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「Aではない君と」(薬丸岳)<ネタバレ・あらすじ>(後半)~心を殺すのは許されて身体を殺すのは何故許されない?!親の苦悩!!

 

完全ネタバレですので読んでいない方はご注意ください

 

<前半>はこちら 

「Aではない君と」(薬丸岳)<ネタバレ・あらすじ>前半・子供が人を殺してしまったら親は何をすればいいのか。 - へぇ~♪そうなんだ~♪ 

 

<ネタバレ・あらすじ> Aではない君と (後半) 

 

ペロを拾った場所に埋めたと何故嘘をついたのか。
翼は犯行直前に電話で何を話したかったのか。
翼が優斗を呼び出したメール「もっと、おもしろいもんを見せてやる」にはどんな意味があるのか。
ナイフと着替えを用意していた事で初めから優斗を殺すつもりで呼び出した事になるが本当にそうなのだろうか。
何故、弁護士に反感を抱いているのだろうか 。
 
翼のクラスメイトの証言で優斗から「被告」と呼ばれていた事が分かり、
家に木槌があった事を思い出した吉永は裁判の真似事してイジメにあっていたのではないかと吉永は疑う。
面会で翼のことが知りたい!と必死で心に呼びかけると翼の目から涙がこぼれた。
学校が終わると毎日のように裁判ごっこになり、
優斗から「被告は親から見捨てられた存在であり…」と弁護されるが判決は必ず有罪になり学校で悪戯をさせられていたのだ。
仲良しとされていた栗原と久保が裁判官や検察官となっていたので、
翼にとってみれば弁護士だろうが検察官だろうが味方ではないと染み付いてしまい何も話さなかったのだ。
しかし何故虐められるようになったのか、ペロのお墓の場所は何処なのか聞いても翼は頭を振り続けるだけだった。
 
家裁の調査官である瀬戸に報告すると再調査がはじまり栗原と久保が裁判ごっこで虐めていた事を認めた。
また吉永の予想通り事件現場から猫とハムスターの大量の骨と優斗の携帯が見付かり、
その携帯には翼が泣きながらペロを殺している映像が残っていた。

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優斗の父親は弁護士で母親は亡くなっているが再婚していている。
父親と離れて暮らす翼に仲間意識を持って近寄ってきたのだが吉永と三ヶ月ぶりに会い楽しんでいる姿を見られ裏切り者だと責められたのです。
裏切られたから死んでやると言われ、
翼は優斗が1番大事だからやめてくれと説得するが大切にしているペロを殺したら許すと言われたのだ。
それから裁判ごっこが始まり従わなければ動画を吉永に送ると脅されていました。
優斗が買ってきたハムスターを殺す事を強要されており、
翼は両親に気付いてほしくてハムスターの餌を万引きして警察に捕まったり、
飼ってもないハムスターの餌を台所にわざと置いたりしていたのです。
 
心を殺すのは許されて体を殺すのは何故許されないのか。
動物を殺すのは許されて人を殺すのはなぜ許されないのか。
ペロを殺してしまったときは苦しいが優斗は殺されて当然だと翼が想いを吐き出した。
吉永は付添人の意見書に同情すべき面は多々あるが反省する事がないため少年院での矯正教育が必要だと記した。
 
捜査資料にあった着替えのスエットの写真を見て、これから殺す人が派手な色を選ぶわけないと思った吉永は事件現場の近所を訪ねていくと盗まれていた事が分かります。
着替えは用意されたものではなかったということは計画的殺人ではないということだ。 
吉永に電話をかけてきたのは「さよなら」を言おうとしていたのではないだろうか。 
最後に翼に面会し真実を話すことから償いが始まると説得するが翼はとうとう審判でも何も答えなかった。
被害者に対し反省の想いが深まっていないことで初等少年院に行くことが決まった。
そして損害賠償請求を起こさない事を条件に、
優斗がしていたことを公にしない、
翼が本当に更生した姿を見せてほしい事をお願いされ吉永は「わかりました」と答えた
 
翼は2年間少年院にいて中学卒業の資格を得ていたが、
出院直前に担当教官から贖罪の気持ちが深まっているかに関しては疑問が残ると言われた。
吉永がいつも立ち寄る駅前の居酒屋で翼はアルバイトしていたが、
吉永は異動を命じられ翼と一緒に行こうとすると通信教育をやめて料理人になりたいと言いだした。
あの場所なら翼はやり直せると期待して1人で甲府に行く事にした。
 
出院してから2年経ち翼は来年には調理師免許の資格を取れるため勉強をはじめていた。
吉永は約束を守るため翼を連れて藤井を訪ねる約束を神崎に取りつけてもらった。
だが、待ち合わせ場所に翼は来なかった。
店の従業員に事件の事を知られ自分が作ったまかないを捨てられた事で店を飛び出してしまったのだ。
 
やっと連絡がとれた翼から「あの場所で待ってる」と電話を切られペロのお墓で自殺するのではと不安になり急いで駆け付けると暗闇に立っている翼を見付けます。
翼は事件の日、ハムスターを殺させている優斗に対して怒りがわいてきたのだ。
自殺など考えてなく優斗を殺そうとしてメールで呼び出したが急に怖くなり誰かに止めてほしくて吉永に電話していたのです。
自殺しようとしていたと思っている吉永に本当の事が言えずに苦しんでいました。
 
自分の作った料理を吉永がおいしく食べているのを見て翼は嬉しくて泣いていた。
その姿をみた吉永は本当の事を聞いても成長した姿が見れるから生きていてよかったと話す。
だが藤井はそれすらもできないのだと伝えると優斗を大切にしている人の心も殺したんだと心から気付きます。
 
翼は何が更生が分からないが謝りたいと思い藤井に謝罪した。
優斗を恨んでいた事を正直に話すが今では取り返しのつかないことをしたと頭を下げ優斗の写真を掴み泣きながら「ごめん」と何回も謝った。
最後に線香をあげてもいいから二度と来るなと藤井に言われ吉永は翼の背中をみつめ、もう1人にはさせないと思うのだ。
これから先、翼は自分を受け入れてくれる人とは出会えず重い十字架を背負って生きていかなければならない(終)