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映画<ネタバレ・あらすじ>本

「友罪」薬丸岳<ネタバレ・あらすじ> (前半)~過去の過ちから追われ逃げ続けている三人の出会い

薬丸岳 ミステリー BOOK
 
完全ネタバレですので読んでいない方はご注意ください
 
友罪 (集英社文庫)

友罪 (集英社文庫)

 

 

<ネタバレ・あらすじ> 友罪 薬丸岳 (前半) 

 
益田純一は「カワケン製作所」に就職する。
 
大学時代に「いじめ」について自分の考えをBlogに書いた時に自殺を思い留まった感謝のコメントをもらいジャーナリストになりたいと思うようになった。
しかし出版社でアルバイトをするが人の命より金になる記事の方が大事だと考える先輩を殴りつけてしまい辞めてしまったのだ。
ネットカフェで暮らすようになるが金がなくなっていき寮がある会社なら何処でもいいと思い川口にある「カワケン製作所」の面接を受けたのだ。
 
採用されたのは益田だけではなく同い年の鈴木秀人がいた。
蕨にある一軒家が寮であり寮長をしている山内、強面な感じの清水、若い内海が住んでいた。
益田は挨拶するが鈴木はいつも下を向いていて寮内で歓迎会をしてくれた時も頷くだけだった。
 
仕事には慣れてきた益田だったが隣の部屋にいる鈴木の毎晩魘されている声に起こされ益田自身も過去を思い出し魘されるようになる。
益田は中学生の時に転校するが同じタイミングで転校してきた桜井学が「いじめ」を苦に自殺してしまった事がある。
あの時の学と鈴木は同じ雰囲気があり人間関係から距離を置き冷ややかな態度をとっているように思える。
同級生として学を助けられなかった事に後悔している益田はその事を鈴木に伝え寮では避けることはしないで仲良く一緒に生活しようと伝えた。
もし自殺したら悲しいと言うと鈴木は目もとが潤み「ありがとう」と言って出て行った。

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学は遺書を残しておらず母親は自殺の理由を探っていた。
「いじめ」は確かにあったが本当の事を言えば何故止めなかったのかと言われそうな気がして何も話せなかった。
ある時、新聞社に告発する手紙が届けられ、いじめに加担していた生徒の名前と教師もいじめがあった事を把握していることが記されていた。
勇気を出してくれてありがとう、と学の母親から言われるが手紙を送ったのは益田ではない。
しばらくしてマスコミが次々と取り上げ報道陣が押し寄せるようになり学校側は認め学の母親に謝罪したのだ。
この騒動は隣町で起きた前代未聞といえる「黒蛇神事件」にかき消されるまで続いたのだ。
 
益田は仕事中に機械の隙間に手を伸ばしてしまい指二本を切断してしまうが鈴木が肉片を綺麗に洗い氷の入った袋に肉片を入れた袋を入れるという的確な処置のおかげで縫合手術は成功した。
益田は自分だったら的確な処置を咄嗟に出来ないだろうと考えていた。
鈴木は自殺したら悲しいと言ってくれた益田のことを親友だと思っているが大きな意味を持って言ったわけではない益田は罪深さを知るが助けてくれた事に感謝した。
 
事務員の藤沢美代子は昼休憩に近くの河川敷で弁当を食べていると草むらに座っている鈴木を見付ける。
面接を受けにきた益田と鈴木は27歳で同い年という事でよく覚えている。
人と関わりたくない美代子は素通りして場所を変えようとしたが、
鈴木が猫に対して尋常ではない怯え方をしていたので声をかけると「生きものは苦手なんだ」と立ち去ってしまった。
 
美代子は女優を夢見て長岡の実家を飛び出すが東京で出合った達也の口車に乗せられAV女優となってしまったのだ。
稼いだ金は達也に吸い取られ黙って離れると美代子の親を脅迫し金を取ろうとしたのだ。
元AV女優だということがバレて職を転々としていたが、ようやく自分の事を誰も知らない居場所を見付けたのだ。
 
帰宅途中に子猫がミィミィ鳴いているのを見付け親族と離れて1人で生きて行かなければならない自分と重ね合わせ「友達になってくれる?」と声をかけ家に連れて帰った。
猫に怯えている鈴木の事を思い出し彼もどこか自分に似ていると感じた。
マンションの前に達也がいるのを見付け震えだすが忘れ物を届けに来た鈴木が身を挺して助けてくれた。
達也は鈴木に罵声を浴びせ暴力をふるうが美代子の表情を見た鈴木は引く事はなく、
人を殺したわけではなく、罪を犯したわけでもないから逃げ回ることはないと言った。
言葉が胸に染みた美代子は鈴木と電話番号とメルアドを交換するが鈴木の携帯には1人の登録者しかなかった。
 
知りあって1ヶ月しか経っていない益田を親友だと言い、
あれだけ流行った「タイタニック」を同世代である鈴木が知らないことに美代子は驚く。
美代子の家でデートを繰り返すようになり急速に仲良くなっていった鈴木は、
最初は誰とも話さず人から距離を置いていたが今では親友もできたからなのか寮でもみんなと仲良くして笑うようになっていた。
 
益田は病院のベッドにいる時、  
大学時代の彼女であり現在アナウンサーの杉本清美から連絡を受ける。
清美は番組で少年犯罪の特集をやることになり14年前に隣町で起きた黒蛇神事件について益田の考えを教えて欲しいと連絡してきたのだ。
 
鈴木は毎日お見舞いに来てくれているだけでなく、
自分が2人分働くから益田の試用期間を延ばすよう社長にお願いしていた。
鈴木は益田の学生時代の話や恋愛の話などやたら聞いてくるが逆に問いかけると引きこもりだったから思い出がないと言う。
益田は「黒蛇神事件」についての本をいくつか用意して欲しいと鈴木に頼んだ。
 
「黒蛇神事件」は2人の子供が殺され、 発見された遺体は両目がくり抜かれており犯行声明文がマスコミにも送られた事件である。
黒蛇神の使徒と犯人は名乗り「黒蛇神に捧げた命だから喜びと受け止めよ」と文面を残した。
 
6年前に犯人が仮退院した事が話題になったが現在の消息を知る者は知り合いのジャーナリストの中にもいなかった。
ネットには青柳健太郎という犯人の名前と小さい頃の写真が載っていたが益田は過去に犯人の写真を見ていた事を思い出した。
空想の世界に入り込んだ青柳は最初は猫を殺していたが母親からの愛情が減ったことで、
可愛がっている弟と同い年の2人の子供を殺したといわれている。
 
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