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「友罪」薬丸岳<ネタバレ・あらすじ> (後半)~親友が凶悪事件の犯人!?友達でいるという約束を果たすために!

 

完全ネタバレですので読んでいない方はご注意ください

 

友罪 (集英社文庫)

友罪 (集英社文庫)

 

 

<前半>はこちら

 

<ネタバレ・あらすじ> 友罪 薬丸岳 (後半) 

 

病院で白石弥生という女性に声をかけられる。
弥生は鈴木秀人の親戚らしく家出をした鈴木のことを両親が心配しているから定期的にどんな生活をしているか知らせて欲しいと言ってきた。
益田は 鈴木のノートに描かれていた女性の顔に似ていると思います。
 
犯人の青柳は医療少年院で4年近く治療を受け社会復帰のために中等少年院に転院して資格を取得し母親役の精神科医S先生の懸命の働きによって生きる気力と感情を取り戻したと過去のドキュメンタリーを見ていた益田は弥生に連絡する。
本当に弥生は親戚なのか確かめるため出身地や家族構成、特技を聞くと鈴木から聞いたのと同じ内容だった。
しかし帰り際「先生!」と呼び掛けると弥生は振り向いた。
 
益田は大学の先輩である須藤に連絡して青柳について取材した相手を何人か教えてもらった。
益田は鈴木の写真を撮るために、清水や内海、そして鈴木と良い関係だろうと予想できる美代子を誘いカラオケに行った。
鈴木はカラオケに行ったことがなく流行った曲なども全く知らなかった。
 
寮に戻るとポストに達也が投げ入れたDVDを見付け清水が再生するとすぐに女が美代子だと気付いた。
清水と内海は盛り上がり益田はくだらないと思い自分の部屋に戻ろうとすると、
美代子を送って戻ってきた鈴木がバッドを持ってやってきてテレビを叩き壊し清水と喧嘩になってしまう。
益田はやり過ぎだろと注意すると、
人の過去をほじくり出して楽しんでいる奴は許せないと鈴木は言う。
 「いつも過去に苦しめられる気持ちは分かる。
でも彼女は僕と違って悪いことは何もしていないじゃないか」 
DVDは社長の家にも届き噂が広まりネットにも書き込まれるようになったが美代子は鈴木の顔の怪我の方が心配だった。 
 
誕生日を祝うため自宅に招いた鈴木が達也を見付け因縁をつける。
しかし鈴木は殴られても殴られても抵抗することはなく、
「もっと殴れ、人を殺すのは簡単だ、経験者だから分かるんだよ」
と言いながら立ち上がり達也に近付いていくだけだった。
逃げるように達也が去ったあと美代子は鈴木を病院に連れて行った。
「過去に人を殺したことがあるんだ」
こんなに優しい鈴木が人を殺したなんて信じられないと思う美代子は何があったのか聞くと死んだら悲しいと人生ではじめて言ってくれた親友の益田に最初に話したいと言った。

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 小杉裕次という青柳の同級生に会うため大阪に行く。
「黒蛇神事件」についてのホームページを作っている小杉にカラオケ行った時の鈴木の動画を見せてみた。
 
「驚いた、青柳だ」
 
益田が誰も知らない現在の青柳を知っていることが須藤にばれてしまう。
ジャーナリストを夢見ていた益田は青柳健太郎の現在の姿を記事にして欲しいと頼まれ、
世間に伝えることが出来ないのならジャーナリストになる資格はないと言われ断る言葉が見付からなかった。
 
益田は鈴木と2人で飲みに行く。
過去の話を聞きたいのは友達としてなのかジャーナリストを目指している者としてなのか?と訊かれ「もちろん友達としてだ」と答えた。
 
鈴木はすべてを話すけど前に益田は何の過去から逃げているのか聞いてきた。
学が自殺したことは話したが鈴木はそれだけじゃないはずだと言い切り益田が背負っている罪を自分もこの先どうしたらいいか考えたいと言うのだ。
言葉が心を刺してくる痛みに耐えきれなくなり一緒にするなと怒鳴って逃げてしまう。
 
鈴木はずっと死ぬことばかり考えて生きてきた。
やっと居場所を見つけたのに記事が雑誌に載ったら本当に自殺してしまうのではないかと思い原稿を送った須藤に記事をだすのは止めるようお願いした。
しかし、
出勤する電車の中で「黒蛇神事件 少年Aの今」の広告を見て血の気が引いていった。
 
記事の内容は半分は本当だが、
反省をまったくせず同じ事件を引き起こしかねないと言っているような内容だった。
寮に戻ると新しいテレビとDVDデッキを買ってきた鈴木と目が合い直感的に鈴木は記事を読んでいると思った。
翌朝になると「今までありがとう、さようなら」と手紙を残し鈴木の姿はなかった。
 
職場では黒蛇神事件の犯人は鈴木だったという話題で持ちきりになっている。
マスコミが職場の人間に近寄るようになり、
やがて「黒蛇神事件の犯人の彼女は元AV女優」という記事も世の中に出回った。
 
美代子は犯罪者ではないのだから逃げる必要はないと言った鈴木の言葉を受け止め職場に残る決意をするが自分の将来と金のために売った益田を恨んだ。
 
今現在の鈴木を知らない者は殺人者を分かろうとしない。
鈴木が生きていく居場所を奪っただけであり14年前から抱えている罪悪感を薄めるためにジャーナリストになろうとしていただけだと益田は気付いた。
 
寮長の山内の子供は交通事故を起こし3人の子供を死なせてしまった。
山内は息子がやってしまった償いはどうすればいいのか考え家族をやめる決断をしたのだ。
離婚して刑務所にいる息子に会いに生き死ぬまで会わないと告げた。
生活費以外のわずかな金を被害者の家族に送り続け懺悔の日々を送っている山内は、
鈴木と息子を重ね合わせ過去から逃げず罪を見つめながら生きて欲しいと願っていた。
 
山内の話を聞いた益田は鈴木を死なせたくないと思った。
「二度と友達を死なせなくない」
学は自殺する直前に助けを求める電話をしてきたのだ。
率先して学をいじめる生徒が家にいたため視線に耐えられず死にたいと言った学に勝手にすればと言ってしまったのだ。
最後の学の「さよなら」と言う声を14年経った今でも忘れる事は出来ず苦しんでいた。
学を見捨てたのと同じ事を鈴木に対してしてしまったのだ。
 
幸子に会いに行き、告発の手紙を書いたのは自分ではないと告げると学の遺書を丸写しして幸子が新聞社に送ったことが分かった。
遺書には益田のことだけは書かれていなかったが幸子に本当の事を話して謝罪した。
 
仕事を辞め実家近くの食品工場で正社員として働きながら、
仕事の合間を縫って殺された被害者の遺族のもとを訪ね歩き原稿を書いていた。
 
自分が犯してしまった罪を見つめながらしっかり生きて欲しい。
もう一度君に会いたい。
話の続きをして、これから先どのようにして生きていけばいいのか一緒に考えよう。
どんなことがあっても友達でいるといった約束を果たしたい。
 
鈴木宛に書いた手記は益田純一、本名で発表された(終)
 
 
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