映画「ヒーローマニア生活」ネタバレ結末/悪を駆除するヒーロー参上

 

作品情報とキャストの紹介

福満しげゆきの漫画「生活」を豊島圭介監督が実写映画化。

正義感は強いが行動に移せないコンビニアルバイト店員の中津は、身体能力がある土志田と自警団を結成すると情報力がある女子高生カオリと定年間近のサラリーマンが仲間に加わる。

市民から指示を受け組織が巨大化するとホームレスの宇野を社長に迎えて会社を設立するが私欲のために使うメンバーが現われた事で秩序が乱れていく。

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◆中津秀利(東出昌大)◆土志田誠(窪田正孝)◆寺沢カオリ(小松菜奈)◆日下孝蔵(片岡鶴太郎)◆オカッパおばさん(山崎静代)◆宇野正(船越英一郎)

 

 

ネタバレあらすじ/ヒーローマニア生活

 

ヒーローになる夢

コンビニでアルバイトする30歳の中津秀利はいつもの光景にうんざりします。仕事をしないアルバイター、座り込んで酒を飲む者や店内で煩いギャル、そしてクレーマー。

中津は金属バットを手にすると次々と襲う妄想に取り憑かれるが気付くと長時間立ち読みをする気の弱そうな土志田誠の前にいました。

注意された土志田は店内を見渡し「なんで…僕だけ…」とつぶやきます。

その時、お湯がないと怒った男は中津の財布を奪い店内から出て行くが気の弱そうな土志田が凄まじい身体能力を活かし倒してくれました。

 

いつも赤いニット帽を被る土志田は下着泥棒で手首に仕込んだワイヤーを使い飛び回ります。

まさに下着を盗もうとする土志田を捕まえ中津は「その身体能力を活かし俺と一緒に戦わないか?悪を倒し平和な街にしないか」と誘います。

人口30万人の堂堂市は平和だが彼等が住む「なごみ商店街」だけは貧困街でホームレスが多く調子に乗った若者が暴れていました。

正義感が強い土志田は照れるように「夜だけならやります」と答えました。

実は正義感がそれほど強いほうではない中津は悪を退治するため土志田と共に襲撃します。

 

自警団結成

両手首に金槌を仕込ませ悪を倒していく定年間近の日下孝蔵と鉢合わせます。

日下は妊娠している娘に危険が及ばないよう悪を倒す通り魔として活動していました。中津は日下を仲間に引き入れ先ほど倒した若者たちを吊るし上げます。

またこの行動を見ていた眼鏡の女子高生・寺沢カオリが訪ねてきます。ネットワークを活用し情報収集に長けている彼女は土志田に下着を盗まれた被害者でもありました。

「警察に通報されるか私を仲間に入れるか選んでください」

正義感強いカオリは次のターゲットとなる情報を仕入れており一目惚れした土志田は「いいじゃないか、仲間に入れよう」と中津に言いました。

カオリは街で騒ぐ暴走族を挑発し中津は逃げるように誘い込みます。待機していた土志田と日下は仕掛けていたロープを張り暴走族を転倒させます。

いつものように吊るし上げると「吊るし魔」として報道されるようになり中津たちの行動は世間から賞賛されていきます。

 

法人化

4人は「吊るし魔」のワッペンを作り活動を続けます。カオリは中津のことが好きで見つめるようになるが中津は「変な目で見てくる女」と思っていました。カオリが好きな土志田は護身用にと自ら作った武器(ワイヤーのヨーヨーのような物)をプレゼントしました。

中津はサラリーマンを5年勤めたが上司が会社の金を使い込んでいたのでヒーロー気取りで問い詰めると居場所がなくなり辞表をたたきつけたのです。そんな中津を本物のヒーローだと土志田は讃えます。

平和になっていく「なごみ商店街」だが連続殺人事件が発生します。目撃情報によると犯人は黄色いレインコートを着ていました。カオリは「吊るします?」と聞くと中津は「そこまでは俺たちの役目じゃない」と言いました。

日下は「時が来たか…」と言いホームレスだった宇野正を連れて来ました。人材派遣の仕事をしていた宇野は「吊るし魔」の活動を長く続けるには法人化にするべきだと言いました。

こうして堂堂市に宇野を社長とした「ともしび綜合警備」を立ち上げます。

日下は事務員、カオリは秘書、中津と土志田は構成員の教育をします。

 

腐敗していく会社

拡大していく「ともしび綜合警備」だが容疑者を不当に監禁したり口止め料として金品を要求したりする構成員が出てきます。

それだけでなく警察と癒着する宇野社長は脱税をし組織や金の持った者から依頼された人物を吊るし上げたりしていました。

腐敗していく会社を見て何か違うと思った中津は「俺がやりたかった事じゃない」と言い放つが宇野社長から以前勤めていた会社をクビになっていると暴露されます。

中津は会社の金を使い込みスナックの女につぎ込んでいたのです。中津は社長に摑みかかるが護衛の吉川に攻撃されます。吉川は遠くから波動だけで相手を倒す特殊能力を持っていました。

 

嘘だと知った土志田は現実から逃げるための道具にされていたのかとがっかりします。そんな光景を見ていた日下は会社の悪い噂は本当なのかもしれないと疑います。

日下は久しぶりに金槌を仕込ませ街に出ると中津が構成員に暴行されているのを目撃し倒します。

けじめをとるため日下は構成員を次々と倒していくが宇野社長が送った護衛を務める佐々木に報復に遭い殺されてしまいます。

現場に駆けつけた中津は構成員を率いた土志田に犯人だと誤解され捕らえられます。

会社に連れて行かれた中津は日下を狙ったのが宇野社長だと知り激怒します。

宇野は犯人を中津に仕立て上げ警察に連絡します。警察で余計な事を言わないようにするため注射器に大量の液体を入れ中津の下着を脱がせます。

しかし中津の訴えを信じた土志田は中津を掴む佐々木を殴り持ち前の身体能力を活かし注射器を宇野社長に射ち込みました。

 

結末/ヒーローマニア 生活

鍵をかけて中津と土志田は部屋を出るが吉川が現れます。離れた距離から攻撃してくるのでどうしたら良いか分からず2人は隠れます。すると眼鏡を外し色っぽくなったカオリが姿を現し「その人は超人的な肺活量があるだけで超能力ではない」と暴露します。

吉川はパチンコ玉を飛ばしていただけであり三人はテニスボールを投げ付けながら近付きラケットで倒します。

カオリは退職金だと言って売上金 を金庫からすべて没収し浣腸されてお腹を抑えて苦しむ社長を蹴り飛ばしました。

 

中津と土志田は家でラーメンを頬張ります。 中津は「あの時は現実から逃れたいための行動だったが今は違う」と謝罪します。

佐々木が姿を現わすが落し穴を仕掛けていたため2人は無視してラーメンを食べます。計画通り佐々木は落し穴に落ちるが馬鹿力を活かし脱出します。

格闘となり中津は先ほど食べたラーメンを吐き出します。土志田がナイフで刺されたのを見た中津は怒り日下から譲り受けていた金槌で戦いました。

土志田が足を押さえつけ中津が金槌をフルスイングするとこめかみに命中した佐々木は倒れました。

それでも佐々木が立ち上がってきたので逃げるが黄色いレインコートを着た者が商店街の屋根を突き破り落ちてきました。佐々木は動かなくなります。

連続殺人通り魔の正体はホームレスのオカッパおばさんでした。オカッパおばさんの力は凄まじく中津と土志田の首を掴んで持ち上げます。

絶対絶命のピンチに陥るがカオリが正義のヒーローただいま参上と現れ土志田からプレゼントされた武器でオカッパおばさんを倒しました。

 

中津は現場に花を添え金槌を娘さんに手渡します。

コンビニのアルバイトに戻った中津はいつもの同じ光景を目にします。するとまた妄想が始まります。

店でレジ打ちしていると一命を取り留めた日下がやってきます。

「ともしび綜合警備」は潰れカオリは防犯グッズの会社を作って成功していることを伝えます。

自分がもっと早く現場に駆けつけていればと謝罪すると日下は「生活は大丈夫か?」と心配してくれます。

店内で騒ぐ客の声で我に返った中津は仕事をしないアルバイターや煩い客に次々と注意し始めます。

そして土志田に立ち読みを注意したあと心で日下に伝えます。

「大丈夫です。相棒がいますから」

ある日、通り魔が現れます。

立ち向かったのは金槌を手にした日下の娘でした。

 

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