作品情報・キャスト
南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラ氏を名匠クリント・イーストウッドがモーガン・フリーマンを主演に映画化した作品。
27年もの投獄から解放され南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラ氏は国を1つにするため白人も積極的に採用しラグビーWC開催を通じて壁を超える。
「赦せる人」って本当に尊敬できますが人として強くないとできないですよね。
言葉では簡単ですがなかなか出来る事ではありません。
ネタバレあらすじ/インビクタス/負けざる者たち
1990年、反アパルトヘイト運動による国家反逆罪で終身刑の判決を受けていたネルソン・マンデラが27年間の投獄生活から釈放されました。
これがきっかけでANC(アフリカ民族会議)と他政党との抗争が激化し政府が他政党に武器を提供して南アフリカは内戦勃発の危機にありました。
マンデラはダーバンで10万人のANC支持者に和平を求める演説を行い交渉を繰り返します。
南アフリカ初の全人種による総選挙が行われ、1994年、マンデラは南アフリカ初の黒人大統領となり世界中でニュースになります。
赦しこそ最強の武器
白人の官僚達は荷物をまとめて出て行く準備を始めるが、
マンデラは新しい未来を目指すためには皆んなの協力が必要だと話しそれぞれの職場は黒人白人混成となっていきます。
大統領警護班である黒人のジェイソンは今まで白人に仲間が殺されてきたのに納得出来ないでいたがマンデラに「赦しこそ恐れを取り除く最強の武器だ」と言われ想いを受け止めます。
国民の間には人種差別が根強く残っていると感じたマンデラは弱小のラグビー南アフリカ代表・スプリングボクスを再建し国民の意識を変えようと考えます。
NSC(国家スポーツ評議会)ではアパルトヘイトの象徴であるカラーやエンブレム、チーム名を変える話で進んでいたが、その情報を得たマンデラは現場に駆けつけスプリングボクスは継続するべきだと伝えました。
アフリカーナは敵ではなく民主主義における我々のパートナーであり支持がなければ新しい国家は築けないからです。
ニューヨーク国連本部で南アフリカへの投資をお願いしてから各国の訪問を終えるが犯罪率が上昇してしまいます。
スプリングボクスはコーチと監督が解雇された事で、マンデラは主将のフランソワ・ピナールを呼び寄せ国民が1つになるためには来年のワールドカップで優勝する事が大事だと伝えます。
黒人にもワールドカップに興味を持ってもらうためマンデラはラグビー協会に連絡してPRの意味も込めて各地の黒人地区でコーチをさせるようお願いします。
結末
ピナール主将率いるスプリングボクスは徐々に人気が出始めメディアにも多く取り上げられます。ピナールは、黒人の歌だからと国歌を歌わない仲間達にしっかり覚えて歌うよう説得します。
1995年、ワールドカップで今まで弱小だったスプリングボクスは初戦に勝利すると国を挙げて応援されるようになります。
スプリングボクスはマンデラが27年間、監獄されていた刑務所を見学します。
ピナールはマンデラの思いを受け止め仲間の士気を上げスプリングボクスの快進撃が始まり予選を突破します。
準決勝のフランスに勝利した頃にはマンデラは国際協力を促進させていました。
決勝の相手はニュージーランド・オールブラックスに決まりました。
エリスパークスタジアムには試合開始の何時間も前から国民が集まりマンデラも激励に向かいました。
6万2千人で埋め尽くされたスタジアム。南アフリカの国歌を選手達は胸を張って歌います。
互角の戦いが続くが終盤に逆転しスプリングボクスは優勝しました。
白人と黒人が抱き合って喜び南アフリカ4300万人が1つになった感動的瞬間でした。
街中ではお祭り騒ぎとなりマンデラが乗る車はなかなか進みませんでした。(終)