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マリアビートル(伊坂幸太郎)<ネタバレ・あらすじ>(後半)最強に強いけどツキに見放されている七尾!そして伝説の殺し屋復活

 

完全ネタバレですので読んでいない方はご注意ください 

 

前半はこちら

マリアビートル(伊坂幸太郎)<ネタバレ・あらすじ>(前半)東北盛岡行き「はやて」の新幹線に目的は違えど殺し屋が集結する

 

 

<ネタバレ・あらすじ>

マリアビートル (後半)

 

峯岸から蜜柑へ電話があった。

「仙台の駅で部下を何人か集めたから息子が無事なのか?トランクはあるのか確認するから降りろ」。

荷物置場にある誰のか分からないトランクを持ち、休戦を約束した七尾を連れて降りた。
急な事でなんだか分からない七尾は降りてずっと下を向いていたが知らない名前で呼ばれ直観的に息子の名前だと思い顔を上げました。
「このトランク開けられませんか?」
七尾は適当にダイヤルを触ると予想どおり開いてしまい明らかに峯岸のものではないので皆が呆然とした。
車内に飛び込むと蜜柑も釣られるようにデッキに入った。
真莉亜から電話があり「どうせ仙台でも降りられなかったんでしょ?」と声が飛んできた。
 
檸檬を探す蜜柑、後ろからついてくる七尾と一部始終を見て近付いてきた王子。
車掌とばったり会い七尾が先程預けたトランクはこちらの方の物だったんですと蜜柑を指差す。
蜜柑は乗務員室に取りに行こうとするが王子がジャケットの背中をひいて合図を送ってくるので七尾にトランクを取りに行かせた。
トイレが気になるらしく開けてやるとそこには雄一と檸檬の身体が転がっていた。
王子は雄一に捕まって連れ回されていたと説明し、蜜柑は檸檬が雄一を撃ちそのあと誰かに殺されたと予想していた。
 
「鍵を探しているのだが檸檬が何か知っているようなんだ、なんか聞いてないか?」
王子は檸檬の言葉を思い出すが罠かも知れないと思い「何も聞いてない」と答える。
王子の着ているブレザーの衿に黒いディーゼルのシールが貼られているのを見付け、ディーゼルは絶対信用するなと言っていた事を思い出します。
 
蜜柑は檸檬を殺したのは王子だと確信する。
銃を向け、引き金を引けば爆発する銃を王子に渡すが拳銃は罠だからいらないと言った。
七尾は扉を開けると王子に「助けてください、殺される」と急に言われる。
蜜柑が銃を王子に向けていたので咄嗟に得意技で蜜柑の首を折った。
いきなりこの人達が撃ち合いを始めたんですと王子はトイレを指さした。
よく分からずトイレを開けると2人の人間が転がっていた。
「もう、やめてよ、こういうの、勘弁してよ」
七尾は蜜柑をトイレに押し込み銅線で内側から鍵を閉め蜜柑の服から携帯とスーパーの抽選券を抜き取った。
抽選券の裏には機関車の絵が描かれていてアーサーと手書きの文字もある。
 
トランクを持って降りようと考えていると王子から一緒に盛岡まで来て欲しいと頼まれる。
王子が盛岡まで行かないと病院にいる子供が危ないという。面倒だと思っている時、この新幹線で何度か顔を合わせ話した事がある塾の講師が通りかかり盛岡まで行くと言うので王子と一緒に同行してやって欲しいと頼んだ。
一ノ関駅に到着しトランクを持って降りようとした七尾だったが携帯電話を落とし探している間に扉は閉まってしまいました。
「いつもこうなんだから」
 
木村茂、そして晃子は雄一が生まれてから殺し屋を辞めたが経験があるので雄一から電話があった時、直観で不審に思っていました。 
東京にいる知り合いの繁に渉を守れと依頼し雄一が乗っている新幹線を調べ今からすぐ行けば水沢江刺の駅に間に合うと分かり茂、晃子は急いで向かい乗り込んだ。
3人掛けの座席同士を向い合わせになるようにして王子、七尾の向いに座りました。
茂は王子が話す言葉すべて考えて演技をして発している事をお見通しだ。
拳銃を出し雄一はどこにいるのか?渉に何が起きてるのか?訊くが王子は自分も分からないと言う。
王子が持っている携帯電話が鳴ったが、電話に出るのを口実に何かするかも知れないので動くなと命じた。

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塾の講師、鈴木がやってきた。王子はどうして人を殺してはいけないのか?質問すると鈴木は国家が困るからだと応えました。
命を保護しなくては経済活動が止まってしまうからだ。
”殺人が許されない理由は論理的な理由を除けば法律で決まっているとしか言えない。
しかし国家の都合やルールとは関係なしに人は殺してはいけない、人がこの世から消え自我が消えるのは恐ろしく悲しいからだ”
妻を殺された過去を持つ鈴木はその時の状況を思い出しながら話しました。
 
「ごめんなさい」と王子が言い出す。
電話に出るなと言ったから出なかったけど、出なかった場合は入院中の男の子の命はないと言われていたと話し出した。
孫を守れなかったのは茂のせいで僕の方が上だと言い出す王子。
茂は車内の横長の電光掲示板に流れる文字を読み笑った。
「茂から繁へ、渉君は無事です、犯人は死亡しました」
 
茂は王子の携帯電話で繁にかける。
繁は「いい知らせと悪い知らせがあります」と言った。
いい知らせは渉を狙った人を殺した事で、悪い知らせは寝ている渉を起こしてしまった事です。
茂は、繁が予想以上の活躍をしてくれた事に感謝して電話を切り、
「60年死なずに生きるのはすごい事だ。おまえが馬鹿にしている俺たちの方がおまえより未来を見られる、おまえは生きられない」と王子に言います。
そして、晃子が冷静に言った。
「あら、孫に手を出したのに楽に死ねると思ったの?」
 
七尾は盛岡で下車した、いや下車できた。
たった5分新幹線に乗る予定が5百キロ余り離れた盛岡で降り立つことになるとは本当についてない。
 
盛岡の駅には背広姿の兵士達が並んでいました。
七尾の前には誰も近寄って来なかったが何故か真莉亜がいる事に気付きます。
真莉亜は七尾を助けてあげようと新幹線に乗り込んだが「こまち」の方に乗ってしまったのだ。
「こまち」と「ハヤテ」は連結しているが中で行き来出来ない、途中下車しようとしたが少し目を閉じようと思ったら寝てしまったのだ。
 
盛岡の駅で峯岸がスズメバチに殺された。七尾が殺したはずだったがスズメバチは2,3人で行動すると思いだします。そして、それは車掌でした。
スズメバチは寺原を始末して有名になったから峯岸をやって更に名を揚げようとしたのかも。
東北新幹線での事件は素性不明の怪しげな人間ばかりだったので「組織の仲間割れ」と報道されました。
 
トイレの中にいた木村雄一だけは命を取り止め渉が看病している。
また茂と晃子はかつて伝説の業者で本気出すと恐ろしいと言われていた。
盛岡で降りる時には峯岸の兵士達を人体の同じ場所に弾を打ち込んでいた。
また真莉亜に依頼をしてきた大本は峯岸ではなく蜂の方だった。
峯岸親子を狙うには檸檬と蜜柑が邪魔だからトランクを奪わせて混乱させるのが目的だったのです。
 
七尾は蜜柑のジャケットから抜き取った抽選券を使うためスーパーに行った。
当たったのはダンボールにぎっしりと入った檸檬と蜜柑だった。
しゃべりかけてくるような錯覚に襲われそうになる。
檸檬は「俺は死なない、死んでも復活する」と言っていたからだ。(終)