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むかし僕が死んだ家(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ> 父親の遺品から謎の地図と鍵が!幼い頃の記憶を取り戻すため向かう!僕と私が死んだ家!

 

完全ネタバレですのでご注意ください

 

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

 

 

<ネタバレ・あらすじ> 

むかし僕が死んだ家 

 

私は倉橋紗也加と高校2年から大学4年までの6年間付き合っていました。

別れてから7年後 、高校の同窓会で再会すると彼女は結婚していて3歳になる女の子がいるようでした。 
出会った時には父親しかいなかったが1年前に亡くなったそうです。 
彼女の話しによると、
父親は休みの日は趣味である釣りに出掛けていたが、たまに何の準備もせずに出掛ける事があったようで、

別の場所に行ってる気がして調べていたが結局行き先が分からず1年たってしまったようです。

最近になって釣用具入れのバックの中から地図とライオンの形がした鍵が見付かり地図が書かれている場所に一緒に行って欲しいと頼まれました。

 

紗也加には幼い頃の記憶がないようでした。
アルバムを見ても小学生からのしかないようでずっと悩んでいたそうです。 
その記憶を取り戻すために地図の場所に行きたいのだと言う。
行けば幼い頃を思い出す気がすると言っていた彼女の手首にリストカットの痕があるのに気付きました。

私は中学一年の時、本当の子供ではないと知らされ実母が急に子供を返して欲しいと我が家にやってきました。
実母は自分の老後のために、養父は家の跡継ぎのために・・・
将来の保険として見られているだけなんだと記憶しています。面倒なので今のままの生活でいいと決断しました。
私は彼等の息子という芝居を演じ続け世界は自分一人だけではないだろうかと思うようになりました。
ちょうどその頃、高校2年になった私は沙也加と出会いました。
その頃の私は人より成績優秀であり、どいつもこいつも幼稚でくだらん奴だと見下し彼女もみんな子供みたいで退屈と言っていました。あの頃の私はそういう人間を求めていたのです。
 
彼女の夫はアメリカへ出張中で娘の晴美は夫の実家へ取られたのだと言っていました。
彼女は愛情どころか憎しみを持って叩いたりする事があったようで悩んでいました。
 地図には「松原湖駅」-「三本松」ー「石碑」-「ライオン」とあり何を表しているのか分からなかったが、とりあえず行ってみる事にしました。

松原湖へ車を走らせるとやがて森が現れ松の木が三本立っており車で入ると小さな道標が立っていました。
その道標には白いペンキでライオンの絵が描かれていました。
ライオンの鍵が家の玄関ではなく地下室に通じている鍵でした。そこから中に入り玄関のドアを開けようとしたら固定されて開かないようになっていました。

 

子供部屋から小学6年生、御厨祐介という名前の日記を見付けます。

23年前より新しい本がない事から23年間放置されていると分かります。また家の中にある時計がすべて同じ時刻をさしていて電気やガスは止まっていました。
日記から推測される事は、
御厨祐介はチャーミーという猫と「さやか」という女の子と仲良さそうでした。
彼女は自分の名前が出てきて驚いていたが何も思い出せないようでした。
父親が病気で死んでから「あいつ」が頻繁に日記に出てきました。
祐介は「あいつ」から暴力をうけているようで「死ねばいい」と最後に書かれていました。
枕元に色紙が置いてあるのに気付きそこには「御厨祐介 安らかに眠ってください」と書かれていました。それは日記が書かれた翌日でした。
日記の最後に「死ねばいい」と書いた翌日に亡くなった事が分かります。

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両親の部屋から父、啓一郎が中野教授宛てに書いた手紙が見付かります。
この手紙と日記に書かれている事を整理するとこの家には三人の家族が住んでいて、
御厨夫妻、長男、そして運転手とお手伝いさんが結婚して生まれた沙也加の家族です。
長男には自分と同じ法律家の道を歩ませようとしたが失敗、やがて祐介が生まれ、長男は教師となり結婚するが2年で妻が病死しています。
その後、再婚するが賭博に手を出し莫大な借金を抱え退職し妻もいなくなり啓一郎が死んでから長男が家に戻り虐待が始まったとゆう事が推測できます。
 
過ごすには不便でありどうしてこんな場所に家を建てたのか?不思議に思います。
紗也加の悲鳴が聞こえました。
黒い花瓶、緑のカーテン、暗い部屋にいた事を思い出したそうですが、そんな部屋は何処にもありませんでした。
彼女は何かに怯えているように見えました。
また調査を進めるにつれ佑介は長男の息子だと気付きました。
 
長男が最初に結婚した時に生まれたのが佑介であり祖父である啓一郎が引き取っていたのです。

幼い頃から祖父母に育てられてきたから祖父を「おとうさん」と呼ぶようになったのだろうと理解できました。

啓一郎の期待は長男から佑介へと移ったのです。

佑介の日記から長男の事をダメな奴だと叩き込まれ佑介から長男を遠ざけようとしているのが分かります。

やがて父親として戻ってきたが子供から嫌われ軽蔑され虐待が始まったのだろう。

 

水星を観測した記録を見付けると方角的に不可能な事が分かり、また見付かった花瓶などは焼けたような跡があることから火事によって家は燃え建て替えられたのだと気付きます。

そして佑介はこの火事で亡くなってしまったのではないだろうか・・

紗也加がうっすら覚えている事もありこの家はお墓代わりであり紗也加の父親は墓参りをしに来ていたのだと分かります。

十字架が取り付けられている事もこれで納得します。
「佑介、安らかに眠れ」と書かれている十字架を見付け地下室にも同じような十字架がある事に気付いた時、私は嫌な予感がしました。

行ってみると私の嫌な予感は的中しました。

帰るよう進めたが紗也加は金庫を開けない事には帰れないと言いました。

金庫の番号は佑介が亡くなった日付と時計が止まっている時間でした。

中には警察からの手紙が入っており、無理心中をはかって佑介と実父が死んでしまった事が分かりました。

火事のあった日、夫人の事を動物園で見掛けたという通報がありましたと最後に書かれていました。

 

私は聖書の中に動物園のチケットがあった事を思い出し見て見ると、大人・子供、一枚づつのチケットが入っていました。

彼女は火事とは関係ないのになんでこんな事が警察からの手紙に書かれているのか考えている時に思いだしてしまったのです。
自分が夫人と動物園にいた事を、そして焼けた家跡を見ていた事も思いだし私に聞いてきたのです。

十字架の横には名前が書かれていたのでは?そこには「さやか。安らかに眠れ」と書いてあったんじゃないか?と。

もう隠す事は出来ませんでした。

 

彼女は過去を思い出したのです。

自分の名前は御厨久美でチャーミーと呼ばれていた事、そして佑兄ちゃんと呼んでいた事を。
夜中、父親から性的虐待を受けるたびに夜になるのが怖かった事、そして焼けた家を見て佑介が死んでしまった時から記憶を無くしていた事を。

佑介はあんな奴うまく殺してやると言っていたが自分も死んでしまい、そして紗也加もその火事で死んでしまったのだ。

死んだのは御厨久美・チャーミーであるが生きている事にされたのです。

娘が記憶を亡くしているのも倉橋夫妻には幸いしチャーミーを紗也加として育てたのです。

御厨夫人は兄と父親が無理心中のような形で焼死したとなれば娘の将来に良くないと考えたのです。

 

私は自宅に帰り御厨家について調べると「横浜で民家全焼、父子三人逃げ遅れる」という記事を見付けました。
やはり予想通りあの家はレプリカであり彼女自身の死体を見付けるためのものだった。

 

私も育ての親と住んでいた家を思い出し、自分もあの家で死んでいるのではないだろうかと思うのです。
子供の頃の私はあの家で死んで、迎えに来るのを待っているのではないだろうか。

離婚した彼女から葉書が届くと名前は倉橋紗也加となっていました。(終)

 

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