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へぇ~♪そうなんだ~♪

映画<ネタバレ・あらすじ>本

人魚の眠る家(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ>(後編)我が子が脳死!母親の決断、そして助かった命!

 

完全ネタバレですのでご注意ください 

 

<前編>

人魚の眠る家(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ>(前篇)我が子が脳死!!受け入れられない母親の苦悩 - へぇ~♪そうなんだ~♪

 

人魚の眠る家

人魚の眠る家

 

 

<人魚の眠る家> 東野圭吾 (後半)

 

瑞穂は特別支援学校の2年生になった。

今まで来てもらっていた米川先生が体調を崩し復帰できないという事で代わりにやってきた新章房子。
新章はひたすら瑞穂に絵本を読み聞かせていたがその内容を聞いていた薫子はどうせ消える命なら今のうちに助かる者に譲った方がいいと言いたいのだなと察知した。
だが新章は大事なのは自分に正直である事で人の生き方は論理的でなくてもいいと言いたかったのだ。
 
ある日、新章の鞄の中から紙が見え勝手に取り出しみてみると「雪乃ちゃんを救う会」の募金活動のチラシだった。
薫子は相手の身になって考えるために「雪乃ちゃんを救う会」に入会します。
雪乃ちゃんのご両親に会うと子供の脳死を受け入れられずに看病を続ける人のことを、
その親にとってはその子供は生きているわけだから大切な命だし、とやかくいう気はないと言ってくれて救われた。
だからこそ雪乃ちゃんには何としてでも助かって欲しかったが人工心臓で生じた血栓が脳の血管を詰まらせてしまい亡くなってしまった。
 

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脳死状態から2年半経ち車椅子で散歩に連れていく事もふえてきた。
和昌はここまで瑞穂が生き続けるとは思っていなかった。
全機能停止が脳死の定義ではあったが臓器移植のために1985年に脳死判定基準を満たした状態を脳死と呼ぶようになったのだ。
瑞穂は患者なのか。死体なのか。考えても答えが見付からなかった。

薫子は瑞穂を当然脳死と受け入れていないため生きていると思っている。
だが眠っている瑞穂を最新技術を使って動かしている事に周囲の人達は徐々に不気味に思うようになる。
また生人の入学式に薫子が瑞穂を連れていったため生人は死人を連れていると虐められるようになった。
生人の誕生日会の時に瑞穂を生人の友達に紹介すると薫子が言い出したので誰も誘う事が出来なかった。
学校では「もう姉ちゃんは死んで家にいない」と虐めから守るために言っていたからだ。
周囲の人達の考えを知った薫子はいきなり台所にいき包丁を手に取り警察に電話をかけた。
警察官が到着すると私が瑞穂を刺した場合、殺人罪になるのでしょうかと質問した。
すでに死んでいる人間の胸に包丁を刺し心臓が止まったら自分が殺した事になるのかと。
警察は法律の専門家ではなく、弁護士や検事を紹介したとしても仮定の話では何とも言えないはずだと言われ薫子は実際に事件が起こればいいのだと解釈し瑞穂の胸に包丁を刺そうとする。

事故の時、若葉は瑞穂と一緒に泳いでいて、
お気に入りの指輪が外れてしまい咄嗟に潜るがプールの網の目に入りこんでしまい諦めた。
だがそれを拾ってあげようとした瑞穂は網目に指がはまり抜けなくなり事故が起こってしまったのだ。
誰にも言えずに苦しんでいた若葉は薫子に泣きながら謝った。

若葉の想いを受けとめた薫子は落ち着き若葉を抱きしめます。
「姉ちゃんは家でちゃんと生きていると言うよ」
誕生日だった生人はそう言うが薫子は「大丈夫、言わなくていいよ、ごめんね」と生人を抱きしめた。
 

小学生の宗吾は、帰宅途中にある大きな屋敷が気になっていた。

帽子が屋敷の塀を越えてしまったため中に入ると部屋が見え覗くと女の子が車椅子に座って眠っていた。
ある日、紙飛行機を屋敷の庭にわざと飛ばして入ると車椅子を押す薫子と出くわした。
眠ったままでいる少女の顔をこの先忘れる事はなく思い出すたびに人魚のイメージを持つようになった。
 
いつものように薔薇の香りに包まれた瑞穂の部屋で眠っていると誰かに呼ばれた気がして目を覚ますと瑞穂が立っているように感じた。
「ママありがとう、幸せだったよ」と、薫子の心に瑞穂の声が響いた。
ベッドから出て瑞穂に近づき確認するとすべての値が悪化を示し始めていた。
この時、薫子は瑞穂を1人で見送りしっかりと脳死と受け入れました。
 
臓器提供に同意すれば脳死が確定した時に死亡となるが同意しなければ死亡にならない、おかしな法律だと和昌は思った。
心臓が止まった時が人の死ではないだろうか。
だが瑞穂の心臓は移植されどこかで動いているのだから死んだ事にはならないと気付く。
この世界のどこかで生きている、そう思うのも悪くないなと思った。
 
宗吾は3年前、突然体育の授業中に目眩がし息苦しくなった。
気が付いた時には酸素マスクを付けられ心臓移植をしなければ助からない事を知ります。
奇跡的にドナーが現れ無事に成功し退院した宗吾は夢に何度も出てきた場所に行ってみると屋敷はなくなっていた。
 
手術後、薔薇の香りを感じる事が多かった宗吾は命をくれた人は深い愛情と薔薇の香りに包まれ幸せだったに違いないと思うのであった(終)
 
< 虚ろな十字架 >