映画「日輪の遺産」ネタバレあらすじと結末/マッカーサーの財宝を隠匿する帝国陸軍将校!20名の少女たちの運命!

 

作品情報とキャストの紹介

浅田次郎の同名小説を「半落ち」などを手掛けた佐々部清監督が堺雅人を主演に映画化。

帝国陸軍の真柴はマッカーサーから奪った900億円もの財宝を祖国復興のために極秘で移送しろと命じられる。

真の目的を知らない20名の女性と教師の野口が動員され打ち解けていくが・・・

真柴司郎(堺雅人)望月庄造(中村獅童)小泉重雄(福士誠治)野口孝吉(ユースケ・サンタマリア)久枝(森迫永依)女学校生徒(土屋太鳳、遠藤恵里奈、松本花奈)
 
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ネタバレあらすじ/日輪の遺産

昭和20年8月10日、近衛師団所属の真柴司郎(真柴少佐)と東部軍経理部の小泉重雄(小泉中尉)は帝国陸軍トップである陸軍大臣や参謀総長などに呼ばれ命を受けます。

敗戦を確信した帝国陸軍。

「日本国復興のための軍資金としてマニラから運んだマッカーサーの財宝900億を隠匿せよ」

 

真柴少佐と小泉中尉、そして手伝うよう命じられた座間五百一連隊所属・望月庄造(望月曹長)と共に東部軍司令官室で待機します。

武蔵小玉鉄道の駅から南多摩陸軍火工廠に移送するため森脇女学校の教師・野口孝吉と12歳の生徒20名がやってきました。

教師と生徒には決號榴弾(温度決戦用の秘密兵器)を運ぶと偽り隠匿を加担させる事になった。

生徒のスーちゃんだけは貧血が酷いので休むよう命じ”車輪の下”の本を枕の横に置きました。

 

望月曹長は戦場で足が不自由だが怪力であり荷物を持つ時に顔が赤くなる事で赤鬼さんと生徒達から呼ばれ互いに親しみを持つようになった頃、米軍が上空を飛行し降伏を促す紙がばら撒かれます。

真柴少佐はこの決號榴弾があれば勝つことは出来ると伝えるが命を救うために降伏するのは恥ずかしい事ではないという考えの生徒もいました。

 

「任務を完了した後、機密保持のため教師と生徒20名に薬物を服用させよ」

真柴少佐は小泉中尉と相談し撤回を求めるため向かうと降参をしたくない者達に近衛師団長など上層部は殺されていました。

阿南陸軍大臣は切腹しながら民間人を犠牲にするような命令はしていないと口にしました。

 

真柴少佐は無効命令だったと小泉中尉に伝え安心させました。

しかし任務が完了し終戦の放送のあと生徒達に学校に帰るよう伝えると青酸カリがないことに気付きます。

真柴と小泉の会話を聞いていたスーちゃんが軍隊が降参しても国は無くならないし、この宝物があればいつか日本は新しくなり弟や妹達が餓死しないと説得し生徒達は青酸カリを服毒してしまったのです。

真柴は倒れこみ小泉は苦しんでいる生徒を銃で撃ちました。

級長である久枝は望月曹長と風呂場を掃除していたので気付かず野口先生は後を追うように小泉中尉が持っていた銃で自殺しました。

 

昭和23年 望月と久枝が住む家を真柴が訪れます。

望月は自分は軍人であり生き残った者を守ると決めたので久枝を嫁にもらい2人で命令(任務を絶対に口外してはいけない)を守り続けると言いました。

真柴は久枝から受け取った沢庵を持って入院する梅津元参謀長のお見舞いに行くと1枚の紙を渡されました。

「幽窓無暦日」”監獄に月日は流れない、使命という監獄の孤独に耐えろ”と書かれてあり梅津の遺言でもありました。

小泉は日本を建て直すため復興のための債権を引き受けてくれれば閣下の財宝の隠し場所を教えるとマッカーサーに言います。

小泉は19名の少女の話をした後、ゼロ戦が真珠湾を襲うことは2度とないが、いつの日か必ず日本の製品が米国を席巻すると言い頭を銃で撃ち抜きました。

 

結末/日輪の遺産

小泉の提案書を受け取りマッカーサーは財宝の眠る場所に行くと久枝が立ち塞がりました。

財宝の周囲を19名の白骨した遺体が守るように取り囲みハチマキに書かれた文字「7回生まれ変わっても国のために尽くす」を見てマッカーサーは「財宝はなかった、すべて元通りにしろ」と言いました。

マッカーサーは通訳の情報士官イガラシに在日米軍の司令官として日本に残り永遠に解放しないよう命じました。

 

2011年3月、森脇女子学園の卒業式に招待される庄造と久枝。

綺麗な梅が咲き毎年追悼の碑を見ると久枝はいつも仲間はずれにされた気持ちになっていました。

毎年寄付をしていた庄造は生徒達の卒業式を見届けていると真柴の声が聞こえました。

「命令は守らなくていい」

庄造はそのまま眠るよう亡くなりました。

 

久枝は本当は学校にある追悼の碑に自分の名前があるはずだったと真柴の日記を手に息子と孫にすべてを話しました。

庄造の葬儀を終えた久枝は孫達を連れて財宝と19名の少女が眠る場所に行きました。

孫はお腹の子供に「ちゃんと覚えておこうね」と言いました。

久枝は物音がして振り向くと、野口先生と19名の少女が笑顔で立っていました。

「久枝、お前は仲間はずれなんかじゃないぞ、ありがとう」

 

 

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