映画「シャッフル」ネタバレ感想/他界したはずの夫が存在、謎を解くのはあなた

 

作品情報キャストの紹介

家族で幸せ暮らすリンダだったが夫が事故死したと知らせを受ける。しかし翌朝、夫が何事もなかったように台所で朝食を作っていた。

やがて一週間の曜日がバラバラにシャッフルされている事に気付く。

監督 = メナン・ヤポ、脚本 = ビル・ケリー◆リンダ(サンドラ・ブロック)◆ジム(ジュリアン・マクマホン)◆ミガン(ジャイアン・マクルーア)◆ブリジット(コートニー・テイラー・バーネス)◆アニー(ニア・ロング)◆ジョアンヌ(ケイト・ネリガン)◆クレア(アンバー・ヴァレッタ)◆ロス医師(ピーター・ストーメア)
 
 

ネタバレあらすじ/シャッフル

 

旦那であるジムが仕事で昇格した事で一軒家をサプライズで買ってもらったリンダは幸せな家庭を築こうと思います。

時は経ちミガンとブリジットの娘2人に恵まれ幸せに暮らしていたが2人の関係はなんとなくマンネリ化していました。

メガンに起こされたリンダは急いで用意し娘2人を車で学校に送ります。

娘がぶつからないように窓にシールを貼っていると留守電に気付きます。ジムが「娘たちの前で言った事は本当だ」と言ったあとキャッチが入ったらしく途中で切れていました。

リンダには意味が分からずいつの留守電か考えているとライリー保安官が訪ねてきてジムが事故に遭い即死したと知らされます。

留守電を聞いたばっかりだから何かの間違いじゃないか聞くが事故死したのは昨日だと言いました。

余計理解できなくなったリンダは放心状態となり母親ジョアンヌが娘たちを寝かし付けてくれました。リンダは結婚式の写真を抱きしめソファーに横になりました。

 

事故死したはずの夫が普通に生活

ベッドで目覚めたリンダはジョアンヌを起こしに行こうとするが姿がありません。物音がする一階に降りて行くと死んだはずのジムがいつものようにコーヒーを飲んでいて娘たちも普通に接していました。

なんて言ったらいいか分からずリンダは嫌な夢を見たと伝えるとジムは月曜だから会議があり新しいアシスタントも来るからと出掛けて行きました。

夜は普通に家族で食事しリンダはベッドで眠るジムの身体に触れると気配に気付いたジムは後ろを向いてしまいます。

 

葬儀と娘の顔に傷

目覚めたリンダは覚えのない飲みかけの赤ワインや家中の鏡に布が被せられているのに気付きます。また洗面台にはリチウムの薬が転がっていました。ジムがいない事に気付き寝間着姿で一階に降りるとジョアンヌや友人アニーだけでなく多くの人々が喪服姿でいました。

ジムは生きていると言い張りブランコで遊ぶ娘たちのそばに近寄るとブリジットの顔中が傷付いていました。

パパは何で死んだの?と聞かれ何も分からないリンダは間違いかもしれないからと棺の中を無理矢理に確認すると事故で身体が切断されておりパニックに陥ります。

落ち着いたリンダは喪服姿で遠くから様子を伺う女性(クレア)に気付き話し掛けると「昨日お話しました。ごめんなさい」と車で走り去ってしまいます。

リンダにはなんの事だが分かりませんでした。

 

家に帰りリチウムの薬を手に取るとロス医師から自分に処方された事に気付き調べるがページが切り取られていました。

ゴミ箱の中に切り取られたページを見付けリンダはロス医師に電話するが時間外でした。

ブリジットの顔に何かしたと疑われたリンダはジョアンヌに呼ばれたロス医師とライリー保安官に連れて行かれ拘束されます。

…木曜日に夫の死を知らせた…彼女が通院してきたのは火曜であり事故に遭う前だ…

会話を耳にしていたリンダだが注射を打たれ眠りにつきます。

 

娘の顔の傷が消え夫はシャワーを浴びていた

目覚めたリンダは自宅にいました。精神科に連れて行かれ注射を打たれたはずだが確認すると痕は何もありませんでした。

ジムがシャワーを浴びていたのでリンダは後ろから抱き締めるが仕事に遅れてしまうと言われてしまいます。

ブリジットの顔には傷がなく「なんて綺麗な顔なの」とリンダは抱き締め怪我しないように学校では走らないでとお願いしました。

家に帰りロス医師を訪ねると初めて会ったのに処方するわけないと言われます。主人が死んだ空想は罪ではないと一方的に言われ確かにリチウムは今のあなたにぴったりな薬だと言われます。

 

娘がガラスで顔を負傷

ジムが死んだり生き返ったりすると伝えても信じてもらえないリンダはジムの会社を訪ねると新しいアシスタントのクレアを見て葬儀で見掛けた人だと気付きます。

雰囲気からジムはクレアと浮気していると気付き馬鹿馬鹿しくなったリンダは家に帰りリチウムを洗面台に投げつけます。

急に雨が降り始めリンダは娘たちに洗濯物を早く取り込んでとお願いするとブリジットはガラス戸に気付かず突き破って顔に傷を負ってしまいます。

リンダはブリジットが鏡を見ないように布を被せ2人ともお姫様みたいに綺麗よと声を掛けます。

 

一週間がシャッフルしている事に気付く

割れたガラスを掃除をしているジムから出張中はジョアンヌを呼んだからいろいろと手伝ってもらえと言われます。

リンダはポケットに入っていた破いたページをゴミ箱に捨てた時、自分がゴミ箱から拾ったことを思い出します。

リンダは急いで一週間の出来事を書き始めます。

…木曜日にジムが水曜に死んだ事を知る。土曜日に葬式があり精神科に連れて行かれた。火曜日はロス医師に会いブリジットが怪我をした。月曜はジムが生きていた……金曜日と日曜日は不明…

リンダは一週間がシャッフルされている事に気付きます。

 

目覚めるとソファーにいました。リンダは今日が金曜日だと気付きます。

ジムの新しいアシスタントのクレアに会いに行きます。

「ジムの事で何か私に話す事ない?」

ジムは出張だと言ってクレアと浮気しようとしていた事を知ります。

リンダは保険会社を訪ね生活には今後困らない事を確認するが担当者からジムが水曜日に来て家族が困らないようにと死亡保障を3倍に変更していた事を知ります。

家に帰るとリンダが書いた一週間のメモ書きをジョアンヌが発見していました。精神科に強制的に連れて行かれたのはそのためです。

 

結末/シャッフル

目覚めるとジムが隣で寝ていました。日曜日だと確認したリンダは娘たちを連れて遊びに行くようお願いし教会を訪ねます。

神父さんはこの世には似たような不思議な事がたくさんある。毎日生きている事が奇跡であり信仰とは自分以上の力を信じる事だと言いました。

帰りに事故現場に足を運んだリンダは冷静になって一週間を整理しているとフラッシュバックして事故を目撃します。

夜、娘たちが寝に行く時に「パパに大好きと言って」とリンダは言います。「パパは言わないの?」と聞くとジムは2人に好きだよと言います。

娘たちから「ママの事好き?」と聞かれたジムは「もちろん、好きだよ」と言いました。

娘たちが寝たあとリンダはマンネリ化した状態が寂しいと訴えました。その夜2人は身体を重ねました。

 

起きると水曜日でした。寝坊したらしくジムが娘たちを学校に送ったようです。

リンダは急いで追い掛けるがジムはその頃保険会社に行きクレアに「やっぱり行かれない、ゴメン」と連絡していました。

そして家の留守電に「娘たちの前で言った事は本当だ」と話すがリンダから電話があったので切ります。

ジムから「良い関係を築きたい」と言われたリンダは喜び2人は結婚当初のような感情が芽生えます。

 

リンダはジムの車に追い付くが事故現場だと気付きすぐUターンしてとお願いするが車がエンストを起こします。リンダは必死に叫ぶとジムは後ろからトラックが迫っている事に気付くが事故に遭ってしまいます。

傷が治りかけのブリジットに起こされたリンダは神父さんの言葉を思い出していました。

「生きている事が奇跡であり希望とか愛を信じなさい。人生において何が大切かに気付くのは手遅れではない」

リンダはお腹の子を抱えゆっくりと立ち上がりました。(終)

 

感想

細かい場面、会話がすべて繋がるのでよく出来たストーリーで面白かったです。

ただ、ブリジットは火曜日に顔に傷を負ったのに水曜日と木曜日に傷がないのは何故でしょうかね…。単純にシャッフルされているだけでなくフラッシュバックしている事から2つの世界があると解釈しました。最初に事故を目撃した時と事故を防ごうとした時のリンダの目的は違うと思われます。

 

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