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映画<ネタバレ・あらすじ>本

ラバーソウル(井上夢人)<ネタバレ・あらすじ>分厚い本を読んだ後に必ず読み返すことになるでしょう

井上夢人 ミステリー BOOK

 

完全ネタバレですのでご注意ください 

 

ラバー・ソウル (講談社文庫)

ラバー・ソウル (講談社文庫)

 

 

話がなかなか前に進まない印象を強く持ちました。 

多方面の視点から書かれているので正直辛かったですね。
やっと前に少し進んだかなと思ったら戻ってきたりして何回も同じ文章を読んでいるような気になります。

しかし読み終えてからすべてを把握した時にジワジワと「ラバーソウル」の凄さを感じる事になります。
 

<ネタバレ・あらすじ> ラバーソウル 井上夢人

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病気で外見がかなり酷く誰もが顔を背けてしまい苦しんで生きている36歳の鈴木誠。
彼はビートルズマニアであり評論は世間から受け入れられ雑誌に連載される事になるが、
その雑誌の撮影会の時にモデルの美縞絵里に惹かれてしまいます。 
雑誌の撮影の時に交通事故で車が突っ込んできてモデルのモニカが死んでしまうが誠はその時に絵里を自分の車で家に送っている。
誠からしたら自分の顔のせいで皆から避けられ生きて来たため自分の車に座っている絵里が天使に見えたのだ。

事故の時に家まで美縞絵里こと三島江利子を送っている誠は江利子の家の向かいまで行きパーキングに車を停めた。
江利子がアパートから出てきたので尾行すると遠藤裕太が表れる。
そのまま裕太の家まで尾行したのだが、ここから先に書かれている事は誠の考えた殺人者の手記なんですよね。
だが周囲の人達の話には嘘がないため読んでるほとんどの人が騙され、
この分厚い本を読み返す事になるでしょう。
 
誠は生まれて女性と付き合った事はないし、
また人と言葉を交わすことすら数回程度だった。
心を分厚い壁で覆い世間から嫌われ続け自殺を図ったほどだ。
美縞絵里に恋心を持ちストーカーしているとマンションから絵里が走り出てきた。
服装が変わっていたし様子が尋常ではなかったので誠は裕太の部屋のドアを開けてみると、
部屋中が血だらけで裕太の喉にナイフが突き刺さっていたのだ。
絵里が捕まってしまうと思った誠は絵里の指紋をすべて消し自分が犯人となるように仕向けたのです。
 
初めて人生で生きてると感じた誠は、
美縞絵里が捕まらないように自分の顔が化物のため不気味なストーカーになり悍ましい変質者になった自分が殺人者にどうやったら見られるのか考えていたのです。
長い事その手記が書かれているのです。
 
富永を絵里が浴槽で溺死させた時も、
誠は始末をお手伝いするから家に入れて欲しいとメールする。
裕太の始末も引き受けたものですと名乗り絵里は慌てる。
誠は車ごと富永を幕張付近の海に落としたのだ。
その時、誠は自分の車で富永の車を衝突させながら海へ突き落とした。
自分の犯行だと思わせるためだ。
 
手記に書かれている心情だけは真実なため、
かなりの異常者ストーカーによる犯行だと読んでいて思います。
そして絵里は本当に怖がっていたのでしょう。
自分が殺したのに誰か知らない人が始末をしてくれている事に。
 
富永の死体を始末した後は、
誠と絵里は携帯で頻繁に連絡を取り合い絵里が不気味なストーカーにあっている事を周囲にアピールするために演出を打ち合わせるようになる。
 
すべてが予定通りだったが最後は違っていた。
手記には絵里から会って話をして御礼をしたいと電話があると書かれているが実際はメールだった。
メールを読んだ誠は有頂天になり天使の囁きのように響いた。
部屋に行った誠は絵里から包丁を突きつけられ、
私の事を守ってくれるなら死んで欲しいと言われる。
誠は絵里の前でマスクとサングラス、帽子をとり、
誠の顔を見た絵里は悲鳴をあげその反動で胸に包丁が突き刺さる。
誠は「ありがとう」と言ってナイフを握ったままベランダから飛び降りたのだ。
 
死は自分を幸せにしてくれると思っていた。
たった1人愛した女性、絵里が死の世界へ送り出してくれた事で幸せそうに誠は死んでいったのです。
 
とても切ない話ですね。
絵里は当然警察に捕まります。
誠の手記には絵里が犯人であるすべての証拠を消す事が書かれているが、
その前に絵里から包丁を突き付けられ手記を書き直す事が出来なかったのだ。
 
< 13階段 高野英明 >