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へぇ~♪そうなんだ~♪

映画<ネタバレ・あらすじ>本

虚ろな十字架(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ>(後編)償いとは何なのか?償っていない人の死刑は意味があるのだろうか

 

完全ネタバレですのでご注意ください 

 

<前編>

虚ろな十字架(東野圭吾)<ネタバレ・あらすじ>(前篇)娘が殺され、そして別れた妻が殺された!犯人に望むことは!? - へぇ~♪そうなんだ~♪

 

虚ろな十字架

虚ろな十字架

 

 

 <ネタバレ・あらすじ> 

虚ろな十字架 (後編)

 
仁科史也と小夜子が取材していた井口沙織は中学時代、恋人関係だった。
沙織が妊娠すると2人はどうしたらいいか分からず悩んでいるうちに日が経ってしまい自宅の風呂場で出産するが駆け付けた史也と一緒に赤ちゃんの口と鼻を塞ぎ殺しました。
誰にも知られないように青木ヶ原の樹海に埋めると半年足らずで2人の交際は終わりました。
 
史也は21年間、忘れた事なんてなくどうしたら償えるのかずっと考え小さな命を1人でも多く救いたいと思い必死で勉強し小児科医となりました。
毎年2月に供養のため樹海に行っていた史也は、
5年前に妊婦である町村花恵が自殺するため森に入っていく姿を目撃し声をかけた。
お腹に子供がいるが結婚はしておらず連絡するような人もいないようだったので自宅まで送る事にしました。
 
父親である作造は働きもせず外には女がいて花恵が高校生の頃に母、克枝が肺癌で倒れた時もほかの女と暮らしていました。
作造から離れたかったので克枝が病死して高校卒業後に家を出た。
子供も授かりやっと幸せになれると思ったら相手は詐欺師でありいろんな人から金をだまし取り金銭トラブルで自殺しました。
話を聞いた文也は花恵のお腹の子と殺してしまった子を重ね合わせ自分の子として育てる決意をしたのです。
 
結婚すると作造の扶養について役所から相談の電話があったので史也は面倒を見ると決意した。
同居を提案すると花恵から猛反対されたのでアパートを借りて住まわせた。
だが作造が殺人を犯した事で史也の母親である妙子や妹の由美から離婚して欲しいとお願いされるようになった。
妙子は探偵にお願いして花恵の結婚前の人間関係をすべて調べあげていたのだ。
史也は妙子から渡された書類の件については子供は自分の子だと強引に誤魔化せたが、
道正が訪ねてきた事でただの強盗殺人ではないと疑っているのは確実で真相には辿り着いていないが時間の問題だろうと覚悟した。
 
沙織は自殺未遂を繰り返して21年間苦しんで生きてきた。
父親が事故死したり結婚した人から暴力を振るわれたり不幸が続くのも自分の子を殺してしまったせいだと考え、生きている資格がないと思い込んでいた。
それから万引き依存症になってしまった沙織は診療クリニックを通じて取材にきた小夜子と出会う。
娘が殺されもう一度母親になる資格なんてないと苦しんで生きている小夜子の言葉はとても優しく沙織は初めて打ち明けたのだ。

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沙織の告白を聞いた小夜子は生まれたばかりの子供であっても人の命を奪ったことに変わりはないと自首を勧めた。
しっかり罪と向き合い償ってないから万引き依存症になり自分の事も大切に出来ないのだと説得すると共犯である史也に迷惑がかかるから独断では無理だと言いました。
小夜子は仁科史也を調べると慶明医学部附属病院の小児科医と分かり彼が担当日である「こども医療相談室」に相談者に紛れて会いに行った。
そして井口沙織と書いたメモを見せ、彼女が産んだ子供の事で相談があると名刺を渡したのだ。

翌日電話があり小夜子が史也の自宅に行くが担当している患者の容態が急変したために帰れなくなったと連絡がった。
仕方なく帰ろうとすると花恵が自分に話して欲しいとお願いするので史也が殺人者である事を伝え今度どうするのか夫婦で相談してほしいとお願いした。
だが、
たまたま金を強請りにきていた作造がビールを飲みながら別室で聞いていたのだ。

作造は自分に援助してくれる本当の理由が分かり、また娘と孫の幸せを奪われないのを阻止するため小夜子を殺したのだった。
小夜子のバックの中から沙織の住所が記されたのを見付け小夜子を殺したから21年前の事は誰にも話すなと脅した。
沙織は自分が何も話さなければ小夜子は殺されることもなかったし作造が殺人者になる事もなかった。
自分はやはり生きる資格がないからどうぞ殺してと言ってきたが苦しんでいる様子がわかり殺せなかったのだ。
翌日、史也に殺した事を伝えると自分も自首するから一緒に自首しようと言われるが、
娘と孫を今のままずっと幸せにしてやってほしいと泣きながら頭を下げてお願いすると花恵も一緒になって頭を下げました。
そして史也は嘘を背負っていく責任の取り方を選んだのです。

すべての真相を知った道正は、
医師として多くの命を救いながら重い十字架を背負っている生き方と刑務所でただ過ごすのとどちらが償っているのか分からなくなった。

史也は沙織に連絡して二人揃って自首するが埋めた場所からは何も発見されず立件は難しいと予想された。
また小夜子の両親は死刑を望んでいるが道正が真相を明らかにしたことで作造の刑期が短縮される可能性も出てきてしまった。
 
遺族にとって動機など関係なく殺していい理由なんて何もない。
殺人者の自戒などただの虚ろな十字架でしかない。(終)
 
 
< カッコウの卵は誰のもの >