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映画<ネタバレ・あらすじ>本

夜想(貫井徳郎)<ネタバレ・あらすじ>(前半)新興宗教がテーマ!不思議な能力の持主と出会い宗教化

 

完全ネタバレですのでご注意ください

 

夜想 (文春文庫)

夜想 (文春文庫)

 

 

<ネタバレ・あらすじ> 夜想 (前半)

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三ヶ月前に妻の真沙子と娘の美悠を失い会社ではミスが続いているカーディーラーの雪藤直義。

箱根旅行の帰りに高速道路で長距離トラックに追突され、
気が付いた時には誰かに羽交い締めにされ後部座席に座っている真沙子と美悠の名前を叫んでいた。
居眠り運転手を憎み、過酷な労働を強いた運送会社を恨んだ。
職場には居づらく待つ人がいない自宅に帰って孤独を感じ生きる気力を失うのだ
 
どうして自分は生きているのか、何故存在しているのか分からなかったある日、
背後から声をかけられ振り向くと雪藤の定期入れを持っていた若い女性が涙を流していた。
「シンクロして……かわいそうなので…つい…」
定期入れを受け取ると女性は逃げるように去ってしまったが自分のために泣いてくれる人がいたので嬉しかった。
女性の名は天美遙、ジャスミンという喫茶店でアルバイトをして物に触るだけでそこに籠った思いを読み取れる能力があるのだ。
遙が小さい時に母親は病死しており父親は医者がいないアフリカに移り住むが事故死していた。
亡くなった人が残された人に何を望むのだろうと考える遙の発想は雪藤の視野を広げました。
 
北条メンタルクリニック北条怜子との対話はいつも心が少し軽くなった気になる。
そして心の奥には真沙子がいて話しかけるのだ。
心の負担は怜子のカウンセリングで軽減されるが真沙子の優しさには及ばない。
臨床心理士の怜子に遙の事を話すとマルチ商法とか新興宗教の勧誘ではないかと言われ自分の中にある依存心を自覚しなければならないと思った。
 
事務をしている立花の友達は編集者であり遙の能力を聞いて取材したいと話しを持ちかけてきた。
雪藤は遙と出会って救われた事を細かく伝え悲しみを一緒に受けとめ全力でサポートする事を伝えると、親のようになりたいと思っていた遙は取材を受ける事になった。
雑誌が出るとジャスミンには電話が殺到して遙の容姿目当てに店に来る客と電話の応対にマスターはおわれた。
 
雪藤は自分のマンションを使うよう提案した。
最初に訪れた客は雑誌が連載された直後にすぐ来た三森という女性で具体的な相談はないが話をしているだけで元気が出て自閉症の子供も笑うようになったらしい。
また遙と二人だけの活動も限界がり悩んでいると三森が友達を連れてきて遙のサポートをしてくれるようになった。
遙の周囲には人が集まりだし遙を支える人はもう自分だけではないのだと認識する雪藤は和室を解放すると人が増えて行った。
また遙に会いたがる人も次々と増えていったため周囲の人間は遙にジャスミンを辞めるよう言い出した。
遙は人の力になりたいとボランティアとして行動しているため辞めてしまうと収入がなくなるから困る事を告げると周囲の人間は我々がカンパすると言い出す。

雪藤は自分の手で遙を有名にして遙の陰として生きていきたいと思っていたのに周囲の人間に徐々に奪われていっているように感じ警戒心を抱く。
周囲の人間が遙に尽くせるのは時間があるからだと気付き雪藤は会社に辞表を提出した。
 
怜子から電話があり、もう三ヶ月もクリニックへ行ってない事に気付いた。
カウンセリングを受けなくてもやっていけている事すら忘れていたが、なんでも怜子には話してきたので遙に対する自分の考えを話した。
怜子から人の為になんて考えている余裕はないはずだから自分のしたい事をすればいいと言われ自分のために行動しようと決めた。

組織作りの知恵がある笠置という男が訪ねてきた。
今のままでは財界が食いつき遙の元には会社社長が来るようになるためボランティアでやっている方がトラブルを招くからしっかり組織化するべきだと提案してきた。
組織化するためには有料化にしなければならず、
説得出来るのは特別な存在である雪藤しかいないと言われ仕方なく話しを切りだすと遙も仕方がないような感じで承諾した。
「cooperation、friendship、trust 」の単語を繋げて「CoFriT(コフリット)」という組織名に決定し、
報酬、役割分担、方向性、そしてスポンサー探しなどを話し合った。
これは法律上、宗教活動という事になり三年活動を続ければ宗教法人として認識される。
 
宗教団体ではないと説明しても住民からクレームがあるが寄付をしてくれている不動産会社社長の持ちビルに活動拠点を移してからの「コフリット」は順調に成長を続けた。
相談客の数もスタッフメンバーの数も増加していきその結果「コフリット」を新しい宗教として紹介する記事が多くなる。
遙の本を出さないかとゆう提案があり雪藤が本の下書きをする事になり、また雪藤の説得により講演会もする事になった。
 
遙が自分だけに見せる表情がある事に気付いた。
遙には人を救う能力があるから助けたいと思っているだけで純粋な気持ちを疑われたくなかった。
また若いメンバーの磯崎という男が遙に恋愛感情を持っており遙が距離を置きたがっているように思えた。
組織の運営よりも人との関係がもっとも難しいのではと雪藤は不安を覚えてしまう
 
<後半>