作品情報・キャスト
ソマリア海域人質事件を基にトム・ハンクス主演でポール・グリーングラス監督が実話映画化。
ソマリア海域を航海中のマークス・アラバマ号は海賊に襲撃される。
武器を所持していた4人の海賊に武装していなかったアラバマ号はあっという間に占拠されてしまい船長のリチャード・フィリップスは乗組員を救うために人質となる。
◆リチャード・フィリップス(トム・ハンクス)
マースク・アラバマ号の船長で冷静な判断能力を持つ。
ソマリア海賊に乗っ取られた時は自ら人質に出て連れ去られる
◆アブディワリ・ムセ(バーカッド・アブディ)
ソマリアのエイルで漁師をしていたが外国漁船の乱獲に遭い最高指導者に海賊を強要される。
身体がガリガリなため他の海賊グループから馬鹿にされていたが強靱な心臓の持主。
身代金が欲しいだけだと伝えるが・・・
◆アダン・ビラル(バーカッド・アブディラマン)
ムセを慕っている海賊の中で最年少。
◆ノール・ナジェ(ファイサル・アメッド)
ムセがいる海賊グループで気性が荒い。
◆ワリド・エルミ(マハと・M・アリ)
ムセがいる海賊グループで操縦係
ネタバレあらすじ
キャプテン・フィリップ
バーモンド州アンダーヒルに暮らすベテラン船長リチャード・フィリップスはマースク・アラバマ号でケニアに援助物資を送る任務を任されます。
妻に見送られ出港するオマーンのサラーラ港に向かいます。出港したマースク・アラバマ号は連合海上部隊に守られたルートでジブチまで下りソコトラ島から単独となりソマリア海盆を通りモンバサに向かう予定です。
一方、ソマリア人漁師であるアブディワリ・ムセ達は外国人漁船の乱獲で不漁となりボスのガラードから海賊行為をしてでも金を稼ぐよう強要されていました。
船を持つムセは ビラル、エルミ、ナジェを連れて行くが別のグループであるアサドは馬鹿にするムセのおこぼれを狙っていました。
ソコトラ島から単独で進航していたフィリップス船長は船が二隻近付いてきているのに気付き全員配置につくよう命じます。
MTO(海運貿易オペレーション)に繋ぎ司令部に伝えてもらうと無線をキャッチしたアサドはスピードを緩めるが度胸があるムセはスピードを上げ追い付こうとします。
フィリップス船長はスピードを上げ海賊船をなんとか振り切りました。
翌朝、海賊船が近付いてきているのに気付いたフィリップス船長は連邦海事局に連絡し攻撃してきた海賊船に放水するが乗船されてしまいます。
フィリップス船長は乗組員をエンジンルームに隠れさせ救助が来るまで出るなと命じます。
ムセは俺達はアルカイダではないから金さえ手に入れば殺さないと言いました。他のクルーは何処にいるんだと脅されたフィリップス船長は無線にスイッチを入れながら船を案内します。
乗組員たちは無線で連絡しながら海賊に見付からないように行動しムセが1人になったところを隙をついて捕らえ人質に取りました。
救命ボートで互いの船長を交換し出て行く約束だったがムセを解放すると救命ボートは海に落ちフィリップス船長は人質として連れ去られてしまいます。
通報を受けたフランク艦長は無人機の偵察の結果、フィリップス船長はソマリアのガラードの部下に連れ去られたと分かります。
金さえあれば救出出来るから慎重に進めようと艦長は考えるが政府はいかなる手段を講じても良いと許可を出しシールズを出動させました。
艦長は救命ボートに追い付き包囲します。平和的に解決したいからフィリップス船長を解放するよう言うとムセは金だけが目的であり攻撃しないから退がれと言います。
シールズが到着したため艦長は一旦退がるがフィリップス船長はボート沈める事はあっても交渉するはずはないと教えます。
結末
ムセはフィリップス船長の頭に銃を突き付け遊びじゃないと分からせるために近付いてきた海軍に発砲します。
シールズは無線で呼び掛け金を渡すから人質と交換だと連絡します。シールズは救命艇で近付きムセが乗る救命ボートとロープで繋ぐ時にマイクを設置します。
族長を呼び付たから交渉しようとムセを連れて行き救命ボートに残る海賊3人をシールズはスコープで覗き狙いを定めていました。
待っている事に我慢できなくなった海賊は遺書を書くフィリップス船長に暴力を振るいます。
族長が来るのを信用する者がフィリップス船長を守り海賊同士で争いが始まります。
その瞬間、救命ボートに乗る海賊は全員射殺されムセはそのまま捕らえられてアメリカの司法省に引き渡されました。
2009年ムセは33年の懲役刑に処せられインディアナ州の刑務所で服役中。
ショック状態だったフィリップス船長は家族との再会を果たし翌年に海上勤務に戻りました。