映画「アメリカン・バーニング」ネタバレあらすじ/反戦運動に感化された娘がテロに加担

 

作品情報・キャスト

主演ユアン・マクレガーの監督デビュー作。

有名作家ネイサンは高校の同窓会に出席するが州1番のアスリートで人気者だったスウィードが亡くなったと知ります。

彼はミス・アメリカの全国大会に出場したドーンと結婚し仕事も順調で誰もが羨む家族だったが娘が反戦活動にのめり込んでから一家を引き裂く悲劇が!

◆スウィード(ユアン・マクレガー)◆ドーン(ジェニファー・コネリー)◆メリー(ダコタ・ファニング)◆ネイサン(デヴィッド・ストラザーン)◆ルー(ピーター・リーガート)

 

ネタバレあらすじ/アメリカン・バーニング

 

ウィーカイック高校の同窓会に参加した有名作家ネイサンは45年前の卒業した年にアメリカが戦争に勝利し人々の苦悩が終わったので当時の活気を思い出していました。

中でも州1番のアスリートで人気者だったスウィードとミス・アメリカの全国大会に出場したドーンが結婚した時は誰もが羨み祝福しました。

スウィードは父親の会社を継いで大きくし高級車に乗り家を建て娘メリーを育てていました。

ネイサンにとってヒーローだと讃えるスウィードの人生は順調に進み明るい未来しかないと思っていたが全く無関係な戦争に巻き込まれ亡くなった事を知り驚きます。

 

 

吃音症の娘

スウィードの娘メリーは吃音症でカウンセリングを受けていたがシーラ先生は「美しい母親との競争を回避する戦略だ」と言いました。

美貌のせいで注目される母親とハンサムな父親を持つ娘の苦労を考えた場合、人の質問を避けるためかもしれないとも言いました。

普通の家族であり娘だから外見なんて関係ないと思うドーンだがメリーと2人でキャンプに行ったスウィードは「本当のキス」をせがまれ母親を敵対視して父親の愛情を得たいと思っている事に気付きます。

スウィードは「ダメだ」と本気で怒ってしまいメリーは心に傷を負います。

テレビのニュースで僧侶が焼身自殺した映像が流れ両親はテレビを消そうとするがメリーは釘付けとなり何故死ななきゃいけないのかと涙を流し訴えてくるようになりました。

 

反省運動に感化

16歳のメリーはベトナムに戦争を仕掛けるジョンソン大統領を冷酷で最低な奴だと激しく非難します。

そんな事を言うのはやめてと忠告するドーンに「戦争に関心ない幸せな中産階級のくせに」と言い放ちました。

娘からキツい言葉を投げかけるドーンは悩み精神的に負担を抱えるようになります。

メリーの部屋には「米政府に対抗しよう」「アメリカ急進主義」といったパンフレットがあふれかえっていました。

反戦運動に関わってたら大学進学に影響すると娘を心配してスウィードは話すがメリーは政治に無関心な事を責め、黒人は権利を求めて戦っているのにと言いました。

そして、地元の郵便局が爆破される事件が起こったあとメリーはNYに行ったっきり戻ってきませんでした。警察がメリーが犯人だと令状を手に捜索し始めドーンは誰かに洗脳され誘拐されたに違いないと訴えます。

 

娘を捜す父親

行方が分からないメリーを必死に探すスウィードは目撃情報があった現場で張り込むが見付ける事は出来ません。

ある日、リタと名乗る女性が現れ尾行されずに街の駐車場に来てと呼び出されます。メリーの事を知っているようなのでスウィードはFBIには知らせずに会いに行くとリタはメリーのコートを着ていました。 

ご要望通りメリーの部屋にあったヘップバーンのノートを渡すがリタに何を訴えてもメリーと会わせてもらえませんでした。

また金を持ってホテルに呼び出され向かうが「抱くために来たんでしょ」と揶揄われ金だけ奪われます。スウィードはリタの情報をFBIに伝えると何故早く知らせなかったのかと責められます。

精神破壊してしまったドーンは整形して顔を変えれば生まれ変われるのかと思い鏡ばかり見るようになります。スウィードは可能性があるならと協力し病院に付き添うと、整形したのは正解でドーンに笑顔が戻ってきました。

 

己に罰を

ドーンと一緒に美術館に行った帰りスウィードはリタを発見し先に妻を帰らせます。

スウィードは力付くで抑え「娘に会わせろ」と要求すると動物病院で働いている事を知ります。

やっと再会するとメリーはジャイナ教徒になり吃音がなくなったと言いました。水を守るため体も洗わず、すべてに魂が存在するから何も殺さないように注意して歩きます。

スウィードは自分のした事に怯えているのだと気付くがこんな形で自らを罰しなくてもいいじゃないかと訴えます。

メリーは事件のあとシーラ先生の元へ行くと地下組織の人達を紹介されました。

偽名を使い数日ごとに場所を変え匿ってくれていたがある日から監禁され犯される日々が続きました。

スウィードは必死に一緒に帰ろうと説得するがメリーは受け入れませんでした。シーラ先生を訪ね「おまえのせいで娘が体も心もボロボロになった」と怒りをぶつけます。

 

結末

完全にメリーを諦めているドーンは新居が建つのが楽しみだと言います。

メリーの話をしようとすると聞く耳持たないだけでなく浮気しているのにスウィードは気付きます。

スウィードはメリーに会いに行き連れ戻そうとするが爆弾は自分が作って他にも2件の爆破事件に関わっていると言いました。

「私はあらゆるものに対する執着を捨てる」

殺人犯のわけないと信じるスウィードは娘を失いたくないと諦めきれず待ち続け…ずっと待ち続け亡くなりました。

ネイサンはスウィードの葬儀に参列します。

祈りを捧げ一人一人がその場を後にすると1人の女性がタクシーで遅れてやってきたのをネイサンは目にします。

メリーはスウィードの弟やドーンが驚いて見てる横を素通りして棺に近付いていきました。

 

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