作品情報・キャスト
エンスラポイド作戦を基にショーン・エリス監督が映画化。
ドイツ占領下チェコではナチスの大物ハイドリヒが統治者に着任し「プラハの虐殺者」として人々を弾圧。
イギリスのチェコスロバキア亡命軍はチェコに派遣されハイドリヒ暗殺を企てる。
ネタバレあらすじ
ハイドリヒを撃て!ナチの野獣 暗殺計画
1938年、ミュンヘンで英仏独伊の首脳対談が行われヒトラーは軍事力で脅しチェコ周辺地域を差し出せと圧力を掛けました。
同盟国に見捨てられたチェコは戦うこともせずドイツに占領されました。
1年後、ヒトラーがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発、ドイツにとってチェコの軍需工場は重要拠点であるがレジスタンス(抵抗組織)の妨害を受けヒトラーは親衛隊大将ハイドリヒに抹殺を命じました。
ハイドリヒは残忍な殺害を続け「プラハの虐殺者」と呼ばれました。
エンスラポイド作戦
イギリスのチェコスロバキア亡命軍であるヨゼフとヤンはパラシュートでチェコのプラハに降下します。
ヨゼフは降下中に枝で足を負傷してしまうがレジスタンスの家に案内されます。しかし大金目当てにナチスに売ろうとしているのだと気付き撃ち殺しました。
連絡係は逮捕されたと知るがヤンはヨゼフの足を治療しなければと思い助けを求めるとドクターを紹介されます。
傷を見たドクターはすぐにパラシュートで降下したのだと気付き、ハイドリヒは密告者に賞金を与えほとんどの反ナチ組織を潰したと言いました。
ドクターからレジスタンスと繋がる仲介者を紹介されヨゼフとヤンは会いに行きます。
互いに密告するのではと警戒するがナチスではないと分かると仲介者が紹介してくれた人は反ナチ組織インドラの幹部ラジスラルとハイスキーだと知ります。
ヨゼフとヤンはエンスラポイド作戦、ハイドリヒを暗殺する任務を受けてきたと伝えると無謀だと驚かれます。
ハイドリヒの習慣
ヨゼフとヤンはラジスラルの家で匿われバイオリンを習う息子アタ、そして家政婦のマリーの世話になります。
外出する時は連れがいた方が目立たないためヤンはマリーと、そしてヨゼフはマリーから紹介されたレジスタンスのレンカと一緒に歩く事にします。
レンカは父親をナチスに殺されたため憎んでいました。
ラジスラルは英国製ステン短機関銃、弾倉100発、対戦者用の手投げ弾を回収しました。
ボディチコバ通りのカフェで会議を開くと一緒に特殊訓練を受けたオパルカ少尉やチュルダ軍曹が合流しました。
ハイドリヒはパネンスケー・ブルジェジャニの家に毎日帰るが邸宅も城も警備が厳重で狙うのは不可能だとハイスキーは言います。
ハイスキーはハイドリヒの習慣を探るため修理工として城で働く男を使います。ヨゼフとヤンは邸宅から城への経路を追います。
また捕まったら激しい拷問を受け処刑されるので仲間を守るために、接点を断ち切るために全員に青酸カリが配られます。
誤算
ハイドリヒのお決まりの行動がある程度分かると具体的な軍事作戦が行われます。
アタの誕生日会の席でヤンとマリーは婚約を発表するとヨゼフは任務の意味を把握できているのかと念を押します。
ハイドリヒがベルリンに呼び戻される事が分かり暗殺したらナチスから総攻撃をくらい国が滅びるのではないかとラジスラルは恐れます。
しかし、それでもヨゼフ達は明後日プラハを発つなら明日決行するしかないと訴えます。
1942年、カーブに差し掛かる時に徐行運転になるため計画通りヨゼフが立ち塞がり短機関銃を使用するが弾が出ませんでした。
ヨゼフが拳銃で撃たれそうになったので仲間が手投げ弾を使い車を吹っ飛ばし銃撃戦となりました。
結末
ヨゼフとヤンは逃走しラジスラルの家に戻るとハイドリヒが入院している事をラジオで知ります。
外出禁止令が発動され情報提供者には1000万コルナの報奨金が与えられます。今逃げると危険なためヨゼフとヤンは動かなかったが親衛隊が次々と人質にとっている様子を目にします。
またマリーが「抵抗したレンカが射殺された」と泣きながら駆け込んできました。
レンカと恋に落ちていたヨゼフは怒り狂うがヤンが必死になだめ落ち着かせます。
ハイスキーの手配でヨゼフ達は大聖堂の地下に身を隠す事になるがチュルダ軍曹が裏切り密告してしまいます。
アタは連行されて激しい拷問を受けます。青酸カリで自殺した母親の生首を見せられ怖くなったアタは大聖堂にいる事を話してしまいます。
ハイスキーとラジスラルは霊柩車で向かい助けに行こうとするが親衛隊が通行止にしていました。家に帰ったハイスキーだが親衛隊が乗り込んできたので青酸カリを飲みました。
居場所を突き止めたナチスは大聖堂を包囲します。
次々と仲間が死んで行くなか見張り役をしていたヤンは青酸カリで自殺しました。地下にいたヨゼフは絶対に投降しないと意気込むが爆弾や水攻めで精神的に限界を迎え、死んだレンカの幻を見てピストル自殺を図りました。
ハイドリヒ暗殺の報復として親衛隊に殺害された市民は5000人を超えました。
映首相チャーチルはミュンヘン協定の無効を宣言し自由のために戦ったチェコを同盟国と認めました。
ユダヤ人の根絶を推進したハイドリヒは戦時中に暗殺された中で最高位のナチス党員であった。