実写映画「アルキメデスの大戦」ネタバレあらすじと感想(作品情報とキャスト)

 

作品情報キャストの紹介

人気コミック「ドラゴン桜」を手掛けた三田紀房の同名コミックを人気絶頂の菅田将暉を主演に「永遠のゼロ」を手掛けた山崎貴監督が実写映画化。

 

 

菅田将暉・2008年ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの出場をきっかけに芸能界入りし16歳で「仮面ライダーW」の主演に抜擢。13年に主演映画「共喰い」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、15年のTVドラマ「民王」あたりから一気に人気が高まる。16年の「溺れるナイフ」と「セトウツミ」では第26回日本映画プロフェッショナル大賞の主演男優賞を受賞し、17年の「あゝ荒野 後編」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。「銀魂」、「火花」、「となりの怪物くん」、「生きてるだけで、愛」など引っ張りだこ。また歌手として紅白にも出場。19年「アルキメデスの大戦」では第43回アカデミー賞、最優秀主演男優賞にノミネートされた。

アルキメデスの大戦

1933年日本海軍。山本五十六はこれからは戦闘機の時代だと思い一隻でも多くの航空母艦の建造を主張するが島田繁太郎は巨砲を備えた戦艦が必要だと訴えていました。元帝大で天才数学者と呼ばれる櫂は島田が推進する技術将校が設計した戦艦のコストを算出するよう山本から依頼され数学で戦争を止めようとする。

櫂直(菅田将暉)山本五十六(舘ひろし)島田繁太郎(橋爪功)田中正二郎(柄本佑)尾崎鏡子(浜辺美波)大里清(笑福亭鶴瓶)平山忠道(田中泯)など

 

ネタバレあらすじ

満州建国を宣言した日本は国際連盟を脱退し世界から孤立しました。

赤城(航空母艦)で訓練を終えた海軍少将・山本五十六はこれからの戦争は戦闘機が主体となるため航空母艦を一隻でも多く建造する事が重要だと考え対航空機戦闘のための航空母艦の直掩用の戦艦を設計した藤岡の案を支持していました。

海軍軍令部第一部長の島田繁太郎が巨大戦艦が重要だと訴えていたので島田の政敵である海軍大将・永野に力添えを願い出て新造艦検討会議に出席し空母を提案しました。

山本と島田が言い争いを始めると、これまで静観していた海軍技術研究所所長の平山が巨大戦艦「大和」の模型を出してきました。あまりの格好良さに海軍大臣の大角は聯合艦隊に相応しいと絶賛しました。

永野は趣味範囲に収めておくべきだと訴えると藤岡案と平山案で再び言い争いが始まり決定は半年後となりました。

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天才数学者

山本は永野と藤岡と共に料亭で話し合うが打開策が見付からないので永野は「今日は何も考えず飲もう」と芸者を呼ぶが元帝大生の櫂直が独り占めしていました。

山本は訪ねて行くと軍人は嫌いだといきなり言われます。

「軍人と財閥のせいで一般庶民が貧困で苦しんでいる。貧乏人に興味はないがバランスが悪いので美しくない」

櫂は尾崎財閥の令嬢・鏡子の家庭教師をやっていたがある事で逆鱗に触れて退学に追い込まれたので今まで貰った汚い金をすべて使い果たそうと芸者をすべて集め楽しんでいたのです。

やたら計算に速くおもしろい奴だと思った山本は平山案の見積もりが藤岡案よりの建造費よりも少ないことに気付き不正ではないかと疑います。田中少尉に調べさせると櫂は天才数学者と呼ばれ、尾崎家が手掛ける軍事産業を批判しただけでなく鏡子に手を出した事で退学させられたと知ります。

山本は櫂の自宅を訪れ「不正を暴いてくれ。君の天才的頭脳ならできるはずだ。国の命運がかかっている」と頭を下げるがプリンストン大学への留学が決まっているようで断られます。

言葉遣いがなっていないので田中少尉は「それでも日本人か」と注意するが「そもそも日本を捨てるんです」と言われてしまいます。

仕方なく、山本は「このままでは戦争が起きる。おそらく君の留学先が敵となる」と告げます。

 

海軍主計少佐

石油生産量ひとつとっても120対1、そんなアメリカと戦争しようと思うわけないと思う櫂だが巨大戦艦が作られると「勝てる」と勘違いしてしまうという山本の言葉がひっかかります。

アメリカに旅発とうと船に乗り込むが見送りにきてくれる人や街並みを見ていると崩壊していく映像が見えてしまいます。

過去、尾崎に「100年に1人と呼ばれる天才」と紹介された時に島田が全長300メートル、50糎大砲の戦艦を建造しようと話していた事がありました。その時「相手が止まっていれば10割の成功率、しかし敵も動いているし天候にも左右される。馬鹿馬鹿しい、お飾りに過ぎない」と批判しました。

あんな馬鹿どもが国の金を私欲に使っているのだと気付いた櫂は急いで船を下りました。

山本は「次の会議まで二週間しかない。君の階級は少佐だ」と伝えると、いきなり自分の上司になるのかと田中少尉は動揺します。櫂は外部嘱託ではないのかと驚くが「軍隊は顕然たる階級組織なのでそれぐらいの階級がないとやっていけない」と言われ仕方なく受け入れます。

櫂の直属の部下に命じられた田中は「あなたは私よりも階級がはるかに上なので敬語なんて使わないでください」と歯を食いしばりお願いします。

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巨大戦艦建造を阻止するために

海軍省経理局特別会計監査課の課長に就任した櫂は個室を用意されます。さっそく平山案の建造予算書類を見せてくれと頼むが薄っぺらい紙だったので驚きます。

最高軍事機密の軍機に属し会議での書類は金庫に納められるので現物に触れる事は無理だと言われます。平山と島田は2週間で戦艦のコストを算出するのは不可能だと考えるが念のため正式な書類などは絶対に見せないよう手を打ちます。

見積もりを出すための資料としてはあまりにも少なすぎると思う櫂はまずはこの目で実物の戦艦を見たいと思い田中に車を出すよう命じます。

無理言って戦艦に乗艦させてもらった櫂は戦艦長門艦長の宇野を部屋から連れ出すよう田中に命じその間に設計図を見てメモっていきます。

構造を把握した櫂は持っているメジャーで戦艦の寸法を測り始め、田中は「その巻き尺で!」と驚き、自らも歩幅を使って書き協力します。たった1日でほぼ完成させた櫂に田中は心から尊敬し忠誠を誓うようになります。

 

鉄の総量を算出

尾崎財閥の令嬢に手を出したと噂が広まり海軍省内で完全に孤立してしまうが長門の1.3倍になる平山案の図面を完成させる事に専念していきます。

全長260メートルを超える巨大戦艦の図面を完成させた櫂は藤岡案の空母より安い値段で出来るとは思えないがカラクリが分からないでいました。

暴くためには各装備や調達価格、建造に関わる人件費、すべての価格表が必要であるが軍機が立ち塞がります。

田中は建造の多くは民間の会社による下請けに支えられていると考え情報を仕入れるために訪ねて行くが圧力がかかっており無駄足に終わります。

櫂は想いだけは互いに通じ合っていた鏡子を訪ねて相談すると軍部と尾崎に異議を唱えて出入り禁止とされた大里を紹介されます。大阪にすぐに飛び大里造船会社を訪ねると軍部に関わりたくないと追い出されるが櫂は諦めきれず「説得に応じるまで動かない」と居座ります。

鏡子も援護に駆け付けた事で大里も受け入れるが独学の図面を見せられ驚きます。尾崎造船に出入りしていた頃さまざまな軍艦を受注しておりその時の資料が大量に保管されていました。

平山案に当てはめて建造費を割り出す作業に取りかかるが「最終決定会議が明日」と永野から電報が届きました。

敵陣が不安を感じて予定より早めたのだと気付く櫂は「過去に関わった軍艦の鉄の総量と建造費が網羅された資料を揃えてください」とお願いします。そして鉄の総量だけを平山案から算出してから夜行列車に乗り込み計算を急ぎます。

 

結末/アルキメデスの大戦

新造艦最終決定会議

櫂と田中は会議に間に合い計算を始めます。島田と内通する大臣は「陸軍との予算獲得競争が激しさを増しているから建造費の金額の妥当性で決めよう」と言いました。

不正をしない藤岡は前回の9300万(今の億単位)から200万減額したと伝えるが永野は呆れ島田からも「話しにならん」と言われてしまいます。櫂の計算が終わるまで山本は時間稼ぎをするが大臣は「私の顔をたてるためにも頼む。苦労を察してくれないか」と頭を下げた事で永野はぐらついてしまいます。

大臣が決定を口にしようとしたところ櫂は「時間稼ぎをしている間に計算しろ」と田中に命じ「私なら平山案の本当の建造費を算出する事ができます」と訴えます。軍艦の建造に使われた鉄の総量と建造費には相関関係がある事を発見し数式を使って長ったらしく説明していきます。

いちゃもんを付けられるが方程式が正しい事まで証明すると山本は机を叩いて喜びます。こうしている間に田中は計算を終わらせ、櫂は方程式を使って「見積もりでは8900万でしたが本当の建造費は1億7564万です」と証明させました。

永野は提出した見積もり額の倍ではないかと言い放ち説明を求めます。櫂は「尾崎財閥と密約でも交わしましたか。戦艦を安く作らせてその代わり巡洋艦など高い値段で発注するとか。」と言い放つと島田は冗談では済まされないと激怒します。

平山は尾崎造船に協力を求め見積もりを現実より低い金額で提案できたと不正を認めたが情報を他国が掴んだら予算を分析し船艦の規模などが暴かれ、それよりもはるかに勝る大型戦艦が建造されてしまうからだと述べました。

内通していた大臣は「敵を欺くためにまずは味方からか」と受け入れます。敵を恐怖に陥れ戦意を失わせるためには極秘に建造させねばならないのだと言うとその場の空気が一変し平山案に傾き大臣は決定を下しました。

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戦艦大和

必死に見積もりの不正を暴いたのに無念だと思う櫂は図面を広げて見ていると「この図面を何で持っているんだ」と平山がやってきます。長門を元に予想して書いた図面だと説明すると平山は素人が一週間でプロの軍艦設計者並みの実力があるのかと称賛します。

櫂は重大な欠陥がある事に気付きこれでは年に二度は起こりえる台風で沈没してしまう事を的確に指摘すると平山は「どうやら負けのようだ」と潔く計画案を取り下げました。

これにより藤岡案の空母が採用される事になりました。

1ヶ月後、平山に呼ばれた櫂は出向くとそこには大きな戦艦の模型があり圧倒されます。平山から方程式を教えてくれと頼まれ櫂は断るが「君は船体改修案で完璧な設計図を書いたはずだ。完成した姿を見たいはず」と言われます。

必ず日本を戦争へと向かわせる事になるから建造してはいけないと伝えるが「建造してもしなくても戦争に向かう。アメリカと戦争したら間違いなく負ける。負けを知らない日本は滅びてしまうが日本の象徴となるような戦艦が沈んだらこの国は目覚めるのではないか」と言われ驚きます。

美しくて大きくて絶対に沈まないと人々に信じ込ませ期待させなくてはいかない。戦艦の名前は「大和」だ。

9年後、真珠湾攻撃から2ヶ月後、櫂は涙を流しながら戦艦大和を見送りました。

 

感想/アルキメデスの大戦

よく出来た話です。実際に櫂直という人物がいたのではないかと錯覚するほどでした。戦艦大和は存在するので建造するのだろうとは思いましたがまさか最後に櫂が協力するとは驚きです。

菅田将暉さんが「これほど頭が痛くなる役はなかった」とテレビで言っていました。別に計算はしないし考えないでしょうと思ってしまったが本当に「数学者」として見る側に伝わってきたので本当に苦しんだんだなと思いました。役者の奥深さを知る事ができた気がします。

実際に島田みたいに「ただ作って楽しみたい」だけの考えだったら恐ろしいですね。戦争は反対ですが大和は美しくてかっこいいです。会議は大人げない子供のような言い争いであり戦争映画にコメディ要素は入れないでほしかったのが正直なところ。

ずっと静観していた平山の言葉だけに貫禄がありました。大臣はきたない人でした(笑)これ原作ではまだ先があるので続編があるかも知れないですね。

 

 

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