作品情報とキャストの紹介
ネタバレあらすじ/ベン・イズ・バック
クリスマス・イヴ。
ミサの練習をする娘アイヴィーたちを迎えに行き車を運転するホリーは急に誰かが道路に立ち塞がったので急ブレーキをかけます。
よくみると薬物中毒で療養施設に入っていた息子ベンでした。ふっくらしているし目が生き生きしていたので今度こそ治療がうまくいったのだと喜びホリーは車から降りて涙を浮かべて駆け寄り抱き締めます。
どのように過ごしてきたかベンは話し始めるが内容は笑える話じゃないし施設を抜け出してきたことが分かるアイヴィーは「早く帰ってきて」と継父ニールにメールしました。
急いで帰宅したニールは「明日が面接日なのに何でここにいるんだ」と聞くと「毎年イヴの日をぶち壊して悪かったと思うが治療はうまくいっているし元気になれた」と言います。
ホリーは「信じてる」と声をかけるが誘発しないように薬などをすべて処分しているのをアイヴィーは見ていました。
みんなが自分を怖がっていると気付いたベンは施設に戻ると言い、クリスマスだけでも一緒に過ごしたいと思っていたホリーは「そんなに見放さなくてもいいでしょ」とニールとアイヴィーにあたります。
ニールとアイヴィーは見放しているわけではなく心から応援しベンのためにも施設にいるべきだと判断しているのです。ニールはホリーが母親心と葛藤してイライラして迷っていると気付き「薬物検査を受けること、薬には手を出さずに明日施設に戻ること、24時間ホリーの前にいること」を条件に一日だけ受け入れました。
ホリーは尿検査をさせると陰性だったので喜びます。ベンはまだ幼い弟と妹と積極的に遊んだあと薪割りをアイヴィーと一緒に始めます。
ほんのちょっとした事でイライラして物にあたるのでアイヴィーは「大丈夫よ」と優しく語りかけなだめます。
ベンが買物に出かけたいと言うのでホリーは「帰ってきてくれた事がプレゼントよ。買ってあるから大丈夫」と伝えるが「選んでないものを贈るのは嘘だ。治療で大事なのは正直だ」とベンは言いました。
ホリーは仕方なくショッピングモールに連れて行くと息子と2人で歩けることが嬉しく感じます。ホリーは飲み物を買いに行くと自分を恨むかつての仲間と目が合い不安になったので支援者に電話すると「いますぐミーティングに行け」とアドバイスされます。
ホリーは「今すぐ行く」とベンが言い張るので一緒について行きます。それぞれ苦しむ人が必死に生き方を変え頑張っていることを話し、ベンは今までの最高記録を達成しうまくいってるから続けると話しました。
今年の夏、腕に針を刺して倒れていたベンは母親と愛犬が眠らないよう頑張ってくれたから生きているのだと涙を浮かべ、生かされたのは理由があるはずだと常に考えていると話しました。
ホリーは「よく頑張ったわね」と声をかけるが買物に戻り試着をしているときに鍵をかけられます。心配になり声をかけるが出てこないので店員に開けるよう要求するとベンは鍵をあけその手にはクスリがありました。
ミーティングに自分がディーラーだった時に売っていた女性がいて最後にやりたいと持っていたので救うために取り上げたんだとベンは言います。
「依存症の言う事は信用できない、どこに埋葬して欲しい」とホリーはお墓に連れて行き怒りをぶつけました。
みんなでクリスマスパーティーの準備をしてから教会に行き神の御子の合唱を聴きます。アイヴィーは歌がうまくて有名であり、ベンは自分がディーラーをしていたせいで娘を失った母親がいるのに気付き罪を感じて涙を流します。
ホリーはベンの様子を見て満足するが帰宅すると誰かが侵入した痕跡がありました。
アイヴィーとニールは「またか」と呆れるがベンはみんなと一緒に教会にいたのでプレゼントが無事だったことから近所の子供の悪ふざけだろうと言いました。
しかし愛犬がいない事に気付いたアイヴィーは誰かに連れ去られたんじゃないかと焦ると自分のせいなのかと思ったベンは思い当たる連中があまりにも多いので家を飛び出してしまいます。
結末/ベン・イズ・バック
ホリーは車で追いかけ「思い当たる連中が多いなら1人ずつあたりましょう」と声をかけベンを乗せます。
車を走らせるとベンはお金を盗んだ場所やクスリをやった場所など次々と思い出しイラつき始めます。ホリーはベンに言われたとおり指示された家まで送っていくが何をした相手なのかは聞くなと言われてしまいます。
見覚えがあると訴えると歴史の教師であり母親が癌でホスピスにいてオピオイド鎮痛剤が大量に手に入ったから取引していたとベンは白状しました。教師のくせに・・・と頭にきたホリーはドアを開けて吐いてしまいます。
次々と家を訪ねるがディーラーだったベンはひどく恨まれており娘を失った父親からいきなり襲撃されます。ショッピングモールで目が合った男を問い詰め愛犬の行方が分かるが「最悪な男のところにいる。金が必要だ」と言われホリーは1日の限度額を引き出します。そして高価なネックレスも取り外して渡しました。
「母さんの努力に僕は値しない。僕は屋根裏にクスリを隠していて家に帰って1時間で見付けてポケットに入れたんだ。お願いだから帰ってくれ」
母親であるホリーはどんな事あっても離れるわけないでしょと冷静に伝えるとベンは諦めた様子を見せました。
しかし、ガソリンスタンドでお菓子を買っている途中にベンは1人で車で走り去ってしまいました。
ホリーは警察を呼ばれるからニールには言えないし・・・頼れるところはマギーの母親しかいませんでした。マギーはベンが進めたクスリで命を落としたが母親は家に入れてくれました。
「救えないかもしれないけど、やらないと後悔する」と言われクスリと車のキーを渡されたホリーは捜しているとアイヴィーから電話があります。
アイヴィーはGPSを追跡し2人が離れているのを確認して電話してきたのです。
知らなかったホリーは娘にベンの現在地を教えて貰いスピードをあげます。到着したホリーは携帯を鳴らすとベンの携帯がごみ箱から聞こえてきました。
何かあったのだとアイヴィーは悟り電話を切らないでと要求するがホリーは安心させるために「明日の朝には帰るから大丈夫だ」と電話を切りました。
しかし朝まで捜してもベンを見付ける事が出来ず正直にニールに電話したあと泣きながら警察署に駆け込みました。その頃、運びを手伝ったベンは約束通り愛犬を返して貰い車を走らせていたが安全な場所に車を止め置き手紙を残しその場を離れます。
報せを受けたホリーは現場に駆け付け近くにあった小屋を確認するとクスリをうってベンが倒れていました。マギーの母親から渡されたクスリをうち寝てはダメだと必死に呼びかけるとベンは目を開けました。
感想/ベン・イズ・バック
薬物中毒というと手を出したらいけないクスリをイメージしてしまうが医者から処方された精神安定剤などのクスリがきっかけでなる場合が多いそうですね。
そう考えるととても怖い。ただ詳しくないのでよく分からなかったがクスリを打ったら眠くなるのでしょうか、そしてそのまま寝たら危険なのでしょうか。マギーの母親が渡してくれたのは役割としては解毒剤みたいなものだと解釈したがあれは何でしょうかね。
ベンが薬物中毒になったきっかけは何でしょうね。10歳で父親が変ったことにより家庭環境から逃れたかったのか。そのあたりは詳しく描かれていない。最後は置き手紙を残すぐらいだから自ら命を絶とうとしたのは分かるが何を使って眠りに入ったのかもよく分からない。