映画「ブラックブック」ネタバレあらすじと結末/家族を殺されたユダヤ人女性はレジスタンスのスパイに

 

作品情報・キャスト

ナチス占領下のオランダで女性ラヘルはユダヤ人狩りを逃れるためオランダ一家に匿って貰っていたが爆撃に遭い南部へ逃げようとすると裏切り者のせいで船を襲撃され皆殺しにされてしまう。

潜って助かったラヘルは髪を染めレジスタンスとなる。

監督=ポール・バーホーベンラヘル・シュタイン / エリス・デ・フリーズ(カリス・ファン・ハウテン)ムンツェ親衛隊大尉(セバスチャン・コッホ)ハンス(トム・ホフマン)ロニー(ハリナ・ライン)ハイン(ピーター・ブロック)ロブ(マイケル・ユイスマン)ギュンター親衛隊中尉(ワルデマー・コブス)
 
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ネタバレあらすじ/ブラックブック

 

1944年9月ナチスドイツのオランダ・ハーグ。

ユダヤ人ラヘル・シュタインはキリスト教のオランダ人一家に匿われて名前をエリスとして生活していました。

ある日、ドイツ軍の空襲を受け隠れ家が爆破されてしまいました。偶然出会ったユダヤ人ロブに助けられ新たな隠れ家を用意してもらうがユダヤ人を擁護するオランダ警察ハインがやってきて「ドイツ兵がやってくるから今すぐ隠れろ」と教えてくれます。

エリスは見捨てないで助けてほしいとお願いすると解放された南へ逃がす方法があり明日迎えに来てくれる事になりました。

父親の財産を預かっている交渉人スマールに解放地区へ行く事を伝え受領書にサインして受け取ります。

ハインが運転するユダヤ人輸送車に同乗したエリスは検問を突破し家族と再会します。

ハインと別れユダヤ人たちはみんなで船に乗り込むがいきなりドイツ軍が現れ襲撃されます。

エリスは咄嗟に海に飛び込み助かったが家族やロブ含めたユダヤ人全員が殺されてしまいます。

ドイツ軍は金や宝石をすべて奪い去って行くがエリスはギュンター親衛隊中尉の顔を目に焼き付けます。

 

レジスタンス

ラヘルは農民に助けられレジスタンスのリーダー・カイバースの食堂で働き、金髪に染めエリス・デ・フリーズと名前を変えます。

5ヶ月後、危険な任務をお願いされたエリスは「今さら何も失うものはない」と引き受け元医師ハンスの妻役を演じます。

連合軍から投下される武器や物資を回収して移送するのが仕事でした。回収している時にいきなりドイツ軍に襲われるが射撃の腕を持つハンスが窮地を救います。

移送中の列車でいきなり荷物検査がはじまりエリスは罵声を浴びせてハンスを引っ叩き荷物を持って車両を移動しました。

エリスが移動した車両には親衛隊大尉ムンツェがいたが咄嗟に色気を使って彼の趣味である切手の話に食らい付くとうまく荷物検査されずに済みました。

 

銃を野菜の下に隠して運んでくるが子供を避けるためにハンドルを切ったことで事故を起こしドイツ軍にバレてしまいます。

カイバースは息子を助けるために銃を手にするがエリスやハンスは「もう手遅れだ。リーダーが捕まったら全員終わる」と必死に説得します。

カイバースは正体がバレた事を全員に知らせ食堂を閉鎖します。

ムンツェ大尉と列車で会ったエリスは「仲間のためにどこまでやれるか」と聞かれ「ムンツェが望むなら何でも」と答えました。

エリスは下の毛を染めていると「奴より先に」とハンスに体を求められ受け入れます。

 

潜入

交渉人スマールを訪ね家族が殺された事を知らせます。詳しく説明したエリスは船を手配した人は誰かと聞かれオランダ警察ハインだと答えました。

ヴィルヘルミナ女王の切手をスマールから頂きエリスは諜報部のムンツェ大尉を訪ねます。

もともと歌手だったエリスはパーティーに正体されるがピアノを弾く人物がギュンター中尉だったため具合が悪くなりトイレに駆け込みます。

ここでムンツェとの関係を絶ってしまったら台無しだとエリスはパーティーに戻り歌を披露しました。

その晩、ムンツェに抱かれたあとギュンターの愛人であり諜報部に勤めるオランダ人ロニーと出くわします。

ロニーは「ムンツェの心を離さないように」と耳元で囁きギュンターに雇ってくれるよう頼んでくれました。

 

エリスは事務的な仕事を始めるが捕らわれているレジスタンスがリーダーはカイバースだと口を割った事を知ります。

ムンツェはユダヤ人虐殺反対派の考えであり簡単に殺害して金品を奪うギュンターとは対立していました。

エリスはエレベーターの中でムンツェと交渉するためにやってきたスマールから盗聴器を渡されます。

エリスは肖像画の裏に盗聴器を仕掛けレジスタンスの隠れ家に戻るがユダヤ人を脱出させるために手引きしたオランダ警察ハインがギュンターと手を組み荒稼ぎしていた事を知ります。

 

裏切り者の影

エリスは復讐に燃えるが捕らわれているレジスタンスが報復されてしまうと止められます。

スマールはムンツェと交渉し「レジスタンスが攻撃をやめれば報復しない」と約束していました。

会話の内容からユダヤ人の情報をギュンターに売っているのはハインではないと分かりハンスは「奴が消えても問題にはならないから情報を聞き出そう」と言います。

ハインの顔はエリスしか知らないため協力するが激しく抵抗し逃走したので情報を聞き出す前に射殺することになってしまいます。

ハインが殺された事で捕らえていたレジスタンス40人の処刑が決定してしまいます。

ユダヤ人だと気付いていたムンツェから「すべてを正直に話すかギュンターに引き渡されるか」と迫られエリスは正直に話し協力を求めました。

ムンツェは「ギュンターが裕福なユダヤ人を殺害し奪った金品を倉庫に隠し持っている」とカウトナー大将に報告します。

しかし大将が調べると金庫の中に略奪品はなく逆にムンツェがスマールと交渉している事をバラされレジスタンスと内通していると逮捕されてしまいます。

 

仲間を助けるしかないとレジスタンスは侵入を企てます。

エリスはムンツェも救う事を条件に内側から牢獄ドアの鍵を壊して協力し急いでパーティーに戻り歌を披露します。

ハンス達は一気に突入するがドイツ軍が待ち構えておりほとんどのレジスタンスが命を失い隠れ家まで逃げれたのはハンス含め2名だけでした。

ギュンターは盗聴器の前で「見事な働きをしてくれたな。見事な仕掛けでレジスタンスは真っ先に地下へ行ったよ」とエリスに話します。

それにより隠れ家にいたカイバース達は騙されエリスが裏切ったのだと激怒します。

エリスは牢獄されるが彼女からもうすぐ連合軍の勝利に終わると聞いていたロニーの手引きによりムンツェが脱出し、エリスはムンツェに救出されます。

 

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結末

エリスとムンツェはテントで身を隠しているとドイツが降伏した事をラジオで知ります。

パレードが行われ盛り上がる市内に戻るとオランダ兵の膝の上で喜ぶロニーと再会します。

終結しギュンターは船でさっさと逃げ出すがエンジンルームに潜伏していたハンスに射殺されます。

エリスとムンツェはスマールが裏切り者だと疑い押し入ります。しかし治安部隊が迎えにきたと玄関に向かったスマールが射殺されます。

ムンツェは犯人を追うがパレードで楽しむレジスタンスに捕らわれてしまい、また窓から顔を出したエリスもレジスタンスに発見され捕まってしまいます。

ムンツェは治安部隊に連行されるが連合軍に協力を申し出たカウトナーが「カイバースと手を組んで反逆罪により死刑を宣告されている」と告げ口します。

英国軍法はドイツ軍の軍需法廷による権限は降伏後も認めているためムンツェは銃殺されてしまいます。

 

エリスはナチスに加担した裏切者だと酷い仕打ちを受けていたが治安部隊の軍医となり国の英雄だと称えられるハンスに助けだされます。

ハンスはギュンターが持ち逃げしようてした財宝を持っていました。

ムンツェは処刑されたと知ったエリスは激しく取り乱し「落ち着いて」とハンスから鎮静剤を撃たれます。

横になるエリスは大量のインスリンだと分かりハンスが国民に手を振っている隙にチョコレートを食べて逃げ出します。

ハンスは捕まえろと叫ぶが国民が騒いでいるため逃げられてしまいます。

 

エリスは息子の遺体を探すカイバースを訪ねスマールが持っていたレジスタンスの記録である手帳を見せます。

ハンスは仲間とユダヤ人を助けていたがギュンターに逮捕されてからスパイになった事が分かります。

ハインを率先して始末したのもギュンターを始末したのも終結後に発覚するのを防ぐためだったのです。

ハンスは財宝を持って棺に入り国から脱出しようとしたがこれはエリスがレジスタンスに助けられた時の方法でした。

エリスとカイバースは車を飛ばして霊柩車に追い付き棺の蓋を押さえ付け蓋を閉めました。

やがて棺の中で暴れていたハンスは静かになりました。

 

 

1656年、イスラエル・キブツ。

教師をしていたエリスはオランダからの観光客が勝手に子供達の写真を撮り始めたので注意します。

「ヘブライ語は分からない。オランダ語は?」

カメラを持っていた人はロニーでした。再会に喜ぶエリスは結婚して今の名前はラヘル・ローゼンタールだと伝えました。

ラヘルは2人の子供を授かり幸せに暮らしていました。

 

 

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