作品情報とキャストの紹介
村上春樹の短編「納屋を焼く」を原作に韓国名匠監督イ・チャンドンが物語を大幅に変えて映画化。
第71回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門にエントリーされ国際映画批評家連盟賞ほかを受賞した。「万引き家族」とパルムドールを競い合った作品でもあります。
アルバイトをしながら作家を目指す青年ジョンスは街頭で幼馴染みの女性ヘミと再会する。身体の関係を持つと旅行に行くから愛猫の世話をしてほしい頼まれアパートの鍵を受け取ります。アフリカからの帰国を待ちわびるジョンスは喜んで空港まで迎えに行くが彼女が裕福な青年ベンを連れていました。ヘミに振り回されるジョンスは様々な感情に囚われてしまう。
ネタバレあらすじ
バーニング 劇場版
アルバイトをしながら作家を志す青年ジョンスは街頭で抽選券を渡されます。見事時計が当たり受け取りに行くと「彼女いるの?女性物だけど」と言われ自分がほしくて抽選券を渡したかと思い黙って帰ろうとしたが名前を呼ばれたので驚きます。
「整形しているけど幼馴染みのヘミよ」と言われよくよく見ると面影がありました。
夜、酒を飲みに行くとアフリカに旅行に行くから愛猫の世話をしてほしいと頼まれます。
パントマイムを習っているヘミは無いはずのミカンを食べながら「アフリカのサン族にはお腹がすいた人と人生に飢えた人がいる」と話します。
なぜ生きているのか、人生の意味はなにか、それを知ろうとする人がいるので会いに行くのだと説明されたジョンスは猫の世話を承諾します。
ジョンスの母親は家を出て行き姉は数年前に結婚しました。牛の世話をする父親に問題があったので実家に引っ越したあとに鍵を受け取るためヘミの家を訪ねるがそのまま成り行きで身体を重ねました。
帰国
ジョンスは実家で牛の世話をしながらヘミの家に行き猫のトイレ掃除とご飯を与える日々が続きます。自分に慣れていないせいか猫は姿を現しません。
帰りを待ちわびるジョンスは彼女の家で身体を慰めます。
公務員の職務執行を妨害し傷害罪で訴えられたジョンスの父親の裁判が行なわれます。弁護士に呼ばれたジョンスは反省文と嘆願書を出せば執行猶予も望めるが意地を張っているから説得してくれと頼まれます。
半月後、ヘミから電話があり帰国するから空港まで迎えに来てと頼まれます。
喜んで迎えに行くと彼女は空港で爆発騒ぎがあった時に三日間不安な時間を共にしたベンを連れていました。友達と紹介されたジョンスは彼女とベンとはどうゆう関係なのかと思いながら一緒に食事を誘われ同行します。
ベンは友達に頼んで車を店まで持ってきてもらうと高級車でした。ベンの荷物をトラックから降ろしたあとベンは「送って行こうか」と彼女に言いました。ジョンスはボロいトラックでは嫌だと思い「送ってもらえよ」と言って彼女の荷物も降ろしました。
振り回される感情
ヘミから電話をもらい会いに行くとベンもいました。ベンがヘミの手の掴んで手相を見始めジョンスは恋人関係なのかと思います。
だとしたら何で自分を呼んだのか、戸惑いながらも笑顔を見せ応対します。
ベンの家に招待されるとまさに人生勝ち組の裕福な家でありトイレに行くのも一苦労でした。
謎に包まれた若者で金持ち、まさにギャツビーだとジョンスは思うが何でそんな若者がヘミに近付いたのか理解出来ませんでした。
その夜、ベンの友人たちの集まりにそのまま参加するがどう見ても場違いでした。そんななかヘミはアフリカでの旅話を率先して元気に話します。
格差社会
牛の世話をしていると「今からベンと一緒に行くわ」とヘミから連絡があります。とてもじゃないか招待できるような場所ではありません。牧場からは北朝鮮が見え対南放送のスピーカー音が響き渡っています。
ヘミが住んでいた家は跡形もなく幼い頃に落ちた井戸も今ではありません。
庭に机とイスを出しベンが買ってきた食事とワインを夕日を見ながら口にするがベンが大麻を吸い出しそれと受け取ったヘミが吸って渡してきました。ジョンスは戸惑いながらも受け取り吸うがおもいっきり咽せてしまいます。
テンション上がったヘミは裸になってパントマイムを使って踊り出し酔い潰れます。
ジョンスは父親が怒り出すと止まらない性格でそのせいで母親が出て行ってしまったので憎んでいる話をベンにします。するとベンは古いビニールハウスを2ヶ月に1回のペースで燃やす趣味があると言います。
役立たずのビニールハウスが韓国には多くあると言われたジョンスは役立たずとどうやって判断するのか聞きます。
「燃やしてほしいと待っていると思い込むんだ。実は下見に来たんだ」とベンは言いました。
ジョンスは「ヘミを愛しているんです」と伝えるがベンは見下すように吹き出すように笑いました。
帰るために起きてきたヘミを追いかけ「なんで男の前で服を脱ぐんだ、娼婦と一緒だ」とジョンスは言います。彼女はベンを車に乗って帰っていきました。
結末
就職が決まらないジョンスはヘミと連絡が取れなくなります。ふとビニールハウスが気になり辺りを見渡しに行くとヘミから電話があるが何やら燃えるような音しか聞こえませんでした。
彼女の家に駆け付けるが預かっていた鍵でも開けることが出来ません。大家さんに頼んで部屋に入れてもらうと綺麗に片付いていて猫もいませんでした。大家さんは猫は飼ってはいけない決まりだからいるわけないと言います。
彼女がアルバイトしていたイベント会社を訪ねるとカード破産して逃げる子も多いと言われパントマイムの先生を訪ねても姿は見えないと言われます。
最後の電話の音は何やら燃えるような音でした。ベンに燃やされたのではないか、心配でたまらないジョンスは必死で捜します。
ジョンスはベンを尾行し「ビニールハウスはどうしましたか」と聞くと「あなたの家の近所で燃やしましたよ。近すぎて見えなかったかな」と言われます。
ヘミが自分の事を唯一信用できる人だと言っていた事を聞かされるがベンの前からも姿を消し1ヶ月が経過していました。ヘミの親が経営するラーメン屋を訪ね井戸に落ちた事を覚えているか聞くとそんなのなかったと言われます。
16年振りに母親から電話があり会いに行くが金に困っている様子でした。昔ヘミの家の近くに井戸があったか聞くと水のない井戸があったと言いました。
父親が懲役1年の実刑となりジョンスは町内会長に牛を買ってもらいます。そしてベンを呼び出しナイフで突き刺すと車に押し込んで火を点けて燃やしました。
感想
もう嫌(笑)好みの問題ですが意味不明で言葉も回りくどいのは好きじゃない。
ビニールハウスの話が出てから急激につまらなくなった。勝ち組が負け組の人を役立たずとでも言いたいのだろうか。そんな人は2ヶ月に1度のペースで弄んでやろうとでも。
すべての言葉が回りくどくてはっきりしないので分からない。ジョンスは何で殺したのですか。彼女を取られた嫉妬心ですか、猫や景品でもらった時計がベンの家にあった事から彼女を取られて隠されている、もしくは殺されたのだと思い込んだからか。
母親が出て行ったときに服を燃やすよう父親に命じられ燃やしたんですよね、その時から父親を憎んでいたのでビニールハウスを燃やす話しをされてから「炎」繋がりで憎しみが湧きだしそれがベンに向いたのかな。なんにせよ意味不明です。
ラーメン屋での会話からヘミは家族から縁を切られたのだと想像できるが井戸をあんなに気にする意味は何だろうか。ジョンスがやたら目覚めるシーンが多いのが気になる。ビニールハウスの話から急に変わった気もするので小説家を目指していることからあの後はジョンスの中での小説だったのかなとは思いました。