作品情報・キャスト
アンジェリーナ・ジョリー監督作品で当時夫だったブラッド・ピットが共演。
スランプ中の作家ローランドと妻ヴァネッサはフランス南部の小さな町にバカンスでやってくるがある事情がきっかけで別行動をとります。
しかし部屋には新婚カップルが宿泊する部屋が覗ける穴があり刺激を求めて覗くようになる。
ネタバレ あらすじ
白い帽子の女
小説家ローランドは妻ヴァネッサと共に南フランスの田舎町にやってきます。
パトリスが経営するホテルは海沿いにあり、部屋に案内された2人はすぐに模様替えを始めローランドは執筆作業に取り掛かります。またヴァネッサの方は終始鬱気味で雑誌を読んだりして過ごしベッドからあまり出ません。
ローランドはアイデアが思い付かず近くにあるBARへ出掛けると、妻を病気で亡くした店主ミシェルから「本気で愛したなら自分よりその人のためを思うべきだ」と聞かされます。
ヴァネッサは夫が出掛けたので1人辺りを散歩し食料品を買いに行きました。部屋に戻りソファーで横になっていると壁に覗き穴があるのに気付きそこから隣の部屋が見えることを知ります。
ローランドはBARで酒を飲みながら執筆作業するようになるが思うように進まず酒浸りとなります。1人で本を読んでいたヴァネッサは新婚旅行でやってきたフランソワとレアが隣の部屋に宿泊した事を知るが壁穴からお楽しみ中の声を聞き眠れなくなります。
「結婚して14年経つのに…どうしていいか分からない」
彼女を愛してやれとミシェルに言われたローランドは部屋に帰りヴァネッサと一緒にワインを飲みます。
「才能ある作家ならここで何か書けるはずなのに…原因は僕の方にあるんだ」
ベランダから新婚さんを目で追うようになっていたヴァネッサは部屋に戻るのを確認し壁穴から覗きます。
夜中、酔っ払って寝ているローランドを起こし「隣の女を抱きたいの?」と聞きます。
ローランドは「なんの話だ!寝てたのに!」と怒ります。
「なぜそんな事を聞く?落ちぶれた作家の妻だけでなく哀れな犠牲者になるためか?」
「あなたは落ちぶれてはいない」
ある日、レアから誘われたヴァネッサは部屋に招きカードゲームをしながらお酒を楽しみます。
帰ってきたローランドはレアが部屋にいたので驚き彼女が帰った後「なんの真似だ?彼女を巻き込んで僕たちの関係を壊すつもりか!」と聞くとヴァネッサは答えずシャワーを浴びに行ってしまいます。
ローランドは「もう逃げるな、拒むのはやめろ」とシャワー室に入って行くがヴァネッサは抵抗し出て行ってしまいます。
ローランドはBARで飲んで部屋に戻るとヴァネッサは散歩に出掛けいませんでした。
光が漏れていたため壁穴に気付いたローランドは覗くと新婚さんがお楽しみ中でした。
びしょ濡れで戻ってきたヴァネッサは「心を表せるようになった」と言いローランドは抱き締めます。
ローランドとヴァネッサは壁穴を覗き見るようになります。
フランソワからセーリングに誘われたヴァネッサは「夫は船も人付き合いも嫌い」と返すが「たまには冒険もいいものよ」とローランドに伝えます。
ローランドも「たまには冒険もいいな」と言いました。
新婚さんの性生活を一緒に覗いたローランドとヴァネッサは久しぶりに一緒にシャワーを浴びました。
「新婚さんに酒を飲ませて後で覗こう」
ローランドとヴァネッサはここへ来て初めて2人で出掛け新婚さんと一緒に酒を楽しみます。
フランソワが画廊を開いた話を聞きヴァネッサは興味を持ちます。
部屋に戻り期待を膨らませ覗くが2人は酔っ払って寝てしまいました。
4人で船を楽しむがローランドはヴァネッサとフランソワの距離が近いことを気にします。
「僕はいつも君といたいが君にはそれが苦痛だ。でも彼も僕と同じように君を見ている」
ローランドは彼と寝たいのかと聞くと「見たいのね」と返されます。
「君のそばで君を想いながら一緒に見たい」
2人は気分が高まり久しぶりに体を重ねます。
結末/白い帽子の女
ローランドは名前を変えてヴァネッサの事を書き始めます。
書けるまで部屋から出ないと決意するとヴァネッサはやたら出掛けるようになりました。
ローランドは初めてヴァネッサと出会った時に着ていた服をフランソワが着ていた事で「どうゆうつもりなんだ」と聞くが妻は何も答えません。
もう覗くのはやめようと思うローランドだが妻の声が聞こえてきたので壁穴から覗くと妻とフランソワがカードゲームをしていました。
部屋に戻ってきた妻に「僕を傷付けるためにやってるのか、だったら殴れ」と迫ります。
そして次に覗くとヴァネッサが誘惑して迫りフランソワが受け入れようとしていたのでローランドは押し入り男を殴り倒して妻を連れて帰ります。
「君は子を亡くしたからうまくいってる夫婦を恨んでいるんだ!」
ヴァネッサが鬱状態だったのは流産した事がきっかけでした。
ローランドが壁穴から覗くとフランソワは正直に話しレアが怒って出て行きました。
「幸せな家庭を壊して楽しいのか?!」
ローランドはレアを追いかけ「妻は二回流産してから鬱状態になってしまったんだ」と伝えました。
フランソワとレアはやり直す事を決めます。
ローランドは「試練を乗り越えれば絆は強まるんだ。君は彼女が妊娠している事を知ってたな」とヴァネッサに聞きます。
ローランドは妻のすべてを受け入れ「くだらない生き方はやめよう」と抱き締めます。
そしてローランドは原稿を書き上げました。