作品情報/朱蒙
扶余の王子である朱蒙(チュモン)は側室ユファの子でクムア王に甘やかされて育つが正室の子である兄達から命を狙われる。1度扶余を追い出された事で逞しくなるが流民を率いて漢に抵抗した英雄ヘモスが実の父親だと知り意志を継ぐため扶余を離れる。
そして扶余の支配下にあった橡那(ヨンナ)桓那(ファンナ)沸流(ピリュ)貫那(クァンナ)卦婁(ケル)の5部族をまとめ卒本(チョルボン)を統一し高句麗を建国して初代王となる。
(実際は7人の王子と対立して卒本に亡命してから高句麗を建国、東明聖王と呼ばれている)
召西奴(ソソノ)が主役だという声も多いですね。朱蒙が宮殿を追い出され辿りついたのが卒本の大君長ヨンタバルがいた卦婁であり、その娘がソソノです。
重要人物 キャスト
重要人物はかなり多いが中でも目立つ人物に絞りました。
朱蒙チュモン(ソン・イルグク)
扶余の王子。流民を率いて漢と戦った父親であるヘモスの意志を継ぎ高句麗を建国した英雄
召西奴ソソノ(ハン・ヘジン)
卒本の中の部族である卦婁(ケル)で大商団ヨンタバルの娘。壁にぶち当たる度にチュモンを助ける。後の初代高句麗王妃となるがチュモンの妻が生きていたため王子の争いに息子を巻き込まなせないために王妃の座を譲り南下する。後に息子のオンジュが百済を建国。高句麗、建国の際には経済面で活躍し宮殿を建てる。
ヘモス(ホ・ジュノ)
チュモンの父親。タムル軍の将軍。クムワとは友人関係。
クムワ(チョン・グァンリョル)
扶余の王。王子だった頃ヘモスと結託して漢に立ち向かった。ヘモスの子を産んだユファを側室として守るが愛情の矛先が間違った方へ。
ユファ(オ・ヨンス)
ハベク族の娘。負傷したヘモスを匿った事でハベク族は漢に滅ばされる。赤子を抱いてヘモスの親友だった後に王となるクムア大使に助けを求め扶余の側室となる
帯素テソ(キム・スンス)
扶余のクムワ王の長男で正室の息子。クムワ王が側室ユファを可愛がるので寂しがる母親を見て育ってきたためにチュモンを憎む。後の扶余の最後の王。
オイ(ヨ・ホミン)マリ(アン・ジョンフン)ヒョッポ(イム・デホ)
3人はゴロツキであったが扶余に追い出されたチュモンと出会い人生を変えられると思い兄貴と慕って忠誠を尽くす。チュモンが高句麗を建国するまで側近としてずっと支え続ける。
ヤンジョン(ユン・ドンファン)
ヒョント城の太守、扶余を漢の手中に収めるため娘を扶余の第一王子テソと結婚させる。元はクムワの旧友でケマ国族長の王子だが感化され、漢の護衛官からヒョント城の太守まで出世した。
チェサ(チャ・グァンス)ムゴル(ソ・ボムシク)ムッコ(キム・ミンチャン)
チュモンが扶余を離れてから出会う。オイ、マリ、ヒョッポ同様、チュモンに忠誠を誓い高句麗建国には欠かせない3人。
プドゥクプル(イ・ジェヨン)
扶余の大使者(軍師)。ヘブル王、クムワ王、テソ王の3世代で支え漢との友好関係を重んじる。
イエ・ソヤ(ソン・ジヒョ)
ハンベク国族長の娘。クーデターにより族長が殺され治療のため匿っていたチュモンに助けられる。チュモンの妻となりユリを授かるがチュモンが扶余を離れる際に捕まってしまう。後にユリを連れて脱出するが夫の志を邪魔してはいけないと思い平民としてユリを育てる。再会してからはソソノの計らいで第一王妃となりユリは高句麗第2代王となる。
モパルモ(イ・ゲイン)
クムワ王に気に入られ漢が持つ武器よりも強度な武器作りに専念する鍛冶職人だがチュモンが怠けている時から忠誠を尽くす。チュモンが扶余を離れるときは一緒に離れ高句麗建国の後は漢が持つ武器より強度がある武器を完成させる。
ウテ(チョン・ホビン)
ヨンタバル商談の護衛官で武力に優れる。チュモンが死んだと思って落ち込むソソノから結婚を申し込まれる。テソの求婚から逃れるためのものだと認識しながら受入れる。
ソンヤン(パク・チョングァン)
卒本の中の部族である沸流の君長。卒本の権力を握ろうとヨンタバルや君長となったソソノと大いに争い漢とも手を組もうとするがチュモンの人柄に感銘を受け忠誠を誓うようになる。
全話ネタバレあらすじ/朱蒙
1話~14話/漢と闘う英雄ヘモス
紀元前108年、2100年間存続してきた古朝鮮(朝鮮初の大帝国)は漢との1年間での戦いで滅亡しました。
漢は楽浪(ナンナン)・真番(チンボン)・臨屯(イムドゥン)・玄菟(ヒョント)の4つの郡を置き古朝鮮の民は放浪を続けました。国を失った流民達を率いて漢と闘う英雄ヘモスは戦略にはまり矢が胸に刺さり崖から転落します。
ヘモスの子を身籠っていたユファはヘモスの親友であり後に扶余国の王となるクムワ大使に助けられ側室として迎えられました。
ユファは出産した子に朱蒙(チュモン)と名付け扶余国の第三王子として育てます。
1話~14話/宮殿からの追放
第1王子・テソと第2王子・ヨンポは王室の子らしく育ってきたが甘やかされてきた朱蒙は女遊びに夢中で戦に出ても逃げ腰でした。
王となったクムワは三人の王子を立派にさせようと長旅(チョンム山にある扶余の神器タムル弓をみてくる)に行かせました。クムワはユファと朱蒙ばかり可愛がっていることから王妃はずっと根に持ちながらテソ・ヨンポを育ててきました。
朱蒙さえいなければ王妃は元気が出るに違いないとずっと思ってきたテソとヨンポは長旅で朱蒙を罠に嵌め底なし沼に落とします。
朱蒙はたまたま通りかかった商団ヨンタバルの娘・召西奴(ソソノ)に助けられます。
タムル弓を見届けてから扶余国に戻ったテソとヨンポは殺したと思っていた朱蒙が戻ってきたので驚きます。
朱蒙はタムル弓を折ってしまった事や兄二人から命を狙われている事に恐怖を感じクムワ王には辿り着けなかったと嘘をつきますが母・ユファだけには相談しました。
このままでは殺されてしまうと感じたユファは監獄看守ムソンに基礎武芸を教えるようお願いします。
朱蒙は監獄で剣術を学ぶが、たまたま収監されていた武芸が優れている盲目の人を師匠としてから急速に上達していきました。
朱蒙はクムワ王の願いでもある漢の剣よりも強度で折れない剣の開発に挑んでいたがヨンポに嵌められ鉄器工場を爆破させてしまった事で漢にばれてしまい交易を断たれてしまいます。
クムワ王の怒りをかった朱蒙は宮殿から追放されてしまいます。
1話~14話/盲目の男
刺客に襲われた朱蒙は盗人三人組(オイ・マリ・ヒョッポ)に命を助けられ密売人トチの下で働きはじめるが命を助けてくれたソソノが監禁されていたので助けて逃がします。
オイ達に殴られボコボコにされた朱蒙だが、朱蒙の不祥事のせいで宮殿を追い出されていた扶余の侍女プヨンが働いており助かります。
オイ達は扶余の王子だと聞いて土下座して謝罪しました。
監獄で寝泊まりしていた朱蒙はテソとヨンポ率いる兵士に襲撃されるが師匠が次々と敵を切り二人で逃げ切ります。
神女ヨミウルはユファと会わせるから扶余から出ていくようヘモスに願い出ます。死んだと思っていたヘモスと20年振りに再会したユファはクムワ王に宮殿を出てヘモスに付いていきたいと願い出ます。
しかし、クムワ王を連れて行ったユファは全身に矢が刺さったヘモスを発見し泣き崩れます。
朱蒙は刺客に襲われるが次々と切り倒していきます。それをたまたま変装して街に出てきていたクムワ王は見違えるような姿に驚き朱蒙を宮殿に戻します。
しかし、このまま宮殿にいても甘えて上達しないからと朱蒙は自ら外に出たいと申し出てヨンタバル商団で力仕事をしながらムソンやオイ達、そして長い付き合いの鉄器職人モパルモなど信用出来る人材を周囲に固めて行きます。
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