映画「クリムゾン・タイド」ネタバレ結末/どちらも正しい選択、核ミサイル戦争の危機

 

作品情報・キャスト

ロシアの過激派が核ミサイル基地を乗っ取り米軍のアラバマ号は出動命令が下ります。

ラムジー艦長と海軍エリートの意見が対立しどちらも正しい意見だったが真っ二つに分かれ一触即発の事態に。

監督-トニー・スコット◆ハンター少佐(デンゼル・ワシントン)◆ラムジー大佐(ジーン・ハックマン)◆ウォルターズ先任伍長(ジョージ・ズンザ)◆ビーター”ウェップス”インス大尉(ヴィゴ・モーテンセン)◆ドガーティ大尉(ジェームズ・ガンドルフィーニ)◆ジマー大尉(マット・クレイヴン)◆ウェスターガード大尉(ロッキー・キャロル)

 

ネタバレあらすじ

クリムゾン・タイド

ロシア連邦の北カフカース地方に位置するチェチェン共和国で独立派武装勢力がロシアからの独立を目指した。

周辺共和国に飛び火したためロシア大統領は空爆を反乱拠点へ行うと米国は英仏と共同でロシアへの援助を停止しました。

紛争をきっかけに超国家主義者ラドチェンコはロシアの主権に対する戦争行為と非難し国民に反乱を呼びかけるとロシア議会は閉鎖され内戦状態に突入しました。

ラドチェンコは海軍基地と核ミサイル基地を占拠するとアメリカと日本へ核攻撃を行うと脅迫しました。

 

休暇中だったハンター少佐は連絡を受け米国海軍潜水艦基地に向かうとオハイオ級原子力潜水艦”アラバマ”の副長に任命されます。

出港すると実線経験豊富なラムジー大佐から艦長になりたければ身を案じたり関心させようとしたりせず任務と部下を優先しろと助言を受けます。

日本への原爆投下は正しいと発言したラムジー大佐にハンター少佐は戦争は政治目的の手段だが戦争が目的になるため反対だと言います。

「核の時代の真の敵”戦争自身”は倒せない。」と意見を述べると楽しく談笑していたラムジー大佐の顔が変わりました。

 

調理室で火災が起こり非常警報が鳴ります。負傷者が出て一大事な時にラムジー大佐はミサイル訓練を開始しました。

一大事な時に訪れる可能性もあり訓練は間違ってはいないが1人犠牲者が出てしまいます。

単純な考えのラムジー大佐は「私が殺したのか?」と聞きます。

慎重な考えのハンター少佐は「事故です」と答えるが「君ならどうする?」の問いには訓練はしませんと言いました。

たたきあげのラムジー大佐は海軍がすべてであり25年艦長を務める。そんな彼から見たらハンター少佐は理論家で事情通のエリートであり水と油の関係なのです。

ラムジー大佐は安心して任務を遂行させるには指揮系統の統一が大事であり子供である水兵が不安になるから黙って指示に従えと命じます。

 

緊急行動指令を受信します。”ラドチェンコが核ミサイルを発射するためのコードを手に入れた”。

ミサイル燃料注入を衛星が探知したら先制攻撃を行うから集中するようラムジー大佐は伝えます。

全軍にデフコンが宣言されたのキューバ危機以来であり戦争が差し迫り艦内は一気に緊迫した状態となります。

 

潜航12日目、潜水艦を探知すると核兵器発射許可の指令が届きます。戦略ミサイル発射準備し訓練ではないと総員に呼びかけます。

ロシアのアクラ型攻撃原潜が迫った時にEAMから受信があるが深いため受信することが出来ません。

敵艦から発射されれば破壊するため先制攻撃し逃げる事しかラムジーにはありません。ハンターはブイ・アンテナを出せばEAMからの受信は可能だと進言すると許可が出るが内心なぜ早く指示しないのかと不満でした。

しかしウィンチが損傷してしまい受信は途中で切れ敵艦にキャッチされ魚雷を発射されます。

衝突警報を鳴らしデコイを発射させると魚雷はなんとかそれるが魚雷室は浸水し機関室はポンプ破損します。

 

発射に関連した指令はほぼ白紙に近い状態でした。

ラムジーは攻撃命令だと言い張るがハンターは中止指令かもしれないから確認するべきだと意見します。

同意しないハンターをラムジーは解任します。しかしハンターは核発射には艦長と副長の同意が必要であり同意なしに発射するなら軍規規定により艦長職から解任せざるをえない訴えます。

副長が正しいと判断され指揮をとる事になったハンターはラムジーを自室に監禁します。

 

ハンターはEAMからの指令を確認するためミサイル発射は中止すると総員に伝えます。

しかし上に敵艦があらわれ魚雷を発射されます。デコイ発射し魚雷は通過させるとハンターは魚雷を手動起爆させました。

魚雷は命中し喜ぶ総員だが命中前に起爆しており魚雷が接近してきます。艦尾近くで起爆し”アラバマ”は猛烈な浸水に遭いタービンが停止して沈んで行きます。

ハンターは沈没を避けるためビルジを封鎖するよう指示を出すがハッチが閉まる前に戻れなかった者が犠牲となりました。

 

結末/クリムゾン・タイド 

タービンが復旧し助かった総員は喜ぶが、艦が被雷を受け動揺した一部の士官が武装し監禁されているラムジーを救い出します。

もし攻撃命令が出たのなら手遅れになると米国市民が巻き添えをくらってしまうためラムジーの意見は正しい。また誤って発射すれば敵も発射し核による空前の大虐殺になるためハンターの意見も正しい事になる。

艦内ではどちらが正しいのか分からない状況に陥る。

司令室に武装した士官がやってきて指揮権を回復したラムジーは反乱を起こしたとして食堂室にハンターを監禁します。

しかしこれを読んでいたハンターは信頼する水兵に全館のキーを渡していたためすぐに鍵が開けられます。

 

ハンターは友人でもある兵装ウェップスに連絡し発射トリガーを出すなと警告し通信室に連絡をして無線を早く直すよう急がせます。

ミサイル発射準備されラムジーは発射トリガーを出せと指示するが悩むウェップスは何も応えません。

ラムジーは艦首と艦尾に兵を配置させ管制室から発射させるため向かいます。ウェップスに拳銃を突き付け発射トリガーを出させるがそれに気付いたハンターが発令室でシステム解除していたためミサイルは発射されませんでした。

 

ラムジーが駆け付けキーをよこせと怒鳴るがハンターは自分の首にかけました。

無線が直り通信室から連絡が入ります。EAM”国家指揮最高幹部”からの指令は「反乱軍は無条件降伏し敵艦は帰港。ミサイル発射中止」であり結果的にハンターの意見が正しかった事になります。

 

米国海軍基地パールハーバーに戻ったラムジーとハンターは軍規をそのまま解釈すれば2人とも正しく、また間違っていると告げられます。

米国の原子力潜水艦で反乱を起こし核兵器発射手順を破った事は言語道断だが当委員会や我が軍全体が今後も考えねばならない問題です。

ラムジー大佐は退役の申し出を行い次期艦長にハンターを推薦すると受け入れられました。 

 

現在では核ミサイル発射の権限は原子力潜水艦長にはなく最終決定は合衆国大統領が行う。

 

 

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