映画「 ダ・ヴィンチ・コード 」ネタバレ結末/聖杯の正体とは?宗教学者が謎解く

映画「 ダ・ヴィンチ・コード 」

原作ダン・ブラウンの世界的ベストセラーを監督ロン・ハワードが主演トム・ハンクスで映画化。

ルーブル美術館の館長が殺害され宗教象徴学の権威ラングドン教授に捜査依頼が入る。

担当警部は「ラングドンを捜せ」とダ・ヴィンチの名画の周囲に暗号化され残されていた事で彼を疑うが無実を信じる館長の孫ソフィーはラングドンを逃がす。

2人は警察に追われながらも真犯人を捜し始める。

◆ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)◆ソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)◆リー・ティービング(イアン・マッケラン)◆アリンガローサ(アルフレッド・モリーナ)◆アンドレ・ヴェルネ(ユルゲン・プロホノフ)◆シラス(ポール・ベタニー)◆ファーシュ(ジャン・レノ)◆ジャック・ソニエール(ジャン=ピエール・マリエール)

 

 

ネタバレあらすじ/ダヴィンチコード

ダ・ヴィンチコード/天使と悪魔/インフェルノ

 

ポーズと暗号

ルーブル美術館の館長ソニエールが銃を持った男(シラス)に「正当な所有権のないものをもっているはず」と銃で脅されます。

ソニエールは神に謝罪し「サン・シュルピス教会のバラの印の下にある」と伝えるが・・・。

ハーバード大学の教授で宗教象徴学者のロバート・ラングドンは講義を終え出版した本のサイン会をしているとソニエールが何者かに殺された事をフランス司法警察から知らされます。

ラングドンはファーシュ警部とルーブル美術館に向かうとソニエールの胸には五芒星の傷が切り刻まれておりレオナルド・ダ・ヴィンチで一番有名なスケッチであるウィトルウィウス的人体図のポーズで亡くなっていました。

床に残した暗号はフィボナッチ数列だと分かるがこれらはソニエールが自ら行った行為でした。

 

司法警察、暗号解読官のソフィー・ヌヴーがやってきて伝言サービスの番号が書かれたメモを渡されます。ラングドンがかけるとソフィーのメッセージが吹き込まれていました。

ラングドンはトイレに行くと先に待っていたソフィーから容疑者として疑われている事を知らされます。床に「PS.ラングドンに会え」と残されていたからです。しかしソニエールの孫であるソフィーは自分へのメッセージだと分かり助けに来たのです。

ラングドンの上着のポケットに仕掛けられたGPSを外を走る車に投げつけファーシュ警部を外に追いやりました。

 

シオン修道会

順番が乱れている事でフィボナッチ数列ではなくアナグラムだと気付いたラングドンは文字を入れ替えると「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と「モナリザ」となりました。

「モナリザ」の絵にもアナグラムの暗号が残されており「岩窟の聖母」と読み解きます。「岩窟の聖母」の絵の裏にはユリの紋章の鍵が隠されていました。

ソフィーは幼い頃にユリの紋章を見た記憶が残っていました。

ユリの紋章はシオン修道会の紋章でありソニエールから何か聞いてないかラングドンは訪ねるがソフィーは何も知りませんでした。

 

約千年前、フランス王が聖地エルサレムを征服した時に十字軍を指揮していたのが秘密友愛組織のシオン修道会であり武装集団テンプル騎士団でした。

テンプル騎士団は表向きは聖地を守る集団だがキリスト時代に失われた聖杯を探すのが目的でありそのためなら教会も人を殺すことすらいとわなかった。

教皇はシオン修道会の騎士=テンプル騎士団に無限の権力を与えるが14世紀に入ると権力が肥大し脅威を感じたバチカンは極秘の命令書をヨーロッパ全土に送りました。テンプル騎士団は悪魔崇拝者とされ1307年10月13日金曜日に抹殺されました。

ソニエールはシオン修道会の生き残りであり聖杯を守っていたのではないかとラングドンは思います。

 

ダ・ヴィンチが発明したクリプテックス

ユリの紋章の鍵にはパリの住所が書かれていました。

ラングドンとソフィーはチューリッヒ保管銀行に行き鍵を見せると警備員に入口のドアを案内され、夜間支配人のヴェルネから鍵は相続で受け継がれる物であり金庫の最短貸出期間は50年だと知らされます。

金庫にはバラの印がある木箱が入っていたが指名手配されているため警察がやってきます。ヴェルネの協力を得て装甲車で脱出しソフィーが木箱を開けるとダ・ヴィンチが発明したクリプテックスが入っていました。

パピルスの巻紙に秘密情報を書き込みビネガーが入ったガラス瓶に巻き付けた物であり割れるとビネガーがパピルスを溶かすため秘密は失われます。情報を取り出すには5つのダイヤルにそれぞれ26文字ずつあるパスワードを正しく並べる必要があるとソフィーが説明すると装甲車が停止します。

 

銃を持ったヴェルネから木箱をよこせと脅されるがラングドンは隙を見て車を奪い逃走しました。

シャトー・ヴィレットに住む友人のリー・ティービングを訪ねます。

聖杯の歴史を研究しているリーからシオン修道会の任務は重大な秘密=聖杯を守ることであり総長と参事三人が守っていると言います。

シオン修道会が守る聖杯とは「キリストは神ではなく人間だという証拠」でした。

聖杯とは杯ではなく子宮の形であり「最後の晩餐」に描かれている女性は娼婦におとしめられたマグダラのマリアでありイエスの妻だったのです。

マリアはキリストが処刑されるとき妊娠しており聖地を離れてフランスで娘サラを出産していました。

キリストの権威が娘に受け継がれておりシオン修道会は聖なる血脈の守護者なのです。

すでに4人殺されておりラングドンはソニエールがシオン修道会総長なのではないかと思いクリプテックスをリーに見せるとキー・ストーンの中にある地図が聖杯へ導いてくれるはずだと言いました。

すると、いきなりシラスが現れキー・ストーンを渡せと銃口を向けられます。

シラスはサン・シュルピス教会に行ったがソニエールが言った言葉は嘘であり遠回りをさせられていました。

リーが「おまえにはキー・ストーンを開ける事はできない」と机に置きシラスが受け取ろうとした隙をついて杖で反撃に出ます。

シラスがキリストと同じ苦痛を自分に与える物=シリスを身につけておりオプス・デイだと知ります。ラングドンはファーシュ警部も命を狙ってくる者も同じ印を身につけておりオプス・デイだと気付きます。

 

反転文字

オプス・デイは保守的なカトリックの宗派でバチカンが直轄する属人区でありキリストは神だと信じているため人間であっては困るのです。

オプス・デイはアリンガローサ司教が手引きしていたが自ら導師と名乗る者が接触してきたのです。またファーシュ警部はアリンガローサから「ラングドンが罪を告白した。邪悪な人間だから止めないとまた殺す」と言われていました。

警察に包囲されている事を知ったリーは拘束したシラスを連れて付人レミーに運転させ脱出します。

 

リーが手配した飛行機に乗りチューリヒに向かいます。

ラングドンは聖杯の伝説「バラの印の下にある」という言葉を思い出し木箱にあるバラの印を調べると裏にダ・ヴィンチの反転文字が刻まれていました。

「ロンドンに教皇の葬った騎士が眠る。かの者の労苦の果は神の怒りをこうむる。その墓を飾るべき球体を探し求めよ。バラの肉と種宿る胎とを表す」

テンプル騎士団を葬った場所はロンドンのテンプル教会だけであり行き先をロンドンに変更させます。

テンプル教会に辿り着き球体がある墓を探すが彫像しかなく場所は違うと気付いた時にレミーに救出されたシラスが現れました。レミーもオプス・デイだったのです。

 

リーはトランクに押し込められクリプテックスを奪われたラングドンは鳩が舞った隙をついてソフィーを連れて逃げ出します。

レミーはオプス・デイの宿舎でシラスを待機させます。実はリーがアリンガローサ司教に接触した導師でありクリプテックスを渡されるとレミーを毒殺しました。そしてフランス警察が手配している殺人犯の居場所を通報するとアリンガローサ司教は間違ってシラスに撃たれて病院に運ばれシラスは警察官に射殺されました。

 

スポンサーリンク

 

謎解き

ラングドンとソフィーはバスの中にいた乗客の携帯を借りて「騎士・教皇・聖杯」で検索するとシオン修道会の総長がサー・アイザック・ニュートンだと知ります。

サー・アイザック・ニュートンの墓に辿り着くとクリプテックスを持つリーが現れます。

リーは持っていた銃を捨てるからクリプテックスを開けろと要求してきます。ソフィーは暗号を解いたとしてもリーに教えないと言い張りました。

するとリーはソフィーに銃を突きつけラングドンに開けろと要求しました。

しばらく時間を与えられたラングドンは「資格を持つ者だけが開けられる」と言いクリプテックスを投げ捨てました。中の瓶が割れ地図が溶けた事でもう二度と見付ける事は出来ないとリーは嘆きます。

その時、アリンガローサに利用されていたファーシュ警部が駆け付けリーを逮捕しクリプテックスを押収しました。

 

ラングドンは実は暗号を解きクリプテックスから地図を抜き取っていました。

天から落ちて来た球体⇒ニュートン・リンゴ⇒APPLEと暗号を解いたのです。

「聖杯は、いにしえのロスリンの下で待ちその門を剣と杯が守る。匠の美しき芸術に囲まれ横たわり星の輝く空の下で眠る」

聖杯は故郷に戻ったのだと気付いたラングドンとソフィーはテンプル騎士団によって建てられたロスリン礼拝堂に向かいます。

 

結末 ダ・ヴィンチコード

ロスリン礼拝堂の中に入るとソフィーはずっと昔に来た事があると思います。

星が天上に描かれている部屋の絨毯をめくるとユリの紋章がありました。開けると更に地下へと行ける階段がありました。

何もなかったがマグダラのマリアの棺があった場所だと予想されました。

ソフィーは小学生の時に事故で両親を亡くしておりソニエールの書斎に入り家族の事を調べるが何も出てきませんでした。ソニエールの怒りを買ったソフィーは寄宿学校に入れられました。

ある日、黙って帰るとソニエールが謎の儀式を行なっていて怖くなり引き返した事がありました。

ソフィーが両親が死ぬ前のソニエールを憶えていない事でラングドンは事故の新聞を見てソニエールと血が繋がっていないと気付きます。

ソフィーの本名はサン・クレールであり事故で生き残った彼女を修道会が死んだ事にしてソニエールが孫として育てたのです。それはイエスキリストの最後の末裔を守るためだったのです。

 

真実を知った二人が階段を上がると生き残りのシオン修道会の人達が集まっていました。その中にはソフィーの祖母もいてソフィーは「おかえり」と迎えられました。

ソフィーと別れたラングドンはルーブル美術館の中庭にあるピラミッドに向かいます。

マリアの棺が収められているのはピラミッドの地下だと想像し祈りを捧げました。

続編⇒天使と悪魔

 

洋画
スポンサーリンク
鑑賞感想