作品情報・キャスト
米国人気作家W・モズリイのサスペンス小説をカール・フランクリン監督が映画化。
失業中のイージーは富豪カーターの婚約者ダフネを探すよう依頼を受けるが殺人事件に巻き込まれ容疑者となってしまう。やっとの思いで彼女を見付けると思いがけない事件の真相を知ることに・・・
ネタバレあらすじ
青いドレスの女
1948年ロサンゼルス。
盛んに市長選挙が報じられていた頃、黒人にはめずらしくマイホームを持っていた真面目で誠実なイージーは3週間前に人種差別を受け失業してしまいます。
欧州戦線から復員してから軍の給付金で学校へ行き機械工となり地道に働き念願の家を買ったがまだローンは残っています。
BARを経営する友人ジョッピーの店で求人欄に目を通しているとオルブライトを紹介され「仕事欲しいなら」と連絡先を渡されます。
何者か分からず躊躇するがこのままでは家を失う事になるためオルブライトを訪ねると「富豪カーターの婚約者ダフネ・モネを捜してくれ」と頼まれます。
カーターは市長選挙に立候補していたが婚約者が失踪してから断念していました。
馴染みの店にダフネが現れたとオルブライトから聞きイージーは店に行きます。
ダフネはカーターと付き合う前に黒人ギャングのフランクと同棲していたと情報を得てオルブライトとフィッシャーマン桟橋で会う約束をします。
待っている時に3.4人の白人から因縁をつけられるがオルブライトが銃を手にし相手を痛めつけました。
オルブライトは凶暴な人間なのだとイージーは知りフランクの住所を教えて帰るが帰宅すると警察がやってきて連行されてしまいます。
ダフネの情報を教えてくれた女性コレッタが殺害されたのでイージーは容疑者として逮捕された事を知るが留置所に3時間監禁されたあと釈放されます。
帰宅する途中、市長選挙でカーターと戦う予定だった対抗馬テレルに声を掛けられます。
コレッタはテレルの選挙事務所で働いていたと知らされるが「ダフネという女性を知らないか」と聞かれイージーは首を横に振りました。
帰宅するとコレッタから捜していると知らされていたダフネから「会って事情を説明して」と電話があります。
イージーは指定されたホテルに行くと青いドレスを着ていた美しいダフネに見惚れてしまします。
「カーターに雇われたオルブライトから君を捜すよう依頼された。フランクと同棲していたとコレッタから聞いている」と説明すると「カーターの所へ連れて行って欲しい」と頼まれます。
イージーは迎えに来てもらえと伝えるとマッギーの家に寄って大事な手紙を取り返したいのだと言われます。
カーターには手紙の事は内緒だと言われイージーは連れて行くがマッギーは殺されていました。
驚いたダフネは家を飛び出し1人で車で去ってしまいます。
帰宅したイージーだが家には警察が勝手に上がり込んでいました。
ナイフを突きつけられたイージーはダフネに会った事、そしてマッギーが死んでいた事を正直に伝えます。
警察は「フランクを捜し出せ」と要求し出て行きます。
ダフネに電話番号を教えたのはジョッピーだと疑い問い詰めると「ダフネを守るために、オルブライトの目をイージーに向けさせたかった。トラブルに巻き込ませる気はなかった」と言われます。
イージーは「ダフネの情報を持ってきた」とカーターの屋敷を訪ねます。
オルブライトに雇われて散々な目にあったと責めると何の話か分からないようでした。
カーターからダフネを捜すよう頼まれ前金を受け取ったイージーはオルブライトを雇ったのは対抗馬テレルであり騙されたと気付きます。
帰宅するとフランクに襲撃されるが古くからの友人マウスを呼んでいたため彼に助けられます。
イージーは情報を聞き出そうとするがマウスは短気ですぐ銃撃するため撃たれたフランクは逃げるように出て行ってしまいます。
警察がやってきてコレッタとマッギー殺しの容疑者としてイージーは逮捕されそうになるが「明日の朝までに犯人を突き止める」と約束し解放されます。
ダフネを捜し出せばカーターから大金が入ると話しイージーはマウスとコンビを組んで捜索します。
秘密の鍵を握る手紙はマッギーから男を経由してコレッタの手に渡ったと知ります。コレッタの恋人デュプリーを訪ねると彼女から聖書を預かっていると知ります。
テレルが養子にした少年たちを愛欲の道具にしていた証拠となる写真が手紙と共にありスキャンダルを握っているから狙われているのだと分かります。
マッギーの家でサパタのタバコを拾っていたイージーはオルブライトが犯人だと疑っていたが確信に変わりました。
結末/青いドレスの女
イージーは帰宅するとダフネが勝手に上がり込んでいました。
ダフネとフランクは実は異父兄妹であり半分黒人の血が流れている事を秘密にしていたがテレルに暴かれ脅迫されていたのです。
その事でカーターは市長選挙を辞退し、ダフネが家を出たのはカーターから手切れ金を渡され喧嘩したのが理由でした。
またコレッタを殺したのは手紙を奪うようダフネに頼まれたジョッピーだと知らされます。
オルブライトが仲間を引き連れ踏み込んできてダフネは連れて行かれます。
イージーはジョッピーに銃を突きつけアジトに案内させ銃撃戦となります。
マウスの援護もありなんとか勝利して監禁されていたダフネを救います。
車に戻るとジョッピーは絞め殺されていました。イージーから撃つなと言われていたマウスは「いちいち縛ってたらお前を援護できなかった」と言いました。
イージーはダフネに写真を渡し7000ドルを手にします。
7000ドルの半分を手にしたマウスは地元に帰ります。
イージーはダフネを連れてカーターの屋敷に行き大金を受け取ります。ダフネはこれで結婚出来ると思っていたがカーターは彼女を愛しているものの人種差別の激しい時代なため愛より市長選を選びました。
イージーはカーターに写真を渡す代わりに警察に話を付けてもらいます。
カーターは市長選に復帰し勝利は確実だと報道されます。
イージーはお金を返そうとダフネを訪ねるが彼女はフランクと共に姿を消していました。
イージーは就職活動を辞め稼いだ金で私立探偵を始めました。