同級生(東野圭吾)ネタバレあらすじ/主人公が最低なんですけど。

 

作品情報

東野圭吾による青春ミステリー (この話、すべては主人公が悪いです)

修文館高校3年の宮前由希子が交通事故死した。

彼女は同級生・西原荘一の子を身ごもっていました。

それを知った荘一は愛がなかったので罪滅ぼしとして自分が父親だと周囲に告白し疑問が残る事故の真相を探る。

事故当時、現場にいた女教師が浮上するが彼女は教室で絞殺されてしまう。

 

ネタバレあらすじ/同級生(東野圭吾)

 

野球部キャプテンの西原壮一は学校へ行くとマネージャーの宮前由希子がトラックに轢かれ事故死したと知らされます。

同級生・水村緋絽子から妊娠していると知らされ父親は自分だと気付きます。

 

~由希子を抱いたのは彼女が欲しかったからではなく相手は誰でも良かった~

こんな最低な男なのに、この西原やたら正義感ぶって行動し始めます。

 

事故現場へ行ってみるとマネージャーの薫と会います。由希子が事故にあったあと一緒にいた女性は警察が来た時にいなくなったと近くの喫茶店から証言を得ます。

生徒指導部の御崎藤江に追いかけられて道路に飛び出したんだと気付く西原は由希子の家を訪ね自分が父親だと謝罪します・・・って何か情報を聞きたかっただけでしょ

 

御崎の授業中に由希子が何故道路に飛び出したのか当事者なら知っているはずだ訴え由希子の妊娠の相手は自分だと名乗ると勇気があると騒がれるようになります・・・って何様ですがあなた!!

マスコミに騒がれる前に野球部出場辞退という話が持ち上がり、西原は自分が退部する事を考えるが心臓が悪い妹の春美を悲しませてしまうため悩みます(自業自得でしょーに)。

御崎の死体が教室で発見されると西原はどの程度恨んでいたか分からなくなるわけですが、も~~なんなのこの人!イライラするぅぅぅ!!!

 

御崎は自殺だった

由希子を事故死させてしまった事で苦しんでいた御崎は西原に問い詰められ死を覚悟するが恋人である灰藤に責任を負わされたのでテーピングに遺書を書いて首を吊ったのです。

第一発見者の灰藤は自分の行いがばれると思い回収しようとしたがダンベルを引っ張り上げることができなかったのでテーピングを切り教室の窓から落としたのです。

あとで持ち去ろうと思ったがダンベルが転がって池に入ってしまいそれを刑事に発見されたのです。

 

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緋絽子は西原の元恋人

東西電気の工場でトリクロロエチレンが漏れていたことが発覚しました。障害を持って生まれてくる子供が多い事から西原は妹もそのせいかと思います。

恋人の緋絽子の父親が東西電気に勤めもっとも憎い相手だと知るが、それだけでなく緋絽子は償いをしなければと思い西原に近寄って来たと知ります。

緋絽子とすぐに別れすべてから逃げたい気分の時に由希子が側にいて誰でもよく抱いたのです・・ってもう最低!!!!!もう嫌 (ToT)

 

灰籐は禁じられたバイトする生徒を捕まえ西原がタバコ吸ってる写真を手に入れればなかった事にすると話を持ち込みます。西原はタバコは吸わないがまんまとはめられ灰藤はその写真をネタに抗議活動を辞めさせ野球部を公式戦出場停止に追い込むつもりでいた。

しかし、その企みを知った緋絽子は自分の事が好きであろう灰籐に自分の事を好きにしていいから写真を返すようお願いしたのです。運動できない妹のためにも野球を頑張りたいと西原が言っていたからです。

 

灰籐は御崎の事件でいつか自分が捕まるだろうと子供のように怯え、あの事件は他殺だと思わせるために狂言してくれとお願いします。

緋絽子は自分が狙われたように狂言する代わりに西原に疑いの目が行かないように下駄箱に手紙を入れその時間に警察と鉢合わせるように細工していました。

野球の試合は一回戦で敗退してしまったが春美は喜びます。春美から緋絽子は彼女なのかと聞かれ「同級生」だよと答えました。

 

感想

最後の最後に春美から問われ「同級生だよ」と答えた事で、

この先、二人は良い関係で付き合っていくのだなと予想出来るのでタイトルの付け方には納得しました。

しかしですね・・・

なんとなく最後は互いを理解して妹想いのお兄様が野球に励み素晴らしい感じで終わってますが私は騙されません。

主人公、西原壮一が誰でも良いからというだけで女性を抱かなければ由希子も御崎先生も死なずに済んだではないか。

緋絽子との関係がよくなっただけで、はい、ハッピーエンド!!とは読み手はならないのではないでしょうか?