「 ナチスの愛したフェルメール 」< ネタバレ あらすじ > フェルメールの贋作を制作したファン・メーヘレン!

 

ナチスの愛したフェルメール [DVD]

 

 

監督=ルドルフ・ファン・デン・ベルフ

 

●ハン・ファン・メーヘレン

(ユルン・スピリッツエンベルハー)

●ヨーランカ

(リゼ・フェリン)

●テオ

(ルーラント・フェルンハウト)

 

< ネタバレ あらすじ >

ナチスの愛したフェルメール

 

1945年。

ヨハネス・フェルメールの名画をナチスの高官達に売っていたオランダ人画家ハン・ファン・メーレヘンが反逆罪と訴えられ逮捕されました。

メーレヘンはナチスの占領とは関係なく「作品を汚され息子ジャックを奪われ存在までも否定された。母国オランダへ復讐だ」と言いました。

面会に訪れたジャックは「このままでは売国奴で死刑になる。贋作した事を告白すれば自由になれる」と言いました。

 

〜時は遡り

 

1920年、若かりし日のメーレヘンは生まれたばかりのジャックを抱っこしヨハネス・フェルメールの展示会を訪れます。

才能がなかなか認めてもらえないメーレヘンはフェルメールの絵画を真似て描き「誰でも描ける」と口にします。

デルフト芸術協会で1924年の最優秀賞に選ばれたメーレヘンは貴族の妻で女優でもあるヨーランカと出会います。

彼女の美しさに魅了されたメーレヘンはその場で絵のモデルになって欲しいと頼み込み皆が見てるテーブルクロスに描きました。

 

アトリエがないメーレヘンは画廊経営者のテオから「報酬は折半」と使われてない2階を提供され客も紹介されます。

絵画教室を開き授業を行なっているとヨーランカが入会したいと訪れ急いで新しい席を用意します。

「芸術とは対象を完璧に造形することだけではない。作家自身をさらけ出し、絵にはモデルに対する画家の感情が表れる」

ヨーランカに「教えて、双方の関係をどうやって形に?」と質問されメーレヘンは見惚れてしまいます。

 

ヨーランカが出演する舞台を観劇したメーレヘンは控え室を訪ね、彼女の家まで送っていく途中で個展を開く予定だと伝えます。

「まだ帰らない。モデルになるわ、ただし服は脱がない」とヨーランカが言い彼女をアトリエに連れて行きます。

ブタペストから歩いて5日ほどの村で育ったヨーランカは保護されてからベルギーに行き義父の甥と結婚しました。

下働きで終わるはずの最下層の彼女は保証が欲しくて結婚したため旦那に愛情はないのだと絵を描きながらメーレヘンは気付きます。

彼女に見詰められながら目を描き、それを見たヨーランカは彼の感情を把握し2人は手を繋ぎ良い雰囲気となります。

しかしテオがワインを持ってやってきたので彼女は帰って行きました。「彼女には手を出さないほうが賢明だぞ」と忠告されます。

 

ジャックに絵を教え始めるがヨーランカの肖像画を見た妻から「愛情が伝わってくるわね」と言われます。

個展でヨーランカの絵も展示したが背中を大胆に露出させたためメーレヘンは彼女の様子を伺います。

専門家でもある旦那ブレディウスからモデルになったのかと聞かれたヨーランカは「彼にはこう見えたのでしょう」と答えました。

ブレディウスは個展の支援者でもあり嫉妬心から「神に触れた者だけが創作者になれるが、ここにある絵は写真のようで信仰への深い洞察がない、個性はないのか」と非難しました。

 

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低俗な駄作、洞察力なし、意味不明、風刺画家、エセ芸術家、

専門家による記事を読んだメーレヘンは何も知らない無能な奴に何が分かると激怒し20作品を破壊します。

居場所が無くなり生計にも困るようになったため妻はジャックを連れて出て行ってしまいます。

 

メーレヘンは偶然にもローマの地でヨーランカと再会します。

彼女がボルゲーゼ美術館に行くと言っていたので顔を出すとブレディウスが「カラバッチョは17世紀のオランダ画家に大きな影響を与えたのでフェルメールといつか接点が見つかるでしょう」と偉そうに話していました。

ヨーランカはメーレヘンの報酬をテオから預かっていました。メーレヘンは酒代に変わるかもなと言い確認すると1万5000ポンドありました。

前にハルスの絵の修復を頼まれた事を思い出し売れたのだと気付くが贋作であるためヨーランカは首を傾げます。

 

メーレヘンは彼女からプレゼントされたスーツを用意された部屋で着替えるとヨーランカが全裸でベッドに横たわっていました。

絵を描き始めるが「私が欲しい」と誘われ激しく身体を重ねます。

メーレヘンは街中で売るサインのない古いオランダ画家の絵を購入し彼女にプレゼントしようとするがちょっとした口論となってしまい持ち帰ります。

 

絵を切り白く塗りつぶしたあとボルゲーゼ美術館で見た絵を贋作します。

アトリエに戻るとテオから「もう一度一緒にやろう」と誘われ「俺は贋作家じゃない、それより貴重なフェルメールの絵画を手に入れた」と話を持ち込みます。

復活したキリストとエマテヘの巡礼者の絵で収集家の侯爵がファシストに目をつけられアメリカへ行きたがっていたため売りに出されたと伝えました。 

メーレヘンは「ブレディウスからフェルメールだというお墨付きをもらえ」とテオに告げ帰ります。

そしてヨーランカの肖像画を持って彼女に会いに行きローマでの口論を謝罪し結婚して欲しいと告げます。

しかしそこへやってきたブレディウスが絵を叩き壊し彼女を連れて行ってしまいます。

 

修復しよう持ち帰り贋作の続きを描くが少女のようなキリストの顔がうまく描けず辛い記憶が肉体的苦痛となりアルコール依存症になってしまいます。

そこへ大きくなったジャックが訪ねてきて数年ぶりの再会にメーレヘンは喜びます。

フェルメールの絵を見せるとしばらく見ていたジャックは「描いたのは父さんだ」と言い当て「これでは芸術家ではなく詐欺師だ」と怒ります。

しかし「認められたい」気持ちを感じ取ったジャックは「成功するといいね、国立美術館でレンブラントの横に父さんの絵が飾られる」と言いました。

「復讐だ。子供染みてるがブレディウスを見返したい。飾られたらナイフで切り真実を話して恥をかかせる」

 

ブレディウスは「今から披露する絵画はフェルメールの傑作です。その高貴さゆえ至高の作品と言えます」と自慢げに話し女王陛下に絵画「エマオの食事」のお披露目をお願いしました。

女王陛下が被せられた布をめくるとジャックはそっと父親にナイフを渡します。

そしてメーレヘンはゆっくり絵画に近付きナイフを取り出します。しかしヨーランカに「こんな美しいフェルメール初めてよ…会いたかったわ」と耳元で言われます。

メーレヘンは「描いたのは私だ、キリストの目を見てごらん。君のことを忘れた事はない」と告げるとナイフを手にする彼を見てヨーランカは彼を辱めたいのだと気付きます。

「彼とは別れたしあなたは勝った。だからやめて」

彼女にお願いされメーレヘンは結局できませんでした。

 

メーレヘンはヨーランカと結婚します。

「エマオの食事」を見たナチス高官はとても気に入り「同じような作品を見つけてくれ」とテオに言いました。

テオから話を持ちかけられたメーレヘンは贋作を描き売り続けナチスのパーティーにも顔を出すようになります。

 

 

〜  

 

 

弁護士をつけずに裁判に挑んだメーレヘンは「売ったのはフェルメールの絵画ではなく自分が描いたものだ」と主張しました。

これはフェルメールの絵画だと専門家が証言するがメーレヘンは「古いキャンバスや額縁顔料を使ったが絵の具が固まるのに300年は待てないので顔料にはオイルではなくフェノール樹脂を使った」と述べます。

アメリカ人の発明で高圧で成型し冷ますと石のように硬くなるのです。

「芸術家は血と汗を流しながら全身全霊で作品を生み出すが専門家はただふんぞり返って簡単に芸術家の人生を破滅させる」

 

ナチスの制服を着るメーレヘンの写真が出てきます。

「ドイツを騙すためにした事で贋作家だが売国奴ではない」と言い放ちます。

命の危険を感じたメーレヘンは「絵を描かせてくれたら証明できる」と訴え描くと艦艇としていたブレディウスは「下手な模範であり極刑を逃れる事はできない」と発言しました。

メーレヘンは「美術界の法王気取りめ、自分の心配をしろ、エマオの食事は俺が描いたものだ」と言い放ちます。

X線撮影が行われ下絵が浮かび上がり贋作だと証明されるとブレディウスは言葉を失います。ナチスに売った数々の絵画も贋作だと証明され売国奴から一転しナチスを騙した英雄だとメーレヘンは讃えられます。

国家に対する反逆罪に関して無罪となるが詐欺罪としては1年の禁固刑となります。

しかし翌月、アムステルダムで心臓発作で倒れファン・メーヘレンは58歳で亡くなりました。

 

ファン・メーヘレンは6年かけフェルメールの贋作を製作。

彼の贋作技術は今でも評価が高く「エマオの食事」はボイスマン美術館に今でも展示されています。

 

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