作品情報・キャスト
金城一紀の小説を成島出監督が岡田准一・堤真一の共演で映画化。
気が弱いサラリーマンは娘に怪我を負わせた石原に頭にきて包丁を持って高校に乗り込むがそこは別の高校で更に生徒の朴に一撃でやられる。
石原を倒すために夏休みの間、朴に指導してくれと願い出る。
ネタバレ あらすじ
フライ,ダディ,フライ
気弱な中年サラリーマン・鈴木一は、カラオケに遊びに行った娘・遥が怪我をして病院に運ばれたと知らせを受け急いで駆け付けます。
娘は暴行を受け変わり果てた姿でした。
暴行した石原勇輔の父親は次期総理大臣候補と言われており才英館教頭・平沢が変わりに謝罪に訪れました。
まったく反省していない石原や平沢の対応に怒りを覚え鈴木は包丁を持って学校に乗り込みました。
しかし、鈴木が行った学校は才英館の隣の学校であり在日朝鮮人の朴舜臣にあっさりとやられ気を失ってしまいます。
「石原の親の権力、石原のゴツい体を怖がり自分の体を守るために包丁を持ち出したんだろう。
そんな弱虫な奴に大切なものを守れるわけない。」
朴に言われ落ち込む鈴木は3つの選択肢があると言われます。
①警察に助けを求める。
②忘れて何事もなかったように生きていく。
③石原に素手で勝負を挑む。
家に帰ると遥が心の傷を抱えて閉ざしてしまったと妻・夕子から聞きます。
鈴木は胸を張って遥に会いに行くため夏休み期間中に朴から指導を受け石原を倒す決意を固めます。
とにかく鈴木は体力がなく緑のジャージを着て走りこみます。
朴の高校では鈴木がいつリタイアするのか賭け事が行われていました。
重りを背負いながら階段を爪先だけで登ったり綱を腕だけの力で登ったりし家に帰れば”燃えよドラゴン”を見て強いイメージを頭に叩き込みます。
3日で辞めると思っていた朴だったが鈴木が通勤する時もバスを使わず走っている姿を見て本気モードに突入します。
夕子の元には食事のレシピ、遥の元には父親の成長の記録が届きます。
結末
決闘の日が1ヶ月後に決まります。
体力や筋肉がついた鈴木に朴は勝ち方ではなく戦い方を伝授します。
石原はボクシングをしているため懐に潜り込んで寝かせる方法や頸動脈の締め方など教えました。
朴がボロボロの靴を履いていたので鈴木は新しい靴を買って持って行くが学校で賭け事の道具にされていた事を知ります。
追いかけてきた高校生を鈴木はあっさりと倒していくが買物から帰ってきた朴はそのままの怒りぶつけさせ決闘します。
鈴木は朴にはまったく歯が立ちませんでした。
朴は10歳の時に刺された傷があります。
リストラされたサラリーマンが外国人労働者のせいだと狂って刺してきたのです。
病院から外の世界に出る時に自分の身は守ろうと決心し強くなったのです。
離婚していなくなった父親と鈴木を重ねて見るようになり「早く強くなって守ってくれよ」と鈴木は言われます。
才英館の始業式を乗っ取り戦いの場が整いました。
大勢の観客に見守られ鈴木は遥を殴った石原と対面します。
「どんな事があっても自分を信じろ」
朴に教わった通りに相手を寝かせ拳を叩き込み最後は背後から羽交い締めにします。
恐怖の先にある大事なものが見えます。「二度と娘に近付くな!」
鈴木の言葉を聞いた石原は力尽きオチました。
病室では夕子と遥が抱き合って喜び鈴木と朴は病院へ走って向かっていました。