作品情報キャストの紹介
アカデミー賞監督賞を2度受賞したアン・リー監督がウィル・スミスを主演に映画化したSFファンタジー映画。
アメリカ国防情報局から雇われているスナイパーのヘンリーは任務を完了するが意図した結果ではなかったので引退を決心する。
しかし最後の任務の標的が聞いていたようなテロリストではなく分子生物学者だと知った上に自分のような腕前のスナイパーから命を狙われて動揺する。
身近な人物に監視されていると気付いて一掃し元同僚を頼ってコロンビアに向かうと、やがて自分を狙ったのが自分のDNAを持った若きクローン、ジュニアだと知る。
謎の組織ジェミニの存在を突き止めようとする。
ネタバレあらすじ/ジェミニマン
アメリカ国防情報局(DIA)に雇われている凄腕スナイパーのヘンリーは進行中の新幹線に向かって速度を計算して狙撃します。
途中、民間人に邪魔されるものの無事成功したが頭を狙ったのに首に命中した事を知り意図しない結果に終わったことで引退を決意します。
申請却下だと局員パターソンがやってくるが今まで72人を始末していたヘンリーは「すこしそれてたら少女に命中していた、潮時だ」と決意は変わりません。
ターゲットは偽りの人物
元DIAの旧友ジャックに海上に呼ばれたヘンリーはダニーが経営するレンタル屋でボートを借りて向かいます。
「テロリストのドルモフを始末したつもりだと思うがお前が消したのは分子生物学者だ」
情報源がロシア人ユーリだと知りヘンリーは連絡を取ってもらうよう頼むが引退したあと監視されており盗聴していた極秘特殊部隊「ジェミニ」の指揮官クレイ・ヴェリスは真相を知る前にヘンリーを消すべきだと訴えます。
DIAのジャネット・ラシターは彼の上司パターソンは部下だし寝返り者として消すから待てと告げるとクレイは「チャンスは1回だけだ」と忠告します。
DIA暗殺失敗
ヘンリーは戻る際にボートの中に盗聴器が仕掛けられている事に気付きパターソンに頼まれたのかとダニーに聞くが否定されます。
お詫びにと飲みに誘いその間に25年間務めたので情報源から彼女の身元を割り出し予想通りDIAだったので証拠を突き付けると監視役だった事を知ります。
その頃、海上でまったりしていたジャックは暗殺されます。帰宅して寝ていたヘンリーは侵入者に気付き仲間に「巻き込んで悪い、いますぐに逃げろ」と忠告するが銃声が聞こえてきました。
ダニーの家まで逃げると彼女は寝ていたので無関係だと知り暗殺チームに襲われ逃げてきたことを伝えます。
「俺に関わった君も恐らく狙われるから逃げよう」と告げると暗殺者が襲撃してきました。
同じ顔の暗殺者
ボートで脱出したヘンリーとダニーは孤島に到着すると元同僚バロンが水上ジェット機で迎えに来てくれました。
コロンビアにあるバロンの家で身を隠しヘンリーは引退させない気かと電話するとパターソンは自分は無関係だ言い張ります。
夜、屋上に狙撃手がいるのに気付いたヘンリーはダニーを守ってくれとバロンに託し出て行きます。相手は自分と同じぐらい能力がある人物で慎重に次の行動を読みライフルを構えると予想通り現われたが若いときの自分とそっくりな顔だったので驚き狙撃できません。
「殺したくはないから止めろ」と告げても撃ってくるので仕方なくバイクを盗んで逃走するが敵はそれでも執拗に迫ってきます。
派手な運転をしていたことでヘンリーはわざと地元警察に捕まり、ダニーがDIAを名乗って引き渡しを要求した事で救出されます。
正体はクローン
ヘンリーは自分が狙われるのは引退を決意したからではなくジャックが秘密を漏らしたからだと気付きユーリに会って情報を聞き出そうとします。
その頃、傷の手当てを受けるジュニアは「何をしても先を読まれる、すごい奴だった、相手は何者ですか」と聞くと「余計な事は考えず任務をこなせ、あと一歩で立派な兵士になれる」とヴェリスに言われます。
「奴はブダペストに到着した、今度はしくじるなよ」
ダニーはジュニアが落として帽子とヘンリーの血液でDNA官邸を行なうと3度のテストですべて一致したのでクローンだと気付きます。
代理母とDNAサンプルがそろえば可能なのです。
ユーリーは「遠くからずっと眺めていた君のファンだ、会えて嬉しいよ」とやってきます。
「君を殺さないのは同じ敵がいるからだ。ヴェリスは君のクローンを自分の養子に迎え完璧な狙撃手に育てた。DNAを捜査しクローンを大量生産する方法を開発したドルモフは肉体も頭脳も優秀な兵士を造ろうとしたがヴェリスは兵士に感情など必要ないと思っている、神になったつもりでいるヴェリスを止めろ」
ラシターに「狙撃手が狙っている、動くな」と電話をかけ巻き込まれたダニーの復職を約束させクローンをよこせと要求します。
ダニーは向かうと「すいませんが服を脱いでください、盗聴器があるか確かめます」とジュニアに言われます。
確認したジュニアから「12分後に彼女を撃ち殺す、あんたを消せとの命令だ。地下墓所に来い」と連絡を受けたヘンリーだが彼女のボディに仕込んであるのでぴったりと監視していました。
運転をするよう言われたダニーはジュニアが騙されていることを知り良心に訴えます。同じ能力でも経験が勝るヘンリーはジュニアが彼女を拘束しているときに爆破で誘き寄せあっさり捕らえます。
「殺すつもりはないが必要なら仕方ない。ヴェリスから何を聞いた?」
ジュニアが何も話さないのでヘンリーは「俺の顔をよく見ろ、お前は孤児ではなくDNSで造られたクローンだ」と教えます。そして「全員が標的、女を作らないのも正体がバレたら嫌われると思っているからだ」など、次々と心の内を言い当てるとジュニアは怒り掴みかかってきたので格闘となります。
ヘンリーは救いたいと思っているので本気になれないがジュニアは隠し持っていたナイフで本気で向かってきます。ダニーはヘンリーがやられそうだったので肩を撃つとジュニアは逃げていきました。
結末/ジェミニマン
ヴェリスがいるジョージアに到着するとアレルギーショックで発作を起こすがそこにジュニアが現われ解毒剤を撃ちました。同じ蜂アレルギーなのか体質を探るためにジュニアがした事でした。
「なんで居場所が分かったんだ」とバロンは聞くとジュニアは「発信器」と口にしヘンリーの体内に埋め込まれていた物をナイフを使って取りました。
3年前の手術の時にヴェリスに埋め込まれたのだとヘンリーは知ります。
ヘンリーは「まだ間に合う、この仕事のせいで出来なかったことをしろ、弁護士や医者を目指すのも良いし家族を作って父親になるのもいい」と告げるとジュニアに迷いが生じます。
ヴェリスと話し合うため車で向かうと「いますぐ逃げろ」とジュニアにヴェリスから電話があります。それは貴重なサンプルだからかと訴えるが右折するとミサイルが飛んできたため急いで飛び降りるがバロンが犠牲となってしまいます。
ヴェリスはヘンリー達をテロ集団に仕立てあげ「ジェミニ」部隊を配置させます。ヘンリーは目か首を正確に狙えとダニーに言い銃撃戦となります。ジュニアは隠し通路を抜け「今すぐ攻撃を止めさせろ」とヴェリスに要求するが向かってきたため殴り倒して「退却しろ」と命じました。
ヴェリスが生きているとジュニアから聞かされたヘンリーは向かうとするが最強の兵士が襲ってきました。弾をはじき返すヘルメットを装着しているため銃や拳はまったく訊かなかったが火炎胞で始末します。
ヘルメットを剥がすとヘンリーやジュニアとそっくりなクローンであり苦しむ表情もださずに亡くなりました。
ジュニアは裁きを下すと銃を構えるがヘンリーは「心を傷付けるだけだから止めろ」と止めジュニアの代わりにヴェリスを始末しました。
感想/ジェミニマン
戦争でおかしな思想ができてしまうのはよくあるしクローンも現在ではあり得る話なんでストーリー的には新しさは感じない。
真相がバレるのを阻止するために暗殺を企てるなら最初からユーリも狙うべきだし野放しにしていた理由が分からない。そしてアクションもバイクで逃走する時までは迫力があって面白かったが後は失速した感じ。
そして大量生産を開発したのなら「ジェミニ」は全員スミスの顔でも可能だし軍隊も作れそうなのにそこは中途半端だった。
映像の技術によってスミスを若返らせていることが見所かしら。