作品情報キャスト
「インデペンデンス・デイ」などで脚本や制作を担当したディーン・デヴリンが長編映画の監督に挑戦。
世界の天気を管理する気象コントロール衛生「ダッチボーイ」が開発されるが誤作動により村が凍結。開発者ジェイクは1度追い出された身だが政府機関で働く弟マックスの頼みで修理するため調査すると何者かにシステムを乗っ取られていると知るが巨大な竜巻ジオストームが起きようとしていた・・・。
ネタバレあらすじ/ジオストーム
気象コントロール衛星ダッチボーイ
異常気象や自然災害が勃発し沿岸部だけでなく大都市にまで被害が及びます。イーストリバーはマンハッタンをのみ込み、マドリッドでは熱派で1日で200万人が命を落としました。
人類が滅亡の危機に直面しどの国も問題を解決できないことで17カ国のICSS(国際気象宇宙ステーション)科学者が協力し、数千基の衛星のネットワークで世界の天候要素の変動に対応する気象コントロール「ダッチボーイ」が開発されました。
ワシントンDC。ダッチボーイを開発した国際宇宙センターの主任ジェイク・ローソンは上層部を侮辱していると問題視され聴聞会に呼ばれ遅刻していきます。議長がアメリカは我々が開発したダッチボーイの管理を3年後に国際監視委員会へ委ねることになると言いました。
ジェイクは「600人のクルーはアメリカ人だけではないしその中にあなたはいない」と侮辱してしまいます。ダッチボーイを無許可でオンライン操作した事を責められ、許可を待っていたら東南アジアと北大西洋に嵐が連続発生し数万人が犠牲になっていた事を説明するが政府機関で働く弟マックスから「逆らうな」とメールが来たので黙ります。
しかし部下をクビにすると言われたジェイクは頭にきて「あんたらは我々が得た手柄を横取りする」と言い放つと感情的になる議長は聴聞会を終わらせました。それによりジェイクは更迭されマックスが引継ぐ事になりました。
村が凍結
3年後・アフガニスタンのレギスタン砂漠にある村が凍結、
米大統領パルマは緊急招集をかけマックス次官補もすぐに向かいます。アフガニスタン上空の熱圏の衛星の故障ではないかと疑い気候評議会は公表するなと言っているが隠し通せるか不安になります。
隠蔽するかしないかで話がそれている事に疑問を感じたマックスは「村で300人が犠牲になっているんです。問題を解決し再発を防ぐのが先決でありそのためには国際ステーションに専門家を送りシステムをチェックさせるべき」と訴えました。
パルマ大統領はダッチボーイが2週間後には世界共有のものとなるので欠陥品を渡したら恥となるため外部からの助けを得ずに解決しなければと思います。
一人だけステーションに送るとパルマに言われたマックスはデッコム国務長官からジェイクを勧められます。
その頃、国際ステーションではアフガニスタン管轄の衛星データーをハードディスクにコピーしたマクムード科学者が開いた扉から宇宙空間に放出されて命を落とす事件があり香港では異常な気温上昇でガス管が破裂して火災が起こり発生した竜巻で建物が崩壊していました。
現場復帰
ジェイクは離婚してフロリダ州ココア・ビーチで車をいじって暮らしていました。週末だけ13歳の娘ハンナが遊びに来てくれるがそこへマックスが訪ねてきました。
「お前にクビにされて職も家族も失った。姪に会ったならもう帰れ」とビール片手にジェイクは言い放つが「ダッチボーイに問題が起こった」と聞かされ耳を疑います。
俺には関係ないと1度は断るが自分が開発したもので命が奪われたと知り修理に行くべきだと決心します。知識があるハンナに「上空400キロのマイナス270℃の場所に行くの」と心配されるが何回も行っているから大丈夫だと抱き締めます。
ジェイクは国際ステーションに到着するとドイツ人科学者ウーテに出迎えられ導管が通っている格納シェルに密閉処置が必要だと早速述べます。
クルーが亡くなったのも変圧器の不調だとすぐに気付き「自分がいた時はこんな音はしていなかった。主任の責任だ」と口にすると1年前からウーテが主任になっており気まずくなります。
ウーテにチームを紹介され「村の凍死、クルーが亡くなった件、香港の一件を解明し再発を防ぐ」と伝えアフガニスタンの衛星のデーターが消去されていたので1270基の衛星記録が正常なのかすべて調べさせます。
マックスは恋人であるシークレットサービスのサラ捜査官と楽しんでいたが香港の科学者チェンから電話があり「異常な高温だったからガスではない。衛星センターが記録しているはずだがダッチボーイの衛星にアクセスできない」と言われます。
アクセス権があるのに拒否されるので「君の職場にいる誰かの仕業だ。欠陥の隠蔽ではないのか、ジオストーム(世界中で起きる壊滅的な異常気象で嵐が嵐を生み1つに結合する)の危険性がある」と言われたマックスはサイバーセキュリティー担当の友人でもあり部下でもあるディアの協力を得てアクセスしてもらうが何者かに妨害されていると知ります。
意図的な犯行
ジェイクはホワイトハウスから連絡を受け通信室に向かうとマックスから「ダッチボーイにアクセスできない。これは事故ではない」と言われ内心疑っていた事なんで納得します。
アクセス出来ても必要な記録は衛星本体から取り出さないと得ることが出来ないためジェイクは香港衛星を分解して調べようとするがステーションと結合すると暴走し破損しました。
部品を残らず拾い組み立てエリアに運ぶとドライブが焼け記録がすべて消えていたがマクムード科学者が宇宙空間に放出されたときに吹っ飛んだドライブ内蔵のパネルが通信塔に引っかかっていたのでウーテと共に回収に向かいます。
ジェイクはパネルを掴んで戻ろうとするといきなり宇宙服が推進機の故障で暴走しだしパネルが粉々に破損してしまいます。なんとか助かったジェイクはパネルからドライブを抜き取っていたが見られたくない者の犯人だと疑いウーテだけには伝え「すべてふりだしだ」とチームに伝えました。
ウーテと共にドライブを調べると扉が破壊するようにプログラムされており意図的な犯行だと確信するがログインデーターが消去されていました。しかしジェイクはダッチボーイには消去不能のライブラリーがあるのですべて消去するのは不可能だと思い調べるがロックがかけられていました。
その頃、マックスとサラはワシントンDCでチェン科学者と待ち合わせしていたが彼は目の前で誰かに背中を押され車に轢かれてしまいます。急いで駆け寄るがチェンは「ゼウス・・」と言い残し亡くなってしまいます。
兄弟の暗合・黒幕は政府
ジェイクはバーチャル会議で今は亡き父親の話をマックスにします。
釣りに行った日に父親は携帯を湖に落としました。4時間掛けて一匹も釣れず退屈だったジェイクは使えなくすれば帰れると思いリールのピンを引き抜きました。
政府のスパイだった父親はすぐに把握し「好きで失敗する者はいない。家族と一緒で何も釣れない方が1人でたくさん釣るよりいい」と言いました。ジェイクはその時は意味が分からなかったが今は分かると言い通信を切りました。
マックスは久しぶりに真面な会話だと言い残しデータを持ってディアに会いに行き会話の解読を頼みます。なぜなら釣りに行ったことなどないからです。
携帯の番号が鍵であり、番号の最初の数字が最初の単語を示しこの要領で続けていくと「妨害・・・は・・・政府のスパイ・・・が犯人だ」と解読されました。
マックスはゼウス計画の名前が付いたファイルを調べさせると政府の保護ファイルで暗号化されており解読するにはアクセス権を持つ人物が必要でした。
ディアを連れて恋人サラの家に向かいホワイトハウスのサーバーに侵入しファイルを不正入手してほしいと頼むと犯罪であり規則は破れないと言われてしまうが1度だけだと最後は飲んでくれました。
ジェイクはバックアップ・サーバー室ならアクセス記録が残らないのでウーテと共に監視映像を見直します。マクムード科学者は分析していたアフガン衛星から何かを抜き取っており監視カメラがないロッカーに入れたのではと気付きます。
確認しに行くと衛星のデーターをコピーしたUSBがありウイルスが仕込まれている事が分かります。
一方、ジェイク達はホワイトハウスのサーバーに侵入しゼウス計画ファイルには世界各地で発生する嵐のシミュレーションが納められており、マックスはジオストームだと気付きます。
「ダッチボーイを故障に見せかけて街を破壊させるつもりだ」
ダッチボーイを一時的に停止させ再起動してウイルスを排除し安全な状態に戻すしか方法はないがジェイクは大統領だけが知る停止コードが必要だと言います。
マックスは証拠もないし1時間でも停止させれば世界中が危険になるので大統領をどう説得すればいいかと悩むが、何も分かっていないマックスに「アメリカはダッチボーイの管理権を失うのでそれを妨害するためなんだろう。黒幕は大統領だ」とジェイクは言いました。
結末/ジオストーム
マックスはコードは大統領のホロフレームにあるから盗み出して欲しいとサラにお願いします。
民主党大会のためオーランドへ向かう機内の中では人が多いので大統領がパーティー前にシャワーを浴びる一瞬しかチャンスはありません。サラは手引きするからその間に盗んでとマックスに伝えます。
大統領が演説しているときに様子が変だとデッコム国務長官に聞かれマックスは正直に停止コードが必要だと話します。大統領が張本人なので報告はできないと訴えるが大統領の両手の指紋と両目の網膜で認証するので説得しかないと言われます。
国際ステーションでは衛星通信が不能となり全クルーは配置につくようアナウンスが流れます。200基近い衛星に重大な不具合が発生し東京の衛星は制御不能となっていました。
東京では巨大な氷が降り、ブラジルのリオデジャネイロでは異常な気温低下で海岸で遊ぶ人々が凍結、ジェイクは交換衛星を可能な限り多く送り出しぶつけて故障衛星を破壊しようと試みます。
うまく衛星を破壊する事に成功するが「ジオストーム発生まで1時間30分」と警報が出ます。
すると地球落下を阻止するために備えていた自爆警報まで出てしまい燃料タンクが爆発します。ジェイクは国際ステーションも危険だと分かっているためシャトルで脱出するようクルーに命じます。
そして緊急停止を不能に出来るのもウイルスを仕掛けられるのもダンカンしかいない事に気付き捕まえて殴り付けるが銃を隠し持っていました。
ダンカンは高額報酬で政府のスパイとなっていました。隙を見てジェイクは掴みかかり格闘するとガラスに亀裂が入っていくのに気付き扉を閉めてロックを掛けるとダンカンは宇宙空間に放出されました。
マックスはデッコム国務長官に控え室に案内されカードキーを渡されるが「ゼウス計画はチェンから聞いたのか」と聞かれ黒幕だと気付き撃たれる前に扉を閉めて抜け出します。
次に嵐が起こるのは今いるオーランドだと分かり「大統領と次の大統領候補を消すのが狙いだ、黒幕はデッコムだ」とサラに伝えます。大統領が消されればコードも手に入らないため誘拐しかないと説得します。
サラは「銃を持った男がいる。大統領を安全な場所へ」と無線で伝え2.3発上空に発砲します。
サラは大統領を誘拐しマックスが用意し待機していたタクシーに乗せます。デッコムの部下たちに発砲されるがアクセルを踏み強引に逃走しマックスは「邪魔者を排除し権力を握るためデッコム達がダッチボーイを兵器にした」と大統領に伝えました。
追っ手を始末したサラは発信器が取り付けられている事に気付き無人のタクシーで罠を掛けデッコムを逮捕しました。
クルーを全員シャトルで脱出させたジェイクは自分は残ると伝えウーテからホロフレームを受け取ります。
マックス達がケネディ宇宙センターにヘリコプターで到着するとジオストームまで残り9分を切っておりジェイクが再起動するため1人で宇宙ステーションに残っていると聞かされます。
バーチャル会議室にいたジェイクは大統領が映ったので驚くが犯人はデッコム国務長官だったとマックスに知らされ「疑うつもりは・・・」と言い訳します。
停止コードを受け取るまで60秒かかり大統領は「君の犠牲に感謝する」と述べました。マックスはジオストームは止められてもステーションの自爆は止められないのだと気付きます。
停止コード転送が完了するとジェイクは宇宙服を着てコンピューターメイン室に行くと脱出したはずのウーテがいました。
衛星をシャットダウンし手動で再起動してウイルスを排除するとギリギリでジオストームを食い止めました。
NASAが衛星を制御できるようになりクルー達が喜ぶなか自爆が最終段階に入ります。
ジェイクはダメ元でウーテと一緒に衛星に乗って切り離します。
マックス達は宇宙ステーションが消滅し落ち込むがロケットの噴射を目にしたクルーが調べると救難信号を発していることに気付きシャトルを向かわせました。
シャトルと結合し救助されたジェイクとウーテが生還するとニュースを見ていたハンナは母親と抱き合って喜びました。
感想
科学的なことはよく分からないけど面白かった。映像もかっこよくてスクリーンで見た人は迫力を感じたんじゃないかな。
最初サラはいなくてもいいんじゃないかなと思ったけど本気出したときの強さが超人的でかっこいい(笑)
ジェイクのキャラも最初はなんじゃこれと思ったけどまさか最後に涙まで誘うとは、ある意味裏切られた作品。