映画「後妻業の女」ネタバレ結末/遺産目的で高齢者を騙すブラック・コメディ!

 

作品情報・キャスト

高齢の男性に近付いて結婚し遺産相続を企む後妻業。

結婚相談所の所長と組んで後妻業を続けていた小夜子は脳梗塞で倒れた夫の娘に探偵を雇われ探られるが、そんな中でも次のターゲットを捜し接近する。

監督 = 鶴橋康夫・原作 = 黒川博行◆竹内小夜子(大竹しのぶ)◆柏木亨(豊川悦司)◆中瀬朋美(尾野真千子)◆西木尚子(長谷川京子)◆本多芳則(永瀬正敏)◆舟山喜春(笑福亭鶴瓶)◆三好繭美(水川あさみ)◆岸上博司(風間俊介)◆守屋達郎(松尾諭)

酷い話ですがブラック・コメディーのような制作になってます。

大竹しのぶの演技力にさんまさんも震える(笑)

 

 

ネタバレあらすじ/後妻業の女

 

遺産目的

柏木が所長を務めるブライダル微祥は熟年専用の結婚相談所であり竹内小夜子は社のエースです。

柏木は個人的には嫌いだが小夜子の頭の回転のはやさ、臨機応変の口のうまさ、罪悪感のなさは柏木の予想をはるかに超えていました。

小夜子は資産があり持病がある高齢者を見付け遺産目的で結婚する「後妻業」でした。

1人目、家出の途中で知り合った塗装業の星野と結婚。夫は煙突から落下し死亡。

2人目、薬剤師の岸上孔明と結婚。一人息子・博司を授かるが薬剤の横流しで逮捕され夫は行方不明になった。

3人目、自転車の窃盗で逮捕されるが被害者であるサラリーマンの西山と結婚。

3人目の夫が死んでから当時ボロい場所で結婚相談所を開店した柏木の世話になる。

小夜子は毒をもって毒を制す方法で警察沙汰になりそうな窮地を救うことが多々あり柏木は怒らせたらダメだと警戒する。

4人目、夫の名城は海で溺死。

5人目、元害虫駆除業の元木は転落事故死。

6人目、不動産会社社長の津村泰治は心不全。

7人目、元テレビ局役員の竹内は転落事故死。

元女子短大教授の中瀬耕造と一緒に暮らしている小夜子は外で耕造が倒れるが呑気に家で横になっていました。

柏木から「80代のジジィが帰らなかったら探すのが嫁の仕事だろ」と言われ小夜子は倒れているのを見付け救急車を呼びます。

 

遺産

長女・尚子と次女・朋美は病院に駆けつけます。呑気な専業主婦の尚子は初めて小夜子と会った時に「良い人ね〜」と言っていたが気の強い朋美は嫌いでした。父親が元気な時に「この人をそばで看取りたい」と言っていたからです。

小夜子は耕造がまだ死んでいないのに、それなりの葬儀を開きたいから半分の200万を払って欲しいと要求してきました。

小夜子はどうしても開けられない金庫を見付け柏木に鍵師を紹介してもらいます。

通帳と株券があり全部で5千万ほどの遺産がありそうです。

柏木は一応印鑑を預かり株券は現金化して通帳を解約しようとします。本人の意思確認が取れないと解約できないため小夜子は銀行員を病院に連れて行きました。耕造は意識朦朧としており何を話しているのか分からないが銀行員は納得して解約手続きを行いました。

 

調査依頼

金を折半した柏木は偽物のブランド物をプレゼントして機嫌を取り290万のカルティエの時計を90万で買わないかと話を持ち掛けます。小夜子に80万まで値切られるが柏木は4万で仕入れていました。

柏木は次のターゲットである不動産王の舟山を見付けたから構造を始末するよう言いました。

柏木は水商売の繭美に店を始める資金月40万を払ってあげるが新米ホステスの理紗と肉体関係を持ちます。

小夜子は点滴に空気注射をうって構造を殺害します。

葬儀を終えた小夜子は遺産はすべて私のものだと公正証書を見せました。なんと小夜子は籍を入れておらず内縁の妻でした。

夫殺しは今まで暴かれなかったが、朋美はこれが小夜子の本性だと気付き知り合いの守屋弁護士を訪ねると「後妻業」だと教えられます。

後妻業の必須三条件は住民票を移し家具を持ち込み近所に顔を出すことでした。

結婚すれば財産の半分は相続できるのに何で小夜子は面倒な事をするのだろうか?

調べればボロが出ると思い守屋は、元刑事で裏社会の探偵・本多に調査を依頼します。

 

後妻業を補佐する人物

小夜子が住んでいるマンションは竹内の名義になっていました。

本多は竹内の義娘・香代に話を聞くと竹内が亡くなってから公正証書を持って小夜子が急に現れたと知ります。

父親名義の土地に夫名義で建てた二世帯住宅を香代たちは小夜子が死ぬまで住み続けると言いました。小夜子が竹内から籍をぬかないのは土地を諦めていないからだと気付いた本多は公正証書を見せてもらうと証人の名前が結婚相談所の所長・柏木だと分かります。

その頃、小夜子はプレミアムパーティーで舟山に接触する事に成功し肉体関係を持つほど深い関係になっていました。

本多が事務所に戻ると朋美は父親の葬式代が120万だったと知りイライラしていました。小夜子は一銭も出さず80万儲けていたのです。

本多は15年の間に5人が亡くなっており、名城と竹内の公正証書の証人が柏木で、元木と竹内が徳島県の同じ現場で転落事故死している事を報告します。

朋美と本多はゆさぶりをかけるため小夜子を呼び出し民事訴訟を起こし記者会見を開くと伝えます。民事訴訟になれば名城の不審死からすべて調べられるのは当然であり本多は「あんたは後妻業で裏にいるのは柏木だ」と言いました。

 

朋美は遺留分の3千万と違法性と犯罪性を勘案した2千万を要求しました。

柏木から金で解決しろと言われた小夜子は家を譲るから後の2千万は1千万にして欲しいと言います。

納得できない表情の朋美を見て「あんただって500万借金してほったらかしだっただろ、私はそばにいてやる代わりに金を貰ったんだ」と開き直り二人は取っ組み合いの喧嘩となります。

柏木が徳島に旅行に行った日を繭美から知ります。

本多は小夜子の後妻業に柏木が関与していると調べ上げ資料を作成します。

それを柏木に見せ弁護士と朋美の方はなんとかするから資料を買い取れと脅します。

柏木は3千万で買い取る約束をするが脅しは1回では済まないと思い見せ金を小夜子に用意させ取引現場には銃を持たせた博司を行かせます。

 

結末/後妻業の女

小夜子の息子である博司は柏木を兄貴と慕っていました。

小夜子は舟山とベッドで楽しんだあと5千万にして返すから3千万なんとかならないかと言われます。

結婚指輪を渡され喜んでいた小夜子は一気に冷めてしまい土下座する舟山を見下すと「金のないババァと寝るわけないだろ」と殴られます。

博司は物を渡せと粋がるが金が入ったバックを取られてしまいます。掴み合いとなり博司は本多の太腿に発砲するが車で逃走されてしまいます。

柏木は適当に金を渡し沖縄に飛べと命じました。

本多は動物病院で治療してもらうが支払う時に札束の中身が紙切れだと気付きます。

柏木は本多がいると警戒し目撃証人のため理紗を呼び出します。そっと帰宅するがやはり本多は隠れていて襲撃してきました。

博司が勝手にやった事で3千万は渡すと言い訳している時に繭美がやってきます。柏木は手切れ金を渡して帰らせると理紗が入れ替わりやってきます。

小夜子みたいな化け物をプロデュースしているのだから柏木のセンスはピカイチだと言い本多は去っていきます。柏木は理紗に慰めてもらいます。

 

遺言状

尚子は母親が死んでから耕造が初恋の名前を二階から叫んだり恋文を送ったりと色ボケ先生と近所から笑い者にされていた事を思い出します。

小夜子が来てから治り尚子はほっとしていました。尚子と朋美はもしかしたら自分達が寂しくさせないようにしっかりしていれば近所から笑われる事はなかったかもしれないと思います。

柏木は連絡が取れない小夜子を心配し家に向かうと震える博司の横で倒れていました。博司は金目の物をバックに詰め沖縄に飛ぼうとしていたが邪魔され揉み合っているうちにカーテンにくるまって倒れてしまったのです。

「殺してしまった」と震える博司に柏木は「死んだものは仕方ない」と言い始末するためスーツケースに押し込み二人で車のトランクに運びます。

しかし偶然パトロール中の警官に職質にあいます。博司は逃げ出し柏木も逃げようとするが羽交い締めにされ捕まってしまいます。

その時、スーツケースがコロコロ動き出しパタッと倒れました。警官がスーツケースを開けると小夜子は死んでおらず出て来ました。

柏木はラッキーと思うが「おまわりさん、私は被害者です」と小夜子に言われ力尽きます。

尚子と朋美は仏壇の引き出しの奥に遺言状を見付けます。

「無効になるから開けるな」と書かれており弁護士に連絡すると小夜子の公正証書の後だから有効だと言われます。

耕造はちゃんと娘たちに遺産を残してくれていました。

遺言状には小夜子は最後の最後まで面白かったと書かれていました。

姉妹は父親の金は父親のもの、誰に残そうが自由だと気付き訴えを取り下げました。

小夜子は柏木と共に次のターゲットを懲りずに探していました。

 

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