作品情報・キャスト
33歳で亡くなった安武千恵のBLOG「早寝早起き玄米生活 〜がんとムスメと、いのちのレシピ〜」を基にしたベストセラーとなったエッセイを阿久根知昭監督が映画化。
結婚を決めた千恵だが癌が見付かり、それでも受け入れてくれた信吾と結婚します。病気を乗り越えると1年後に赤ちゃんを授かり女性ホルモンが活発となり再発するリスクがあったが千恵は「はな」を出産します。
再発してしまった千恵は愛する夫と娘のために・・・
ネタバレあらすじ
はなちゃんのみそ汁
西日本新聞に勤務する安武信吾のもとに大学院声楽科の松永千恵が取材で訪れます。
信吾の頭の中はその日から千恵のことでいっぱいになりやがて交際に発展します。
結婚の約束をした頃、千恵の右胸に悪性の癌がみつかります。
担当の医師から再発の可能性があるため卵巣が機能しなくなる抗がん剤治療をすすめられます。子供ができないと分かっても信吾は両親を説得し千恵の両親に結婚させてほしいと頭を下げました。
想像以上に辛い治療だったが千恵は「絶対に負けない、絶対に生きる」と強い心で第一段階を乗り切ります。
結婚式の日は互いに遅刻し信吾は結婚指輪を忘れました。
〜それから1年後、千恵は妊娠しました〜
喜ぶ信吾だが女性ホルモンが活発になり子供を産むと癌の再発リスクが上がるのです。
子供は産めないと思っていた千恵だがお腹のエコー検査を見て気持ちが揺ぎ産む決意をします。
生まれた赤ちゃんの名前は「はな」に決めました。
再発
はな9ヶ月、母乳を飲まなくなります。
信吾は嫌な予感がして病院で検査をすすめると千恵は再発していました。
とにかく治ればなんでも良いと思った信吾は毎日2時間かけて自然治療を専門とする山中で暮らす伊藤源十先生のもとへ通い始めます。
自然注力を最大限に高めるため、みそ汁と玄米中心の食生活をし元に戻る力を引き出せる事を信じ体温を温めて上げます。
病院でホルモン療法を受けながら伊藤源十先生のもとへ1年通い続けた結果、癌が消えました。
喜んでくれた和則だったが翌日に体調を崩して入院しそのまま息を引き取りました。
早寝早起き、玄米みそ汁生活〜穏やかな日々が続きはなもすくすく育ち保育園に入園します。
病院に通院している証拠が必要なため千恵は診断書をもらいに検診を受けます。
癌が消えてから1年が経とうとしていたが癌は全身に転移しており抗がん剤治療を再開します。
結末
はな4歳の誕生日。
千恵はエプロン、信吾は包丁をプレゼントします。
千恵はいつも作ってるみそ汁の作り方を教えます。
はながみそ汁を作る担当となった時には他の料理やお菓子、洗濯物まで畳めるようになっていました。
「癌」という言葉は千恵が疎外されているような気分になるため変わりに「ポン」と言います。
はなは絵本など他の遊びにも興味を持つようになりみそ汁作りをサボり出します。
「サボらないで、ちゃんと作り、ちゃんと食べる」
千恵は必死に伝えると、はなにしっかり伝わります。
抗がん剤治療は死んだ方がましと頭を過るほど辛かったが、はなの存在で責任感を持ち「ポン」と闘う勇気がわきました。
はなの結婚式に出れない千恵ははなの願いはなんでも聞こうと「ふれあいコンサート」に出る決意をします。
はなの誕生日でもある「ふれあいコンサート〜心を結ぶ〜」当日、
はなは作ったみそ汁を水筒に入れて持って行きました。
声楽科で供に学んだ仲間に招待された場で千恵ははなと信吾に感謝の言葉を送り「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちを込め精一杯うたいました。
千恵が亡くなってから、はなはサボることなく毎日みそ汁を作りました。
感想
自然治癒で癌が消えたことで現代医学を否定していると批判殺到したらしいですが何がなんでも治したいと思う気持ちが何故分からないのでしょうかね。
現に消えたわけですし医学についてどう思うかは本人次第だと思います。
母親が何か1つでも娘に残してやりたいと家族で必死に生きる姿、私はとても感動しました。