映画「半世界」ネタバレあらすじと感想結末/諦めるには早すぎで焦るには遅すぎる40代目前の人生

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作品情報とキャストの紹介

稲垣吾郎と長谷川博己などが共演した阪本順治監督によるオリジナル作品でタイトルは写真家の小石清の作品から付けられた。

第31回東京国際映画祭コンベティション部門観客賞受賞作品。

地方都市の山中で家族と暮らす炭火焼職人の高村は反抗期まっただ中の息子・明の事を妻に任せっきりでいました。

ある日、同級生の瑛介が何の前ぶれもなく仕事を辞めて離婚し地元に戻ってきました。あまり多くを語らず訳ありなのかと思うが高村は聞くこともなくもう一人の同級生・光彦に声をかけ久しぶりに飲みます。

高村は自分の仕事を手伝うよう瑛介に要求すると彼は一人でやっていたのかと驚きます。旧友との再会が仕事とほったらかしにしていた家族の問題と向き合うことになるが・・・

高村絋(稲垣吾郎)沖山瑛介(長谷川博己)高村初乃(池脇千鶴)岩井光彦(渋川清彦)高村明(杉田雷麟)岩井麻里(竹内都子)など

 

ネタバレあらすじ/半世界

地方都市の山中で家族と暮らす高村紘は生まれ育った町でなんとなく父親から受け継ぎ炭火焼職人となりました。

炭材となるウバメガシをチェーンソーで伐採して枝打ちして短く切断、そして窯に火を入れ炭を掻き出しては灰をかけてを繰り返し段ボールに詰める。たった一人でやっているため反抗期まっただ中の息子・明の事は妻の初乃に任せっきりでした。

家に友達が来ても実は苛められているとゆう事に高村は気付かず、また明も父親を信用していないので話す事もありません。

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友達と再会

ある日、車を運転していた高村は自衛隊で海外派遣されていた同級生の沖山瑛介を見付けます。前はちょくちょく戻ってきていたが母親が亡くなってから姿を現さなくなり8年振りだったので「連絡くれよ」と声をかけます。

中古車販売をする同級生の光彦を家に呼んで久しぶりに酒を酌み交わすと瑛介は離婚して仕事を辞めたと言います。なんか雰囲気が変っているので派遣先で心の傷を抱えたのだろうかと思うが多くを語ろうとしないので聞くこともなく心配します。

高村と光彦は廃墟同然だった瑛介の家の片付けを手伝い雨漏りを直したりして住める状態にします。

明は毎日苛められていました。初乃から知らされても高村は「こんな田舎で苛めなんてない、あの年代はあんなもんだろう」と流します。明が初乃を突き飛ばしたので高村は「なにやったのか分かってんのか」と腕を掴むが「分かってないのはそっちだ」と言われます。

光彦を飲みに誘い愚痴をこぼすが「お前、明に関心も興味も持ってないだろ、それが伝わってんだよ」と言われ胸に突き刺さるが素直になれず「もういい、帰れよ」と言ってしまいます。

 

瑛介が家に引き籠もっているので心配する高村は「仕事を手伝え」と誘います。

「お節介は辞めろ、そもそも家も大変で雇う金なんてないだろ」と言われた高村は「ボランティアに決まってんだろ」と言い放ち連れ出します。

「こんな事一人でやっていたのか。」

父親がやっていた時にはバブルで数人雇っていたが高村が受け継いでからは厳しくなり一人でやるしかないのです。

昔話をしているうちに瑛介は元気を取り戻します。3人は昔のように酒を持って海に行き、しょうもない話で盛り上がります。

 

仕事と家族の問題

高村と瑛介は備長炭の配達をするなかで他県から売り込みがある事を知ります。

「値段と質を比べたい」理由で仕入れを減らされる事もあり値段ギリギリでやっているので戸惑います。取引先は父親の代からの付き合いがほとんどでありいつの間にかそれが当たり前だと思っていたことに気付かされます。

また高村が作る備長炭は白炭であり、はぜる事があるので料亭とかへの売り込みはうまくいきません。

父親の炭といつも比べられる事に不満を抱えていた高村は「親父の代は一人じゃなかったから」と口にするが「それは言い訳か」と瑛介に言われます。

 

明は万引きで捕まるが「庇えば苛められない」と思い一人でやったと言い張ります。

そして「庇ってやったんだから」と威張るといつものように苛められます。目撃した瑛介は「お前ら本物の銃撃った事があるか」と怒鳴り助けます。

「いいか、あのデカい奴倒せば終わる、やっちゃえよ」

元自衛隊の瑛介は相手の倒し方を伝授したあと食事に連れて行き「お前の父親は成績悪い、帰りが遅いってよく殴られてたよ。公務員になってほしかったから勉強しろってな」と話します。

「親の望みに逆らい意地で継いだんだ」と教えてやるが「嘘だよ、楽だったんだよ」と明が言ったので頭を引っぱたき「だったら山に行ってこい、どれだけ辛いか分かる」と言い放ちます。

 

瑛介の心の傷

光彦の中古車販売には大きなトラックを買って不法投棄に使い、終わったらエンジンがダメだのイチャモン付けて金返せと言ってくるチンピラがいました。

「田舎の販売店だからってなめるなよ」と言い放つと4.5人に暴行を受けるが配達で通りかかった瑛介は怒りが込み上げ駆け寄ります。

そして返り討ちにしリーダー格のやつの腕を折って首を絞めます。それを見ていた高村は驚き急いで止めに入りました。

「何があったか聞いていいか」と尋ねるが「帰る場所がなかっただけだ」と瑛介は話してくれません。

高村は海を眺めていると明が毛布を持ってきてくれます。派遣先で銃を持つ相手が子供でも向かってきたら撃つしかないので怖かったと瑛介は明に話していました。

高村はお前に背を向けられるのが怖くて見ることが出来なかったのかも知れないと打ち明けました。

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結末/半世界

瑛介が携帯も止めてガスや電気も止めていなくなってしまいます。目撃情報をもとに探すと漁船に乗っていました。

海で飲んでいる時に瑛介がウイスキーをばらまいたが今になって高村はその意味を理解します。

派遣先で瑛介の部下がコンバーターストレスにより海に身を投げて亡くなったが誰のせいでもないのに自責の念に駆られているのです。

瑛介は「自分のせいでもあり世の中を知らないお前らの責任でもある」と言います。それでも必死に前を向こうと瑛介は頑張っていました。

契約を打ち切られた時に「互いに頑張ろう」と言われ高村は笑ってしまったが今となっては申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

明が塾に通い出したので高村は驚きます。いじめっ子が塾の前で待ち構えている事を知らされ「明日は俺が迎えに行く」と伝えます。

明は高村が作った炭を武器にいじめっ子を叩きのめしていました。初乃は同窓会に行くと言って出かけるが新規契約を取ろうと飛び込み営業していました。

そんな明と初乃だったが高村が倒れたと連絡があり病院に駆け付けると意識不明となっていました。

一晩頑張ったが高村は息を引き取ります。光彦から連絡を受けた瑛介は自分が手伝っていればと悔やみます。

せっかく家族が向き合い良い方向に進んだばっかりだったので初乃は葬儀で泣き崩れます。

瑛介と光彦は3人で山に何か埋めた事を思い出し掘り起こすと卒業式に撮った海の写真が入っていました。卒業間近の半年間、瑛介と高村は喧嘩して口を利いてなかったので卒業祝いだと光彦が声をかけて仲直りさせた日でもありました。

「まだ続くんだから」と土の中に戻します。

明はこれからどうしようかなと将来を悩み、母親に根性なしと言われたので「ボクサーになる」と言いました。

 

感想/半世界

高村は別に亡くならなくても良かったんじゃないかと思う。明はてっきり炭火焼職人になるのかと思いきや本当にサウンドバックをぶら下げ叩くとは(笑)意地ってやつですね。

世界を知る瑛介は足元が見えなくなったのですね。地元しか知らない高村と光彦、それでも世界なのです。瑛介は高村と出会い気付かされたから最後に「ありがとう」と伝えたのだろう。

互いに半世界しか知らないがそれでも人が繋がって世界はできている。

最初、「俺たちは協力して互いに助け合って生きている。二等辺三角形ではダメだ、正三角形じゃないと」と光彦が言っていたが、特に良いこと言ったわけでもないのに・・・と思っていたが最後に伏線回収がくるとはやられた。

卒業写真。二人を仲直りさせてやった時の写真には手のひらに二等辺三角形が描かれていました。「二人を繋げてやったから」、方向が違う線を1本の線(光彦)で短く繋いだ。なんか一番光彦がかわいらしい性格ですね。

 

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