映画「秘密 THE TOP SECRET」ネタバレあらすじと結末/作品情報とキャストの紹介/生田斗真×岡田将生

 

作品情報とキャストの紹介

清水玲子のコミックを大友啓史が実写映画化。

死者の記憶を映像化し犯罪捜査を行う科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」。

室長・薪剛の指揮により新人捜査官の青木一行らが、家族惨殺事件で死刑となった男の記憶を映像化した。しかし、男の脳内映像として映し出されたのは事件以来行方不明となっていた男の娘・絹子が家族に刃物を振り上げる姿だった。

冤罪で死刑にしてしまった捜査官は捜査を開始し絹子を発見するが記憶喪失だった・・・。

薪剛(生田斗真)青木一行(岡田将生)貝沼清孝(吉川晃司)鈴木克洋(松坂桃李)露口絹子(織田梨沙)露口浩一(椎名桔平)今井孝史(大倉孝二)天地奈々子(木南晴夏)眞鍋駿介(大森南朋)斎藤純一郎(リリー・フランキー)三好雪子(栗山千明)岡部靖文(平山祐介)山路清(三浦誠己)

 

 

ネタバレあらすじ/秘密 THE TOP SECRET

 

「科学警察研究所 法医第九研究室」

最先端の科学技術で死者や殺人犯の脳内に残った記憶を映像化し犯罪捜査を行う警視庁特別捜査機関、通称「第九」は職務の過酷さから辞職する人が続出している。殺人犯や死者の脳内を自分に取り込むため精神に異常をきたし病んでしまうからです。

現在「第九」は創設期から唯一のメンバーであり冷静沈着、鋭い洞察力を持つ警視正・薪剛が率いています。

優秀で正義感がある新米捜査員・青木一行は「第九」に配属されます。

そこで見せられた映像は手首にハート型のタトゥーがあり死体で発見された女性の脳内のものでした。眞鍋刑事が犯人だと決め付け取り調べを行う人物は違うと分かります。

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冤罪

青木には家族を何者かに殺された過去がありました。父親は生きてはいるが人工呼吸を使用し意識はありません。「第九」で鮮明な映像として見せられた青木は感動しこれで凶悪犯を逃がさず必ず捕まえることが出来ると思うのです。

青木は三年前に家族を殺害した罪で死刑執行された露口浩一の脳をスキャンし行方不明の長女・絹子を探せと命じられます。

客観的に見るようにしなければ精神がやられるとアドバイスを受け脳をスキャンした青木は露口浩一が冤罪だと知ります。

犯人は長女・絹子であり家族を殺したあと包丁を浩一に渡し立ち去ったのです。

 

犯人の長女

絹子はサイコパスで男を次々と招き入れ浩一に見られていても気にせず身体を重ねていました。

そして自分は女だと認識させ浩一と肉体関係を持ちました。浩一は殺人の身代わりとなるまで操られてしまい脳をスキャンされたら絹子が犯人だとばれてしまうため家族の脳を潰していました。

上層部は冤罪の者を死刑執行したとは言えず「第九」を正式な機関として認めるのは難しいと判断します。青木は絹子のナイフの持ち方からして以前にも殺人を犯しているはずだと意見を述べ野放しにするつもりなのかと怒ります。

絹子は家族を殺す際にモルヒネを飲ませている事で薪は誰がモルヒネを渡したのか調べるよう命じます。

青木は絹子が自宅に招き入れた男の中にモルヒネを渡した人物がいると思い露口浩一を逮捕した眞鍋と共に捜査を開始します。

 

医学部在籍中の田中を訪ねると、

好きだった絹子の妹から連絡があり喜んで行ったが家には絹子しかおらずそのまま誘われて肉体関係を持ってしまったがモルヒネは渡してないと言いました。

薪は絹子の主治医である斎藤純一郎を訪ねるとサイコパスだと知りながら傍観する楽しみを選んだ醜悪な人間だと気付きます。だがモルヒネを渡したかは分かりませんでした。

 

犯人は記憶喪失

山梨県で露口絹子が発見されるが記憶喪失でした。

青木や眞鍋は父親が死刑になったから記憶喪失のフリをして出てきただけだと思います。

調査の結果、絹子と関係のあった田中ともう1人の山口は健在だと分かるが他5人の居所が分からないでいました。

青木は薪に連れられ絹子に会いに行くが貝沼清孝の記事を出され「誰がいつどこで死ぬか分からない」と言われ薪はさっさと引き返してしまいます。

青木は貝沼清孝を調べると28人を殺した共犯者であり当時、貝沼の脳をスキャンした薪の親友だった鈴木は精神が破壊され自ら銃で自殺していました。

しかし実際は薪が撃ち殺してしまったのだと鈴木の恋人だった三好雪子から知らされます。

眞鍋が絹子と関係を持った人物・山口に会いに行くと目の前で投身自殺してしまいます。

それだけでなく全国で同時刻に自殺者が9人いました。薪が上層部に掛け合い全面的に「第九」が捜査を担当する事になります。

 

催眠

自殺者は全員同じ刑務所にいた事が分かりその中には絹子と肉体関係があり行方不明だった残りの5人もいました。

またスキャンすると全員、凶悪犯の貝沼から刑務所でセラピーを受け、催眠をかけられ皆既日食の日に集団自殺するよう洗脳されていました。

絹子も貝沼に操られているのではと思った眞鍋は絹子を引っ張り事情聴取を行います。

しかし何故そこまで知っていて父親が死刑になるまで黙っていたのかと言われ眞鍋は黙り込んでしまいます。

青木は男たちを家に連れ込み父親の関心を引くために身体を重ね操って罪をなすりつけた真実を伝えるが「あなたも私を征服したいんでしょ」と返され怒鳴り返してしまいます。

 

薪は自殺した9人の写真を見せ知っている人間はいるか?貝沼とはどういった関係か?と聞くと「この世界には開けたらいけない鍵がある。あなたが良く分かっているでしょ?」と言われます。

話していてもイライラするのを抑えるのが精一杯であり絹子が自供しないので 仕方なく釈放しました。

貝沼の脳をスキャンしようとするが鈴木が貝沼の脳を破損させていたので不可能でした。絹子と貝沼の接点を調べるため薪は鈴木の脳をスキャンします。

貝沼が殺人を犯した理由は「第九」を創設すると新聞で知り正式な機関として早く認めて貰えるよう愛憎を持った薪へのプレゼントのつもりでした。

昔、人の財布を盗んだ貝沼だが「善と悪は紙一重、誘惑に負けるな」と薪に止められ財布を返すとお金を渡され見逃して貰っていたのです。薪に対する愛情と見下された憎しみの2つの感情が貝沼を狂わせました。

また絹子も貝沼の意志を継ぐ1人で催眠によって殺人を繰り返していました。

 

結末

親友だった鈴木は薪に事実を隠すために貝沼の脳を破損させたのです。そして自分の脳は怖くて撃てなかったので薪に撃つよう迫ったのです。

当然薪は止めるよう銃を取り上げようとしたが揉み合っている時に誤って撃ち殺してしまったのです。

青木と眞鍋は少年の死体を発見しスキャンしようとするが盲目のため不可能だと分かります。絹子の計画的犯行だと思った眞鍋は1人絹子の家に侵入し銃を突きつけ自白しろと迫ります。

駆け付けた青木は絹子に助けてと言われ銃を降ろすよう迫るが眞鍋は興奮状態にあり相撃ちとなってしまいます。

眞鍋は人の脳を見てから元の自分には戻れないと精神が病んでおり絹子の言葉に操られ自分の頭を撃ち抜きました。

薪は鈴木の一番幸せな世界(草原で薪と鈴木が語り合ってる場面)の映像を最後に見ます。鈴木は最後の最後で幸せな世界を思い出し死んだのです。

薪は三好雪子に感謝を伝えると絹子から電話があります。

「何のんびりしてんの?早くしないと死んじゃうよ」

薪は絹子の家に駆け付けると眞鍋と青木が倒れているのを見つけます。

青木はまだ息があったので救急車を呼び「おまえと貝沼の接点が分かった」と告げると「早く私を殺して脳の中見なさいよ」と絹子は挑発します。

「この世界は憎しみばかりに満ち溢れているわけじゃない、見逃していたんだ、俺もお前もきっと」

病院に運ばれ治療を受ける青木の前に絹子が現れます。

「私がこうなったのは生まれつきかな…お父さんのせいかしら。死んだら脳を送ってあげるね、その時に本当の事が分かるよ。それまでは何にもできない」と言いキスして去りました。

青木は薪に連絡し盲目の少年が連れていた盲導犬の脳を調べるよう告げます。

絹子はリードを取り上げ少年が自ら車道に出るよう仕向けたのです。また人骨がある場面で少年が転んでおり薪は絹子の潜伏先だと確信し向かいます。

「もうお前は逃げられないから自主しろ」と近付くが絹子は周囲に灯油を撒いていました。

「私は生きなきゃダメなの。私の代わりに死んでくれた父親のために」と言いながら絹子はロウソクの火を放り投げ焼身自殺しました。

「第九」は正式な機関として認められます。

薪から「第九」で働かないかと誘われるが退院した青木は「そんな資格はない」と退職願を提出しました。

帰宅した青木は薪から渡されたUSBを見ると盲導犬の脳の映像でした。

そこにはみんなが笑顔で温かく美しい世界が映っていました。意識不明の父親に寄り添い涙を流す青木の横で父親は目を開けました。

 

 

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