風起隴西(最終話)21話~24話ネタバレあらすじを視聴私感で紹介

中国時代劇/風起隴西

馬伯庸の小説を映像化した三国時代の中国歴史サスペンス

 

あらすじ

西暦228年、諸葛亮は曹魏への北伐を開始するが失敗に終わる。

蜀漢の諜報機関・司聞曹は蜀軍が偽情報で判断を誤り、偽情報を送ったのは曹魏に潜入している蜀漢の間諜・陳恭だと分析。

対諜報部門・靖安司から真相を突き止めるよう命じられた荀詡は曹魏に潜入し、司聞曹の中に燭龍と呼ばれる曹魏の間諜が情報をすり替えたと分かる。

また蜀漢の新兵器・連弩の設計図を盗み内乱を起こさせる青萍計画も実行するつもりだと知り荀詡と陳恭はともに燭龍を捜し出そうとする

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キャスト/チェン・クン&バイ・ユー共演

陳恭(チェン・クン)
荀詡(バイ・ユー)
馮膺(ニエ・ユエン)
李厳(イン・ジューション)
孫令(チャン・ユエン)
柳瑩(アンジェラベイビー)
翟悦(スン・イー)
楊儀(ユー・ハオミン)
黄預(チャン・シャオチェン)
諸葛亮(リー・グアンジエ)
郭淮(グオ・ジンフェイ)

 

「風起隴西」全話あらすじ一覧はこちら

 

ネタバレ感想/風起隴西

 

21話・刀を借りて人を殺す

荀詡は曹魏と通じ機密を漏らした馮膺を謝礼に忍ばせた密書を証拠に捕えます。

李厳は計画の一歩目として曹魏に情報を送ろうとした馮膺が荀詡に捕えられたと報告を受けそんな権限はないはずと思うが丞相の将令を持っていたと知り驚きます。

一歩目は失敗したが計画を続行するから口を割るなと伝えさせます。また南鄭にいる諸葛亮は馮膺が国を売るはずない、この事案には裏があると思い戦が終わったら尋問するから拘禁しとけと命じます。

 

荀詡は馮膺の事案があまりにも簡単すぎたためわざと捕らわれたのではと疑います。進んで捕らわれたとすると、より重要な者を守るためとしか思えません。

文書をすべて確認し建安23年に起きた資中県の乱の資料を集めるよう指示します。

陳恭は楊儀に話を聞いて父親は国に殉じたと分かり、秘密裏に馮膺と面会して自分のために高堂秉の始末を引き受け進んで汚名を負ってくれたと拝礼します。

そして青萍計画の仕上げは自分が曹掾の座を奪い李厳将軍を脅して蜀漢の中枢を掌握すること、李厳と丞相を対立させるのが最低亭目標だと確認します。そうすれば曹魏は漁夫の利を得て蜀漢を滅ぼし東呉を呑み天下統一できると告げると、漢の復興のため、郭淮に疑心を抱かれないよう役目を終えた荀詡は始末せねばと言われます。

 

荀詡は資中の乱で殉死したのが陳恭の父だと知り機密を曹魏に流したのは馮膺なので仇同士なのかと困惑します。陳恭は公私混同しないので復讐のために戻ったとは考えられないが二人の間に何かあるはずと疑います。

五仙道の黄預は兵の数が多すぎると進言を受けるが始末するのは荀詡ではなく郭淮の命に逆らった場合に五仙道を滅ぼした陳恭を殺すためだと告げます。

陳恭は柳瑩に会いに行き李厳の謀反を確定するために必ず密詔を破棄せよと告げ任務を終えたら速やかに発てと通行書を渡します。

(漢の復興のためかい。陳恭は公私混同しないと言っていたけど馮膺が父親を見捨ててたらどうなってたかしら?確かに妻が殺されてもそこそこ毅然としていたけど、むしろ荀詡を殺さねばならないと言われたときはかなり動揺してましたよ。陳恭は柳瑩に令牌を渡していたけど既に荀詡から渡されてましたよね)
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22話・樹上に花を開かす

天水にいる郭淮は黄預から報告を受け陳恭は期待に応えているようだと確認します。郭剛は東呉の侵攻をかたり李厳は兵糧を江州におくれば諸葛亮にもとに渡るのは1ヶ月分のみなので後ろ楯を断つ燭龍のやりかたは見事だと言います。

 

西郷の関所が黄預に襲われたと報告を受けた荀詡は陳恭は何処へ行ったのか聞くと西郷に向かったと知ります。

陳恭は黄泉に接触すると毒矢の暗器を渡され「郭淮は私を信用していないようだな」と受け取ります。殺しても五仙道のせいにできるだろうと言われた陳恭は自分にも暗器が向けられている事を確認し通りかかった荀詡に命中させます。

黄預は伏兵に突撃命令を出すと裴緒は馬車を走らせ敵に踏みにじられないよう荀詡を山奥へ引き摺り枯れ木などで覆い被せます。

重傷を負った裴緒がいう場所を何度捜索しても荀詡が見付からないと報告を受けた陳恭は荀詡が西郷へ急いだのは何故なのかと告げるが、実は先に荀詡を発見し匿って治療を林良に頼んでいました。

 

陳恭は李厳のもとに行き曹魏との連絡法を確立したと告げると馮膺の任務をこうも早く引き継ぐとは見事だと言われます。

陳倉では諸葛亮が敵軍を誘い出して包囲し虎威将軍・王双を討って首級を成都へ送ります。

毒が抜けた荀詡は食事を届けに来てくれた人の腕を掴むと林良だと分かり何で陳恭は自分を監禁するんだと訴えると救おうとしているのだと言われます。

何を企んでいようと直接話しに来いと伝えろと要求すると李厳に命じられて兵糧の調査で定軍山へ向かったと言われます。

(間者という駒の二重三重の板挟みの混乱の中で陳恭にとっては己を見失わないためにもまっすぐな荀詡の存在が生き甲斐なんでしょうね。荀詡はとにかく陳恭を信用して大人しくしてて欲しいな。それにしても後2話で終わりなのに本当に話が難しく混乱する、笑)

 

23話・賊を擒えるには王を擒えよ

李厳は曹魏と通じて兵糧の供給を断つつもりだから捕えるべきと訴えられるが窮地を脱すれば我らの命はないため罪の確証を得てからだと楊儀は言います。

李厳の別荘に侵入する柳瑩は皇帝の密勅がある書斎に入ると物音がすると見張りが来てしまったために火を放って逃走します。

五仙道の黄預は魏延が諸葛亮に兵糧を送るのを妨害するため沔水上流で待ち受けていたが気付くと蜀漢に包囲されており撤退します。

陳恭は逃亡する黄預の前に立ち塞がり白帝の自分が曹魏の犬になるわけないだろうと言い放ちます。そして妻が持っていた剣で翟悦の仇をとります。

 

皇帝の密勅が燃えてしまい愕然とする李厳は柳瑩が行方不明だと知り懸賞金をかけます。そしてすぐに江州に向かい右曲三営を全軍南鄭に戻すよう命じろと令牌を渡します。

魏延に兵糧を渡していた狐忠は呑気に酒を飲んでいたが李厳のもとで曹魏と通じ兵糧の供給を断って北伐の阻止を企てたと馬岱に捕らわれてしまいます。皇帝の密勅に署名したはずだと訴えるとどこにあるのだと楊儀が現われます。

陳恭は兵糧を断つのに成功したと李厳のもとに戻り様子がおかしいので何か問題でもあったのですかと訪ねると馮膺は誠に曹魏の間諜かもしれないと言われます。

 

馬岱軍が城門を封じていた李厳の軍を制圧し幕府を包囲して降伏を迫ります。右曲三営が江州への出征を中止し南鄭の西門へと進軍中だと報告を受けた楊儀は李厳が一人で逃げるまで交戦せず我慢します。

その頃、陳恭は江州にいる若様を頼り陛下に謁見して事の真相を報告するのが身を守る上策だと李厳を説得します。

陳恭は李厳の別荘でまっていると大事になるのは阻止出来たなと楊儀がやってきます。馬岱将軍の裏切りを聞いて丞相の密命だと勘違いしたから自分の言葉を聞き入れたのでしょうと告げるが荀詡に率いられた司聞曹の部隊が陳恭の身柄を要求していると報告があり生きているのかと楊儀は驚きます。

(あ~あ、陳恭はせっかく地下に閉じ込めて匿ってたのに荀詡は逃げ出すんだもんな、荀詡空気読めなかったかw一生懸命掘ってたから嫌な予感はしたけどね。)

 

24話/最終話・李桃に代わりて僵る

荀詡は真相を知らないために曹魏の間諜として陳恭を連行し、馬岱将軍は待ち構えて李厳を捕えます。

1ヶ月後、

諸葛亮の第二次北伐は李厳の謀反により、曹魏の王双を殺し陰平と武都を回復して集結、20万の大軍は粛々と漢中へ戻りました。

諸葛亮から本当に李厳が謀反を企てたのかと聞かれる楊儀は曹魏の間諜に機密を漏らしていたと告げます。さらに江州の兵を用い東呉の侵略を捏造し定軍山野兵糧を江州へ運んだと告げると間諜は誰かと聞かれ陳恭と答えます。

陳恭は李厳を唆して右曲三営を動員して馬岱将軍と決戦するよう進言、兵糧を断つために五仙道の黄預に沔水をせき止めさせ馮膺を陥れ荀詡を殺し柳瑩を李厳に献じて美人計を実行したのだと言います。

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諸葛亮は李厳に会いに生き楊儀がした事は何も知らなかったが手段は不当でも結果は正しいと告げます。楊儀は仕組んだものだが二心があったから司聞曹に唆されて曹魏と手を組み東呉の侵略を偽り兵糧を断ったのだろうと訴えます。

「東呉と結べば蜀漢は少なくても30年平和を保てるが同盟を背き侵攻すれば曹魏は機に乗じて漢中を奪うだろう、敵に挟まれた蜀漢は間違いなく滅亡する」

己の名誉など何の価値があるんだと訴えると李厳は言葉を失い俯きます。

 

陳恭は斬首したのちさらし首になると楊儀から告げられた荀詡は動揺し会わせて欲しいとお願いします。

「李厳将軍に汚名を着せたのは不忠であり不義、不仁であり不孝、それを私が信じるとでも?」

陳恭は命を受けて曹魏に潜入し郭淮都督の侍衛長になったが機密を盗む現場を押さえられても咎められることはなく馮膺が父親を売った機密文書を見せてくれました。折よく天水に来た荀詡を騙して協力させ南鄭に戻り馮膺を殺して李厳を裏切らせ父親を害した者どもを始末するため燭龍になったと告げます。

事案について考えたと告げる荀詡は北伐で起きた街亭の事案を機に郭淮は青萍計画を発動し、陳恭は父君を殺した馮膺に恨みを抱いたことで郭淮の信頼を得た。五仙道へ行く表向きの目的は連弩の設計図を盗むこと、実際の目的は自ら語ったとおり当時の燭龍だった高堂秉と五仙道を犠牲にして馮膺の地位に取って代わることだった。しかし楊儀と馮膺に反間計を授けられていて最初から李厳を陥れて失脚させることだった。そして曹魏に従う最後の手段として自分を殺すよう郭淮命じられ、楊儀からも強いられたのだろう。

「任務さえ完遂すれば殺さずに済むと思い矢を放ったあと匿うつもりで監禁していたのだろう・・・私が現われたから己を議性にする策しかなかったのだろう」・・・荀詡は涙を流すともう捜査はやめてくれと陳恭にお願いされます。

 

馮膺は「私は晴れて無罪だ、すべての元凶は陳恭、改めて丞相から司聞曹に任された。お前は東呉へ向かい建鄴で新たな情報網を作れ」と陳恭に告げます。

陳恭が処刑されると荀詡は翟悦と同じ墓に埋葬するよう命じてくれと馮膺にお願いします。

東呉へ向かう途中、監禁からの脱出は陳恭の思惑どおりだと教えられ、翟悦が殺された日に計画を変えたのかと涙を流します。

(すべては陳恭の計画どおりということでいいのかな。だけど何か馮膺が陳恭の処刑を目の前にして晴れて無実だとまったく申し訳なさそうにしていないのが嫌だったな。荀詡は何も考えずに捕えてしまったため間諜として死ぬ覚悟をさせてしまったと悔やんでいたから最後ちょっとは救われたかな・・・にしてもややこしく難しい話だったw)

 

 

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