「いけない」道尾秀介/ネタバレあらすじと感想結末/騙された快感を体験せよ

 

作品情報

直木賞など数多くの受賞作品を持つ道尾秀介による体験型ミステリー小説。

おそらく、もう一度読みたくなる小説であり答え合わせをしたくなるでしょう。短編ではあるがすべてバトンで繋がれているので長編と思っていいと思います。

最初に言えることは「第1章」と「第3章」はそこそこ分かりやすいと思う。少なくても読み終えた時にはしっかり理解出来る。

問題は第2章だ、ちょっと不気味というか頭が混乱するというか・・・。「終章」ではすべてがはっきりすると思われるが「騙されるのか!!!」とあまり気にしないようにサラッと読むのをオススメします。

本の帯が大袈裟に宣伝しているのでそこは気にしないで読む方が楽しめると思いますよ。

 

 

第1章/弓投げの崖を見てはいけない

白沢(はくたく)と蝦蟇倉(がまくら)の市を結ぶ白蝦蟇シーラーンを南下するときに左手に見える断崖を見てはいけないと噂されています。

命の大切さを知った戦好きの殿様が弓を折って海に投げ捨てた伝説から「弓投げの崖」と呼ばれ今では自殺名所となっています。身を投げた人達の霊と目が合うとあの世に連れて行かれるから見てはいけないと噂されているが崖を過ぎるとすぐに急カーブとトンネルがあり事故も多いことから余計に語り継がれているのだろう。

保育士の安見邦夫は妻の弓子に結婚5周年のプレゼントを買って帰る途中、トンネルの出口あたりで停車する車が見えたので車線変更して追い抜こうとしたがいきなり車がUターンしようとしたので避けようとして壁に衝突してしまいます。

車のハザードランプを取り替えて崖を見るためにUターンしようとした車には3人の若者が乗っていました。金髪頭の男は単独事故に見せかけようと思い付き接触して割れたウィンカーカバーの破片を二人に拾わせ財布から札を抜き取ったあと邦夫の頭を掴んで何度もハンドルに叩きつけました。

かろうじて意識があった邦夫は3文字の名前を絶対に忘れないと強く思うが金髪の男の顔がこの世で見た最後になってしまいました。

 

三ヶ月後、憔悴する弓子の元に蝦蟇倉市に支部を持つ宗教団体・十王環命会の宮下志穂が訪ねてきました。死者をこの世に生まれ変わらさせることを目的として活動しているらしく、弓子は自分の気持ちなど分かるわけないと追い返しました。

宮下は郵便ポストに冊子を入れドライバーの吉住に「あれは簡単に落ちる」と言いました。

その言葉を偶然耳にした捜査担当の隈島刑事はアパートを訪ね信用しない方がいいと告げます。隈島は大学の時に弓子と交際していました。部屋には和弓と矢筒が置いてあり大学時代は共に弓道部だったので懐かしくなるが仏壇を見た弓子が「夫は病院のベッドで懸命にナオヤと口にしていた」と涙を浮かべるのを見て「必ず犯人を突き止める」と言い切りました。っと言うのも接触した車の持主を突き止めていたからです。

 

白蝦蟇シーラインのトンネルを抜けた場所で金髪男の遺体が発見されます。ポケットからはウィンカーランプのカバーの破片が入っていて、凶器は石であり頭頂部への1発の打撃が死因だと鑑識で分かります。

被害者の仲間一人を引っ張ってきたと報告を受けた隈島は自ら取り調べを行なうと森野雅也は反抗的な態度でした。

「ナオが運転していて俺と弟のヒロは乗っていただけだ。それよりナオを殺した奴だれだよ。自分の旦那がナオのせいで事故死したから復讐じゃないかとヒロは疑ってたぞ。あいつはナオを尊敬していて危ない奴だから何するかわかんねーぞ」

「家が近いし同じ場所で復讐したんだろ」と口にしたため財布を抜き取る時に免許証で住所でも確認したんだろうと気付くが会話の流れからヒロが弓子に復讐しに行った事が分かり「お前達が殺そうとした人は両目の光を失い自宅で療養している、亡くなったのは助手席にいた4歳の息子・直哉だ」と教え部下に任せて出て行きます。

隈島はアパートを訪ねるとヒロは来ていないようだったが宗教団体の宮下が訪ねてきたらしく事故現場に毎日花を供えてくれていると言いました。また白色系の花をつける植物を育てるといいと言われドアの前にはプランターが置かれていました。

手入れをしていたと言っていたのに矢が乱れていたり夏なのに羽毛布団が出ていたりと何か妙だと思うが探ろうとするとお願いだからほっといてと弓子がヒステリックに叫ぶので「お願いだから関わらないで欲しい」と宗教の冊子をごみ箱に投げ捨てました。

「若い男が訪ねてきてもドアを開けずに連絡してください」と伝え隈島は出て行くが普通の人間は訳を聞くのに何も聞かれなかった事で嫌でも仮説が出来てしまいます。

 

梶原尚人は邦夫の顔が忘れられず恐怖心を取り除くために白蝦蟇シーラインに行きました。トンネルを抜けると事故を起こした場所で何やら光ったのを目にし確認しに行くとウィンカーカバーの破片でした。茂みに隠れていたので警察も発見できなかったのだ、ラッキーと思いポケットにしまい、「取り憑かねぇのかよ」と断崖に向かって言い放つと頭に強い衝撃を受けました。

隈島はアパートの部屋から採取した髪の毛が事件現場にあった毛髪と一致し、白色系のウィンカーランプのカバーを家に届けてほしいと注文した人がいないか調べると仮説は間違いないと思います。事件現場まではアパートから一直線なので視力を失った人でも行ける、家に来たヒロには弓矢で突き刺し羽毛布団の中に隠していた・・捜査本部で情報を共有する前に正しいかどうか本人に聞こうとします。

●隙を見て脱走した雅也は弟と連絡が取れないことで「返り討ちにされたに違いない」とナイフを手に弓子を訪ねようとします。

●宗教団体の宮下は「三日連続で訪ねると逆効果だから今日は弓子の家には行かない」と吉住に告げ車を発進させるがアパートを抜けようとしたときに人をはねてしまいます

●弓子は事故に遭ってから変わってしまい会話もなくなっていた邦夫からすべてを聞きました。邦夫はあと一人自分の手で復讐すると出て行ってしまったので暗い路地に状態を乗り出して夫の名を叫びます。

●ブレーキ音と共にドンと重たい音が響き人影が地面に落下しました。

 

第2章/その話を聞かせてはいけない

中国で生まれた小学生の珂は父親が中華料理店を開くために日本にやってきました。名字が馬である珂は日本にきてから「バカ」とあだ名が付けられ5年間辛い日々を送っています。

一階が店で2階が住居になっており、父親からは急用の時以外店に入るなと忠告されているが言われるようになったのは客が来なくなってからです。母親は日本語で接待しているが家にいるときは日本語を使うと父親が怒るため中国語で会話している。

珂は目立ったり知りすぎると虐めを受けるので満点を取るほど勉強は出来たがいつも50点ぐらいを取っていました。

 

生まれて初めての赤唐辛子を万引きした珂はクラスメイトにわざと折られた赤青えんぴつも盗むため文房具店に向かいます。お金もないし唐辛子の使い道を両親に聞かれたら答えようがないし自分をみじめに感じないためにも必要でした。

途中、予想通り両脇に垂らした白い袖が揺れる痩せた身体の「あいつ」が姿を現します。珂は祖父から妖怪が出たら「グンチューチュイ」と唱えれば追い払えると聞かされていたので、見たらあの世へ連れて行かれるので見ないで唱えました。

文房具店に到着すると赤青えんぴつが置いてある場所に手が届かなかったので諦めて店を出るが中で見たものが頭の中で整理されとんでもない現場をみてしまったかもと想像しガラス戸に近付きます。

「カウンターにいた男はおばあさんの胸を刺す。小部屋に運んだあと争うときに倒れてしまった商品棚をもとに戻し、もとの配置を覚えていないので適当に商品を並べる。その時、珂が店にやってきて出て行くのを待つ。珂が店から出ると男は死体を布で包み白いワゴン車で運んでいった」

 

クラスメイトの山内に話すが半笑いされたのでどうか事実であって欲しいと願い文房具店に足を運びます。

5年前、白蝦蟇シーラインで若い男が殺された事件があり街全体が騒ぎとなりました。犯人はまだ捕まっていないためもしかしたらその事件もあの男が・・自分が警察に通報すれば2件の事件が解決する、そんな想像をしながら店に入るとおばさんに「いらっしゃい」と言われました。

珂は涙を流しながら謝罪し見て想像した事を伝えると「誰にも言ったらダメよ」とおばさんは笑って許してくれました。ただの妄想だったのだろうか、またあいつが姿を現す。最初から知っていたが顔を上げて見ると、あいつの顔は珂だった。

 

瑞応川で男性の遺体が発見された事件で文房具店の前でマイクを向けられる映像がニュースで流れます。顔は写っていないもののカウンターで見た男とおばさんに間違いない。

明らかに嘘を言っていると気付いた珂は自分の想像は当たっていたのだと気付くが自分の家を話していた事を思いだした時にチャイムが鳴りました。警察というので安心してドアを開けるが布を被らされ車に押し込められてしまいます。

降ろされると波の音が聞こえたので「弓投げの崖」だと気付きます。絶望を感じた珂は袋を被らせたままだと殺人だとバレると伝えると受け入れられました。

そして自分が生きる可能性が最も高い方法を咄嗟に思い付き顔をあげると二人の姿とあいつが目に入ります。あいつが男とおばさんの袖を掴むと二人は暗闇に吸い込まれていき珂は「グンチューチュイ」と繰り返し唱えていました。

 

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第3章/絵の謎に気づいてはいけない

隈島刑事がいなくなってから6年、相棒だった竹梨は新人の水元と組まされていました。

十王環命会の宮下志穂の遺体が自宅から発見されます。支部長の守谷が姿が見えない事を心配して宮下の自宅に行き不動産会社の中川社長に頼んで鍵を開けてもらうと延長コードが首に巻き付きドアに寄りかかって座っていたのです。

睡眠薬が検出された事、密室だった事もあり自ら命を絶ったと予想されるが枯れた桜の花びらがあったのを気にします。約12年ほど前に十王環命会の支部の建物が突如に現われ前庭にはソメイヨシノが満開になります。

宮下は支部に行ってはいないし自宅近所にソメイヨシノは生えていません。殺人では無いかと疑うが守谷支部長と中川社長への聴取は自ら命を絶った事を強く裏付ける結果となりました。

 

6年前に宮下の部下・吉住は車で死亡事故を起こしている。その時、宮下は後部座席にいました。目撃者の証言により法定速度で走り被害者が急に飛び出てきた事が認められ不起訴となりました。

私情が入り込むと捜査にならないため竹梨は忘れなければならないと思うが隈島と一緒に捜査していた尚人が殺された事件はいまだ犯人は見付からず結局捜査からも外されてしまったので気にしていました。

「弓投げの崖」で死体が上がります。数ヶ月前に文房具店の老婆とその甥の遺体が発見され瑞応川で老婆の夫が他殺体で発見されたので二人が共謀して殺害したあと身を投げたのではと疑うが真相は分からず・・・。捜査担当者の刑事から瑞応川で発見された手帳に中川の名刺が入っていると知らされます。確認しに行くと守谷の電話番号がメモってありあがったばかりの遺体を確認すると中川だと確認が取れました。

手帳を乾かすと、開いているドアの外に立つ二人の絵、そしてドアの前に座り込む人の絵の下に「電話中に外した?」と書かれていました。

そして箇条書きのように、「警察はいつでも業者に確認出来る/5000~1」と2行で書かれていました。

誰もが宮下の遺体発見現場の絵だと分かる。中川は守谷が犯人だと暴き会社が倒産してもおかしくない状態だったので5000~1は要求金額だろうか、要求して殺害されたのではないか。

通話記録にも残っていたので守谷を訪ねると中川は強盗に父親を殺害された経験があったので宗教の勧誘目的だと分かります。竹梨と水元は現場で検証してみるがどれも無意味なものとなってしまいました。

水元は警察関係者に宗教の会員がいたらどうするのだろうと口にすると竹梨は10年以上前に妻が自ら命を絶ったときに宮下に勧誘された事を思い出していました。

スマートロックの動画広告を見ていた水元は、スマートロックを付けて外に出て施錠し遺体を見付けた時にドアの隙間から取り外したのではないか・・・

帰宅した竹梨は数時間後に「水元が独身寮の下で遺体で発見された」と連絡が入り現場に駆け付け嗚咽が込み上げました。

 

終章/街の平和を信じてはいけない

新しく出来た「みはらし公園」の柵の向こうには弓投げの崖が見える。

邦夫は公園に白杖をついて向かっていると親切な少年2人に話しかけられ連れて行ってくれました。直哉が生きていたら同じ年頃だと気付き何して遊んでいるのかと聞くと「車の中とか、約束のためならどこでも」とかよくわからない事を言いました。

邦夫は感謝してベンチに座ると少年は自転車でサイクリングに行きました。

7年前の事件を隈島と一緒に担当していた竹梨を呼び出していました。弓子に代筆してもらった5枚の便箋に書かれた告白文・・・白色のウィンカーカバーを手に入れた邦夫は弓子がパートでいない時間を見計らい何度もトリックを仕掛けました。やがて現われた尚人を石で撲殺し、翌日家にやってきて怒鳴り散らす浩之を矢で突き刺しました。

遺体を部屋に入れるときに外廊下が赤くなってしまったので弓子がプランターを置いて隠してくれました。また隈島が訪ねてきたので自分が寝ているベッドに遺体を隠しその上から羽毛布団で隠してくれました。

翌日の夜、アパートの前で死亡事故が起きました。その直後にナイフを持った若い男性が連行されるのを弓子は目撃していました。おそらくそれが雅也なのでしょう。騒動の後アパートを見張っていた竹梨の車が消えていたので二人で遺体をシーツに包んで部屋から運び出しました。そして遺体を海に放り投げ今でも行方不明のままとなっている。

 

邦夫は告白文が入った封筒を竹梨に渡すが自分と別れてから開けて欲しいとお願いしました。

そして後は柵を乗り越えて身を投げるだけだ・・・しかし少年が戻ってきて「安見先生ですか」と聞かれます。声を聞いた瞬間に中国からやってきた珂の事を思い出しました。

「先生がいなくなってから虐められたけど先生が守ってくれた事を憶えていたから我慢できました」

少年に感謝された邦夫はもうちょっと弓子と一緒にいたいと思い、竹梨が少年が乗る自転車のチェーンを治している間に彼の鞄から封筒を取り出しました。そして一人で帰れると別れたあと封筒をビリビリに破いて両手に乗せると海風で消えていきました。

公園のベンチに座る竹梨は一年前に自分が書いた告発文と同じぐらいの量だろうと推測しました。自分が書いた告発文は勇気がなくて提出できないでいる。

自ら命を絶った妻の遺書、十王環命会との出会い、宮下が発見された事件、水元が転落死した事件のこと、そして7年前に課長に命じられて弓子のアパートを張っていたときに目の前で起こった死亡事故、かなりのスピードが出ていたが車が十王環命会だったために速度は出ていなかったと証言してしまった事など・・・・

竹梨は鞄の中身からその告発文を取り出そうとしたが邦夫から渡された封筒以外に何もありませんでした。どこかで落としたのかも知れないが勇気がなかったので誰かの手で警察に届けてくれればいいと思います。

そして邦夫から頼まれていたので封筒を開けて読もうとするが5枚の便箋は白紙だったため困惑します。

 

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感想と解説/独自の見解

正直はっきりと理解出来ていないところもあるかも知れないし間違っている可能性もある。ただ竹梨が目撃した死亡交通事故の犠牲者は相棒の隈島刑事で間違いないでしょうね。そしてその直後に雅也が現われたので確保した。

第1章では「邦夫は亡くなっていない」と隈島の言葉に驚かされたがそれさえ分かればそうゆう事かとすぐに理解出来ましたね。3文字の名前は読んでいて誰もが犯人の名前だと勘違いしたことでしょう。

いちばん難しいのが第2章、終わりの画像で山内が映り込んでいるので文房具経営者の親戚の子なのだろう。知らない人が家に入っていったら不法侵入になってしまう。名前が明かされていないことからも予想出来る。

「車の中/約束を守るならためならどこでも/そのおかげで僕はいまここにいられる」

終章で珂と山内の会話から珂が拉致されたときに山内は車に乗っていたのだろう。最後に老婆と甥を突き落としたのは山内だ。山内を気持ち悪いと言っていたのは祖父から話を聞いていた妖怪を連想させるからだろうか、このあたりはちょっと分からない。

ただ「助けてくれたお返し」の割にはとんでもない事をする。もしかしたら老婆の夫をナイフで突き刺して殺したのは山内、そして犯行を知っている老婆と甥を突き落として友情を手に入れたのかも。終章ではあれだけ気持ち悪いと言っていた山内と親友のように明るく遊んでいるのでちょっとぞっとしますね。ホームレスの人が老婆の夫かもしれないですね。

 

第3章は最後の絵ではっきりする。手帳にはスマートキーが描かれていたが竹梨がそれを隠蔽するために塗りつぶして人の絵に変えた。だから被害者である宮下を表す絵がドアの真ん中あたりに描かれ不自然なものとなっていた。

スマートキーを塗りつぶした事に水元に気付かれ窓から突き落としたのでしょう。それは何故かというと妻が自殺してから竹梨は宗教の会員だったのです。隈島が被害に遭ってしまったときも隠蔽しているので間違いない。手帳を見たときに守谷が犯人だと気付き隠蔽するために絵を書き換えたのです。

角度を変えてみれば、描かれている宮下のポーズが違う、これは何かあると推理する水元がちょっとクスッとしてしまうが気の毒だ。

 

告発文が偶然にもなくなってしまいましたね。だけど邦夫も竹梨も告白する気はあるのでいずれ暴かれるかと思います。宮下はなぜ殺害されたのだろうか。自分が後部座席に乗っていてスピードが出ていたのを知っていたのに隠蔽した事で洗脳が解けたのかもしれない。それこそ告白しようとしたのかもしれない。

なにより、おかしな宗教が一番あやしい。「街の平和を信用してはいけない」もしかしたら街が完全に支配されているのではないか。ソメイヨシノが満開になっている場所はすべて十王環命会の土地かも知れない。それは考えすぎかな^^;

最後の白紙の告白文は何を意味するのか、単純に夫を守るためで間違いないと思うが、あれから何年か経っているので弓子も十王環命会員になっているって事はないだろうか。

必ずこの物語では「赤」が出てきている気がする。「赤ラーク/唐辛子/赤えんぴつ/赤い帽子/・・・」これは何を意味するのだろうか。赤ラークを手にする隈島は車に轢かれ唐辛子や赤鉛筆、赤い帽子を被る珂は想像ではなく本当に目撃してしまったので「危険」を表しているのかも知れない。

考えたらキリがない作品ですが私は満足です。とても面白かったです。

 

小説/BOOK
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鑑賞感想