作品情報・キャスト
乾くるみ原作を堤幸彦監督が映画化
◆鈴木(松田翔太)=(亜蘭澄司)◆成岡繭子(前田敦子)◆石丸美弥子(木村文乃)◆海藤(三浦貴大)◆梵ちゃん(前野朋哉)◆静岡支店部長(木梨憲武)◆石丸詩穂(手塚理美)◆石丸広輝(片岡鶴太郎)
坦々としていて少し退屈感を覚えるが最後のオチが素晴らしいので許せる作品
ネタバレ あらすじ
イニシエーション・ラブ
Side:A
1987年7月10日 静岡県。
人数合わせのためだけに合コンに誘われた医学部数学科で富士通の内定をもらっているデブの鈴木夕樹。
鈴木は遅れてきた歯科助手の成岡繭子に合コン後のカラオケに誘われた時から繭子の眼差しが忘れられなくなります。
合コンのメンバーで海に行くが鈴木はデブのため服は脱げません。ほどよく酔った繭子が友達の前では吸わないタバコを吸い始め電話番号を書いたメモを見せてきました。
鈴木は忘れないように呪文のように電話番号を頭の中で繰り返し家に帰って勇気を出し電話をしました。
デートをする事になった鈴木はスーツを着て行くがタック1つ取ってもおしゃれなものがあると言われます。
鈴木は少しでも繭子の理想の男に近付くためメガネを外しコンタクトにして流行りの髪型にします。たった一週間ですごく良くなったねと繭子から褒められ「タッくん」「マユちゃん」と呼び合う仲になります。
夕樹の「夕」がカタカナの「タ」に見えるから「タッくん」、そう説明した繭子。
毎週金曜日は鈴木にとって幸せな曜日となるが繭子が体調不良で来れない日もありました。後から実は便秘だったと知らされます。
「僕はあなたの事が好きです。愛してます。」
電話で告白した鈴木はすぐに繭子の部屋に原付バイクで駆け付け結ばれました。
「初めての相手がタッくんでよかった」
ドラマの主人公になった気分の鈴木は免許を所得し中古車を買いました。
「男女7人秋物語」が金曜日に放送され繭子が見たいと言うので会うのが木曜日になったぐらいで何も変わらず日々は流れます。
鈴木はホテルに電話するどちょうどキャンセルが出たとこで予約する事が出来ました。
はじめて女性と一緒に過ごすクリスマスだがすれ違った人から「釣り合ってないよな」と聞こえてきます。
ネックレスをプレゼントした鈴木は繭子からシューズをプレゼントされ痩せる決意をします。
Side:B
毎朝ジョギングする痩せた鈴木は大手をけってまで静岡にいたのに東京への転勤が決まってしまいます。
車を持って行くから頻繁に会えると告げると繭子は喜び、都会に染まらないで帰って来てねと言います。繭子の誕生日に車を飛ばして会いに行った鈴木はルビーの指輪をプレゼントしました。
東京支店で新入社員の石丸美弥子から挨拶された鈴木は初めて繭子に会った時と同じ衝動を受けます。
東京と静岡を行き来する事に疲れ始めた鈴木。
美弥子が残業しているのを見て朝まで掛かると思った鈴木は手伝うとご飯に誘われます。
美弥子の大学時代のサークル劇団北斗七星の公演「アインシュタインかく語りき」に誘われ、鈴木は繭子とデートする約束があったがそれを断り同僚と一緒に行きます。
鈴木は劇団北斗七星の演出家・天童は美弥子の元彼だと知ります。
久しぶりに会った繭子は生理が1ヶ月きていませんでした。
鈴木は妊娠してたら結婚しようと言うがしばらく電話のやりとりだけで会ってはいなかった。
そんな時、美弥子から告白されます。
繭子が何も話さないので鈴木は何も聞かなかった。それどころか帰る時には美弥子のことを想うようになっていました。
はっきりさせるため一緒に産婦人科に行くと繭子が妊娠3ヶ月と分かり鈴木は些細なことで苛立ってしまい出て行ってしまいます。
結末
堕ろす事を決断した鈴木と繭子は同じ罪を背負います。
鈴木は「自分がいいかげんになりたくないという思いだけで彼女と別れないなら失礼だ」と美弥子に言われます。
「子供から大人になるためのイニシエーション(通過儀礼)でしょ?」
初めての恋なんてそんなもんだと言われた鈴木は美弥子と関係を持ちます。
繭子と美弥子、2人と付き合っていた鈴木はどちらが本命か分からなくなっていた。
しかし繭子の部屋で美弥子と言ってしまい二股がばれてしまった鈴木は逆ギレして暴れ別れを告げます。美弥子と正式に付き合いクリスマスイヴが近くなり繭子と泊まるはずだったホテルにキャンセルの電話を入れます。
美弥子に電話するが間違って繭子にかけてしまいます。
「もしもし、たっくん?」
慌てて電話を切るが繭子は自分を忘れていないのだと分かります。
クリスマスイヴ、美弥子の両親と一緒に食事を摂ります。
「男女7人秋物語」の話が出た時に、ずっと待ってるような感じで電話に出た繭子の声が気になり一緒に泊まるはずだったホテルに向かいます。
すると、
鈴木辰也と鈴木夕樹はぶつかり尻もちをついてしまいます。
「タッくん大丈夫?」
鈴木夕樹に駆け寄る繭子を呆然と見つめる鈴木。
「大丈夫ですか……タッくん…」
繭子が2人を「タッくん」と名付け二股をかけていたのでした。
◆鈴木辰也(松田翔太) ◆ 鈴木夕樹(亜蘭澄司)
感想・解説
よく出来てますね。つまり痩せたタッくんと付き合っていたが遠距離恋愛になってしまったので寂しさを埋めるために太ったタッくんに接近したとゆうこと。
あだ名をタッくんにするところが「あくどい」笑。
繭子は相手が変わっても予定通りに過ごしていたのですね。痩せたタッくんが「なんかずっと俺からの電話を待っていたみたいだ」と感じホテルに駆け付けるのは面白い。
妊娠したけど相手はどっちでしょうか。おそらく太ったタッくんの子ですよね。