映画「人生の約束」ネタバレあらすじと結末/亡くなった親友の想いを届けたい

 

作品情報・キャスト

会社拡大することしか頭にないIT社長の中原(竹野内豊)はかつての親友から着信があった事を思い出し故郷を訪ねると亡くなっていました。

四十物町の曳山を取り返してほしいと親友の娘に頼まれた中原は四十物町の人と接しているうちに会社を立ち上げた初期の気持ちを思い出す。

ドラマ界で地位を築いてきた石橋冠の劇場作品

 

◆中原祐馬(竹野内豊)◆渡辺鉄也(江口洋介)◆沢井卓也(松坂桃季)◆大場由希子(優香)◆風間(眞島秀和)◆藤岡小百合(小池栄子)◆冨樫美紀(美保純)◆渡辺美也子(市川実日子)◆渡辺瞳(高橋ひかる)◆西村好子(室井滋)◆武田善三(柄本明)◆検事(千葉哲也)◆岩瀬厚一郎(ビートたけし)◆西村玄太郎(西田敏行)◆近藤陽介(立川志の輔)
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ネタバレあらすじ/人生の約束

 

富山県射水市新湊。

江戸時代から四十物町の物だった曳山が商店街を抱える西町に譲り渡された。

350年以上続く新湊曳山祭で初めての事であり四十物町の町内会長は悲しみます。

 

IT関連企業N&Sグローバル社長・中原祐馬は会社拡大の事しか頭になく使えない部下や会社は容赦なく切り捨てていました。

中原の携帯に共に起業したかつての親友・塩谷航平から頻繁に着信があります。

中原は考えの違いから航平を切り捨てており嫌がらせだと思うが秘書の大場由希子にも何度か着信があり胸騒ぎを覚えます。

故郷、富山県新湊に行くと航平は亡くなっていました。

町内会長の西村から肝臓癌だったと知らされるが、

一緒に会社をつくりながら最終的には追い出し電話を無視していた奴だと知っている義兄の渡辺鉄也から謝れと言われてしまいます。

中原は病気なんて知らなかったから謝る必要はないと言い鉄也に詰め寄られるが航平の12歳になる娘・瞳から「ありがとうございます」と言われ場が治ります。

 

四十物町の曳山

航平が死んだのが信じられない中原は四十物町の女漁師・藤岡小百合や瞳から話を聞きます。

航平は17歳から着ていた四十物町のハッピを大事に持っており15年前にふらりと帰ってきてやり直そうとしていた。

四十物町に最後の提灯山をひかせると言っていた西町の会長が約束をやぶり航平は病院を何回も抜け出し抗議していた。

灯台から海を眺めていた中原は、西町から四十物町の曳山を取り返してほしいと瞳に言われます。

中原は西町の町内会長・武田に会いに行き曳山をいくらでも買うと言いました。

曳山は売り買いする物ではないと鉄也に殴られ、西原はそんなに大事なものだったら何故譲ったんだと言い返しました。

2年前、脱輪事故を起こし修理すると四十物町の金が底をつき曳山の引き手が足らなくなった。

人も金も無くなった四十物町に最後の提灯山をひかせるから譲ってほしいと武田会長が言ってきたのです。

航平は命懸けで四十物町の曳山に繋がりたかったから抗議していたのだと中原は気付きます。

(曳山につながる=先祖や家族、町とつながる意味)

 

親友の想い

中原の会社には東京地検特捜部がやってきて金融商品取引法違反で捜索差し押さえが行われていました。

赤字決算を絶対許さない中原に部下は60億の架空取引をしていたのです。

航平がいなくなってから業績は延びたが心を失う人が増えたと部下の沢井から言われてしまいます

塩谷航平から着信がありが電話に出ると相手はニュースを見ていた瞳からでした。

鉄也から殴られたのは自分のせいだと瞳は気にしていたが中原は殴られた事で西町に約束を破られた四十物町や航平の気持ちが分かったのです。

 

四十物町の人と出会い航平と会社を起こした時の気持ちを思い出していました。

航平の意志を受け継げる沢井を呼び出し会社に残るようお願いした中原は匿名で西町に渡った曳山を死んでしまった親友のために、もう一度四十物町にひかせて欲しいとネットで流します。

中原が書いた塩谷航平の想いはネットに広まり西町は約束を守らないと町中で噂になります。

鉄也は西原がネットに流した記事をプリントし曳山協議会で読んでもらうよう頼みました。

このままでは伝統を誇る曳山の魂は消え失せてしまう・親友が大事にしていた祭りは先祖・家族・仲間がつながる祭りだ

しかし武田会長は四十物町との約束などなかったと言い張りました。

四十物町にとって最後の協議会になる事、そして大事な祭りがあるのに争いごとはよくないと思う西村会長と鉄也はお世話になった事に感謝を述べました。

最後に「曳山につながった事はありますか?」と聞くと武田会長は「ない」と答えました。

 

結末

中原は今でも航平が帰って来る気がしてならなかったが瞳は死んだ母親は帰って来なかったから「あの人」も帰らないと言いました。

瞳から秘密の場所に行くから祭りの日に万葉線の越ノ潟駅で待ってると言われます。

四十物町が提灯山をひける報せが届きます。

仲間である四十物町とつながる事が祭りだと町中が団結し四十物町と西町が交互に曳山をひく事が決まったのです。

四十物町までやってきた秘書と沢井から解任が決まったと報告を受けます。

航平は仕事を辞める前から病気であり中原が見失ったら勇気を出して気付かせてやれと沢井は頼まれていました。

 

会社を沢井に託した中原は瞳から秘密の場所に連れて行かれます。

瞳は「中原祐馬に会ってくれ」と航平が書いたメモを見て連絡してきたのです。

航平は瞳ともっと話したかったのだろうと中原は気付きます。

秘密の場所(父親と母親が始めてキスした場所)に埋まる母親の形見が入った箱に父親の形見を入れ瞳は「お父さん」と言いました。

中原は航平のハッピを着て曳山につながらせてもらい死が迫る西村会長は自宅の部屋から今年もつながる事ができました。

一生懸命、航平の想いをぶつけた中原を見て瞳は父親が帰ってきたと思い抱きつきました。

また来るよと約束して中原は警察の車に乗り込みました。終