作品情報・キャスト
長嶋有の小説を中村義洋監督が映画化。
32歳で仕事を辞めた僕(堺雅人)は54歳でグラビアカメラマンをしている父親に連れられ群馬県の山荘にある別荘で過ごす。スローライフな日々を描いた作品。
ネタバレ あらすじ
ジャージの2人
妻が「いいんじゃない」と言うので32歳の僕は仕事を辞めました。
真夏、54歳でグラビアカメラマンをしている父親に連れられ群馬県の山荘にある別荘に行きました。
山荘は気温の変化が激しく日が落ちると寒かったので母親が集めていた古着のジャージを着ました。
僕は小豆色の二本線が入ったジャージで胸には桶谷と書かれていました。
父は黄緑色の二本線が入ったジャージで胸には和小と書かれていました。
僕は父と、父の愛犬ミロ(ハスキー犬)と一緒に別荘で生活を始めます。
東京が35度の日、僕がいる山荘は23度であり近くのスーパーに行くとトマトが35円で売っていてラッキーだと思います。
しかし、ここではトマトが安いらしく度々お裾分けで戴くので大量に買った事を後悔する。
父は麻雀のテレビゲーム、僕は持ってきた原稿と睨めっこする日々を送ります。
お隣の遠山さんから「2人は親子に見えない。友達みたいだよね」と言われます。
毎朝ミロを連れて散歩する僕は中学生が遠くから手を振っている事に気付きます。
手を振り返すと中学生がやってきたので僕も近付くと「こんにちは」と挨拶され去っていきました。
どうやら唯一携帯の電波が入る場所であり携帯を高々上げていただけでした。
父の友人・岡田さんが遊びに来ます。
「何日も留守にして奥さん何も言わないの?」
別荘に来る前、妻から浮気相手の子を身篭ったと報告されており僕は苦笑いを浮かべ「大丈夫です」と答えました。
〜1年後の真夏〜
今年も僕は父親とミロ、そして妻も一緒に再び別荘にやってきました。
去年と同じように薪を割り水道、電気をチェックします。
妻が携帯を見て驚いていたため僕は家の電話を使うよう言ったが断られました。
ミロの散歩の時、中学生が電波を拾う行動をしており「何やってるの?」と妻に聞かれ僕は知らないと言いました。
1ヶ月前、僕は妻の持物をチェックすると別れたと言っていたのに浮気相手と一緒に撮ったプリクラを発見していました。
妻が腕を組んできたので僕は手を振り払いました。
結末
妻は赤いジャージを持参しており僕は黄緑色、父は青色のジャージを着ました。
僕は一緒にジャージを着て生活できて嬉しい気持ちと許せない気持ちがあるのだと気付きます。
妻は仕事だと行ってすぐ帰りました。
僕は「仕事だからしょうがない」と言うと父は「電波が入らないのが嫌だったんだろう」と言いました。
山荘に異母妹の花ちゃんが遊びに来て妻が置いていったジャージを着ます。
花ちゃんは映画を見るのが好きであり遠山さんからデッキを借りるがピアノの先生が亡くなったと連絡があり葬儀にでるため帰る事になりました。
別荘を出るときに遠山さんが3人の写真を撮ってくれました。
「やっぱり親子ね〜立ち姿とかそっくり」
僕は1人山荘に残り穴場の場所で携帯をチェックすると妻からメールが来ていました。
妻は1人になっていろいろ考えたいと決断したが僕もそうだったのです。
僕は父親にメールしました。
「ジャージに書かれた和小はかのうしょうです」