作品情報キャストの紹介
定職もなく売れない役者はもうダメだと命を絶とうとしたがそれも失敗。
落ち込みながら銭湯に行くと転倒して記憶を失った裕福そうな男と出来心で入れ替わってしまうが伝説の殺し屋コンドウだと知り慌てる。

ネタバレあらすじ
鍵泥棒のメソッド
役者を夢見る35歳の桜井武史は、まったく売れず借金を抱え都民税すら払えずにいました。
長いこと風呂に入っていなかった桜井は銭湯に行くと、石鹸で足を滑らし気を失った山崎信一郎の鍵とほんの出来心ですり替えてしまいます。
ロッカーを開けて見ると財布の中には札束が入っており桜井は山崎の車を使い借金を返済していきます。
桜井は罪悪感から荷物を返すため病院に行くと山崎は記憶喪失になっており「桜井武史」の名で入院していました。
何も覚えていない山崎は桜井の家に帰ろうとするが道が分からず、たまたま父親のお見舞いに来ていた水嶋香苗に聞くと車で送ってくれました。
香苗は記憶喪失の山崎を気に掛け一緒に部屋に上がり込むと役者を目指していた事を知り出版社に勤めているため調べます。
桜井は免許所から山崎の家を突き止めビデオカメラを回して謝罪し自殺しようとします。
しかし家の中を探ると何故か偽名の身分証明書や盗聴器、スタンガンが見付かり拳銃を手にすると大きな音で携帯が鳴り驚きます。
「コンドウさんですか?」と問われ桜井は返事すると指示した場所に残りの金を渡すと言われます。
桜井は自分の本当の住所の郵便ポストを指定するとヤクザの工藤純一がやってきます。
コンドウが殺した岩城の愛人が金を持っているはずだから金の在処を聞き出した後殺すよう依頼されます。
桜井は「山崎=コンドウ=殺し屋」だと知るが別人だとは今更言えませんでした。
山崎は自分は35歳で職はなく遺書を発見した事で銭湯で自殺をはかり失敗したのではと思うが死ぬならもっと確実な方法を選ぶはずだと香苗に言われます。
香苗は半年前から入院している父親から早く結婚するよう言われ誠実な山崎の事を気にするようになります。
山崎は役者のオーディションを受けると悪人面をしている事でチンピラ役が決まりました。
香苗からアルバイトを紹介され働きながら役者を真剣に目指すと計画通りに進めたい香苗から「結婚してください」と言われます。
だが、香苗の父親は香苗の花嫁姿を見る前に亡くなってしまいました。
桜井は岩城の愛人・井上綾子を訪ねるとスーパーのレジをしながら子供の面倒を見ていました。
岩城社長から何か受け取っていないか探っているうちに綾子を好きになってしまい狙われている事を教えます。
綾子の家には盗聴器が仕掛けられておりヤクザにばれてしまった桜井は必死に家まで逃げ帰ると、そこには記憶が戻った山崎信一郎が待ち構えていました。
事情を必死に伝えると桜井の人生を貰う条件で山崎は綾子を逃す計画に乗ります。
結末/鍵泥棒のメソッド
工藤は岩城とでかい仕事を一緒にしていたが岩城に金を持ち逃げされ愛人であった綾子も取られ激怒しているのです。
山崎はコンドウ(桜井)を工藤が見てる前で殺したように見せ掛け逃れる計画を立てます。
山崎は実は殺し屋ではなく便利屋であり岩城を沖縄に逃がしていました。
山崎は殺し屋から依頼された人を見付からないように逃がし両方から金を貰っていたのです。
工藤に見られているのを確認し計画通りに進めようとするが山崎を尾行していた香苗が現れ計画が台無しになり逃げ出します。
山崎は家に戻ると家に工藤が侵入しており捕まってしまいます。
山崎を助けるため桜井は綾子とその子供を殺した様に見せ掛けるが死体を何回も見ている工藤は騙されませんでした。
しかし、
香苗は部屋に置いてある絵画やギターを売れば2億になると咄嗟に告げます。
山崎はコンドウと女を始末すると言い車で連れて行きます。
車の中から警察に通報し工藤たちは家から絵画やギターを運び出しているところを窃盗の罪で逮捕されました。
桜井は金がないからではなく女に振られて自殺しようとしていました。
馬鹿にして笑う山崎に「俺の人生を貰うって言ったのは香苗のためじゃないのか?」と告げると山崎は香苗の元に車を走らせました。