作品情報キャスト
飲んだら手離す事が出来ないチムの毒で朝廷を牛耳るテモク率いる辺首会。国王から顔が暴かれないように仮面をつけられて育った世子は身分を偽り街に繰り出すと同じ名前の水売りと出会い身分を明かして入れ替わって貰うが愛する女を手に入れるためそのまま王座を乗っ取られてしまう。なぜ仮面をつけられ育てられたのか?王座を取り戻すことはできるのか?
前回のページでは、
「仮面を付けられ育てられた世子は病気ではなく何か理由があるはずだと疑い宮殿を抜け出すが水代が高く民が貧しく暮らしていたので心を痛めます。出会った女性カウンの父親や同じ名前のイソンの父親も朝廷を牛耳るテモク率いる辺首会に殺されてしまう。世子は辺首会に打ち勝つ方法を民の目線から探すため、世子はイソンと入れ替わる事を決意し国王に告げます」
までを詳しく紹介しました。
ネタバレあらすじ/仮面の王イ・ソン
5年後、
大妃様は王が成年となった事でまつりごとを譲るよう迫られ仕方なく玉璽を渡します。
テモクからの上奏には「そうせよ」としか答えなかったが「揚水庁の水を盗んだものを厳罰に処してください」と言われ父親を思い出します。
「裁判権は所有する水に対してであり人命にはない。ただちに放免せよ」と言い放つと大妃様からは褒められるがテモクに再び脅されます。
両班の娘ではなくなったカウンはイソンの病弱な母親と妹の面倒を見ながら貧しい民達を集めて商いを始め何もなかった土地を立派な村にさせます。
しかしテモクが民に貸していた金を半年で全額回収しようとしたため店を奪われそうになります。
辺首会が秘密裏に大量の銅を隠し持っているのを発見した世子と護衛チョンウンはカウンが辺首会に捕らわれているのを発見し救い出します。
カウンから「チョンス様」と呼ばれた世子は辛い過去を思い出させないために人違いだと言いました。
カウンは全国の行商人の長である頭領様に助けを求めようとしていたが現在頭領は世子が務めていました。
世子はカウンを連れて豪商会合に行くとそこには世子様は生きていると信じるファグンがいました。ファグンは辺首会から離れ倭国と取引しながら大きな商いを成功させていたのです。
世子は市場の商人を見殺しにするのではなく金を貸してやってほしいと話を付けカウンは喜びます。
薬草を納めるため宮中の医官を訪ねたカウンは楹嬪様の遺言を思い出し世子の温室に入ると王様に見付かってしまいます。
カウンが父親を斬った世子を憎んでいるため幼馴染のイソンだと名乗りたいが仮面をつける偽物の王を演じているためそのままカウンを返しました。
ファグンの想い
世子はウ・ボ先生との話から銅がなけれは貨幣を鋳造できないためテモクは造幣権を狙っているのだと気付きます。銅は倭国からの仕入れが多いため倭館へ行こうとするとファグンが案内すると言いました。
辺首会テモクの息子キム・ウジェを目撃した世子は侵入して物色するとメチャン(倭国の妓生)と鉢合わせ剣を交えます。
闇取引の時刻と場所を知る世子は罠だとは知らずに行ってしまうがメチャンに助けられます。メチャンから盗んだ地図を渡されどうやら仲間のようだと世子は把握するが何者なのか問うと彼女は何も答えませんでした。
水軍を率いてウジェを捕らえようと計画するがファグンにとっては父親であるため世子が銅を確保したのを確認し自ら腕を斬って父親を逃しました。
世子に傷の手当てをしてもらったファグンは世子を騙した事に涙を流します。世子の胸で涙を流すとファグンは今が一番幸せだと思い二度と世子を裏切らないと心で誓います。
再会
倭国から都に戻った頭領(世子)はテモクに対抗し銅を戸曹に渡すには大妃様と手を組むしかないと思います。
大妃様の側近であるソンギに近付き銅をすべて渡すから吏曹判書(人事を担当する官庁の長官)の座が欲しいと話を持ち込みます。
そして自分が朝廷に入ると目立ち過ぎるためウ・ボ先生にその座に就くようお願いしました。
王様(偽物=仮面をつけるイソン)はカウンを王宮に呼び父親を処刑した事を謝罪しました。助けたいと望みを告げるがカウンは父親の汚名を晴らすことしか頭にないと言います。仮面をとって身分を明かしたいイソンだが王の権力で影で支えたいと思い温室の手入れを命じました。
王様が女人を温室に入れたと知るテモクはしばらくほっといてやれと命じます。
また大妃様はカウンを呼び出すと罪人の娘だと分かります。刑に処したのは誤りだと王様に告げ大罪人の汚名をそそいでやるとカウンに言いました。
カウンが下がったあと大妃様はカウンを側室にと考え父親の名誉を回復させたあと淑媛の称号を授けると言いました。
王様は味方である大妃様と手を組めばカウンとも会えるし辺首会に対抗できるかもしれないと考えます。
大妃様から時間を稼ぐよう言われた王様はチムの毒を渡さないと脅されるなか必死に耐えていました。
その時ウ・ボが姿を現し、銅が手に入らなかったのは海賊になりすました者が闇取引をしていたのが原因だと述べました。
戸曹に奪い返した銅が届いていると告げられた王様は「直ちに貨幣を鋳造し民の暮らしを安定させろ」と命じ辺首会の造幣権を阻止しました。
チムの毒により苦しんでいた王様だがテモクから薬が届きます。頭領と対面した大妃様は先王の若い時に似てるため驚きます。
頭領は辺首会と戦うために今回の手柄を立てたウ・ボ先生に吏曹判書の座を与えるよう願い出ました。ウ・ボは味方としてずっと動いてくれていた漢城府の役人パク・ムハを吏曹正郎(人事権を持つ要職)に任命しました。
大妃様はカウンを呼び父親が処刑されたのは辺首会と手を組む王が即位したからだと言いました。
そして愚かな王を王座から降ろすには信頼できる者が必要なため女官になれとカウンに告げます。
頭領はテモクから刺客を送られ傷を負うがファグンに助けられます。そして看病してくれたカウンに月と太陽の首飾りを渡し自分はチョンス(世子の身分を隠すための偽名)であることを明かし二度と離さないと誓います。
嫉妬
ファグンは辺首会を久しぶりに訪れ「お慕いしている頭領様を殺せば私も自害します」とテモクに訴えます。
そして辺首会の後継になると取引を持ち掛けました。
洞窟にいる元老たちに銅を奪われた失態を目の当たりにして自分が継がなければと決心したと述べました。
一方、倭国からメチャンが訪ねてきた頃、ヤン少女が倒れます。山の奥にあるお花畑で子供達と一緒に花びらを摘んで丸薬を作っていたと言いました。
ヤンは亡くなってしまいカウンが駆け付けるとメチャンが「最期の力で描いたようだ」とお花畑がある地図を差し出してきました。
カウンはメチャンが描いたのではと疑うが口にはしませんでした。
頭領は辺首会が関わっていると気付き、ヤンを連れ出したカウンは役人に顔を見られているためしばらくイチョンに身を隠すようお願いしました。
カウンは「私がそばにいなくても危険に飛びこまないで」とお願いしました。しかし自分も辺首会と戦う事を決意したカウンはイチョンではなく大妃様のところへ行き女官となりました。
薬草屋を閉める噂を聞いた王様は母親や妹にもう会えないと思いテモクの目を盗んで会いに行きました。
大きくなった妹コムルに身分を明かさず再会した王様は喜ぶが「その子が妹か?」と背後にテモクが立っていました。
王様は死んだと思っていた世子様が近くにいるのを目にし「どうしても家族に会いたかったのです。一度だけお許しください」と大きな声で謝罪し世子様に気付かせます。
王様の助けがなければテモクに正体を知られていたと思う頭領(世子)は「一日、戌の刻に会いに行く」と言付けをコムルにお願いしました。
王宮でカウンと出くわした頭領は驚きます。しかし女官は王様のものであるため勝手に触れる事はできません。
王様と再会した頭領は周囲に人がいるためそれとなく生死を彷徨ったが目覚めた時には家族も友も失った後だったと知らせます。
世子様がやるべき答えが見付かったと知り、辺首会に見張られ心休まる日がなかった王様は喜ぶが世子様とカウンが両想いで良い関係であると察します。嫉妬心に狂い偽物の王である事を忘れカウンを早く側室にしたいと大妃様に願い出ました。
また女官の教育を受けるカウンだが教育する尚宮がメチャンであり驚きます。
実はメチャンは子供の時に辺首会の毒で生死を彷徨った事があり養父の尚膳(王族の身辺業務を担当する最高位の官吏)に助けられました。
大妃様の企み
頭領が本物の世子様だと知るメチャンは、世子様だったら民を守る真の王になれると思い我々の力と情報で協力したいと伝えるが尚膳は「テモク、大妃、世子、誰にも肩入れするな。我々に王はいない」と拒否しました。
辺首会を倒すために人材を集めようとウ・ボと頭領は大司憲(大司府”官吏を監督する官庁”の長官)にグァンヨルを任命します。
頭領を見て世子様だと気付いたグァンヨルは国境警備隊のチェ・ホン将軍を呼び寄せます。
ホン将軍は大妃様に謁見し「5年前に玉座についた王は辺首会が送り込んだ偽物です」と知らせます。
先の王が殺められた時に都にいなかった事を一生の不覚だと悔やんでいたホン将軍は1万の騎兵と3万の歩兵を呼び寄せ辺会首を討ち国を立て直すと告げます。
辺会首をつぶしたい大妃様にとっては好都合なため実行するよう命じました。
しかし…、話を聞いた頭領(世子様)は国に内乱を引き起こし多くの民を犠牲にして王になりたいとは思わないと反対しました。
大妃様は「私以外の誰の命令を聞いて引き下がったのだ」と怒ると、ホン将軍から「世子様です。世子様は生きておられます。行商人の頭領が本物の世子様です」と知らされます。
本物の世子が生きていたと驚く大妃様だが辺首会を討ち国を牛耳るチャンスを逃したくないと頭領の暗殺を命じます。
大妃様の客人として呼ばれた頭領は睡眠薬を飲まされ身体を縛られ海に放り出されます。偶然にも睡眠薬が混入されていると気付いたカウンは尾行して海に飛び込み助けました。
互いに両想いだと知る二人はキスを交わしました。
女官が外で男と共にいるのは打首だが王様は「その男に姿が見えない女官を探すよう命じたのだ」と助けられます。しかし世子は自分に怒りをぶつけるイソン(偽物の王)を見てカウンを好いているのだと気付きます。
暗殺は成功したと信じる大妃様は涙を流す演技をして「世子が辺首会に殺された」と呼び寄せたホン将軍に訴えました。
ホン将軍が国境の兵を動かしたと知った頭領はファグンを訪ね「辺首会に命を狙われたが、今はホン将軍を止めなければならず協力してほしい」とお願いします。
ファグンは「頭領の命を狙わない約束だ」と怒ると「その頭領には私以外にも敵がいるようだな」とテモクに言われます。
ファグンは国境の兵を動かせないようにするため北方の豪商たちを動かし隣国との食料の取引を止めました。
我々を一掃しようとしたのは大妃だと知るテモクは大妃様の宴に出向き虎の血を差し出し「どうか昔をお忘れなきよう」と警告します。
そこへ殺したはずの頭領がお祝いに駆けつけ大妃様は驚きます。
またメチャンから「辺首会がまた世子様を狙った」と聞いた尚膳は大妃の仕業だと見抜き警告するため宴にプレゼントを送りました。
それは影絵を使った物語だったが子供ができない王妃が側室が生んだ子を辺首会の力を借り虎の血に毒を混ぜて毒殺しようとした内容でした。
ウ・ボ先生から「この芝居は真実だ」と聞かされた世子様は大妃様に殺されそうになったのだと気付きます。
テモクに警告され世子の視線を浴びた大妃様は気分が悪くなり倒れてしまいました。
チムの毒
大妃様はテモクが妃選びをして隠居に追い込もうとしていると警戒します。
誰に命を狙われたか分からない頭領は大妃様を訪ね「テモクに命を狙われました。知恵をお貸ししますのでテモクを討つためにお役立てください」と頭を下げます。
王妃を選ぶのは大妃様に権限があるため先手を打ちこちら側の者を据えれば良いと進言すると大妃様はとりあえず世子を生かしておくべきだと思います。
一方、大妃様から「辺首会がいつも王様に届けている竹筒を持ってこい」と命じられたカウンは王様が寝ている隙に持ち出します。
それに気付いたメチャンはお茶に誘い平凡な竹筒とすり替え「大妃様に命じられるたびに命をかけていたら本当に命を失います」と忠告しました。
目覚めた王様は身体中に湿疹が出始め薬を飲もうとするがチムの薬が入った竹筒がない事に気付きます。
チムの薬は月2回と掟があり破れば処刑されるため王様はもうダメだと思い苦しみます。
テモクの手によって王様がチム毒の中毒に陥っている事を始めて知った頭領は辺首会に侵入するがそこでファグンと出くわしテモクの孫だと知り驚きます。
愛する世子様に素性がバレてしまったファグンは侵入した事情を知りチム薬を渡しました。
頭領は急いで王宮殿に戻り王様を救うがカウンが持ち出した竹筒を見て先王にも届けられていた物だと気付きます。
テモクはずっと前から秘密の場所で作ったチム毒で王宮を操っていたのだと知った頭領は「チムの解毒剤が必要だ」と側近に告げます。
大妃様は妃選びを始めると官僚たちに伝え頭領に言われた通り責任者を吏曹判書ウ・ボに命じます。
妃選びの護衛の職務についた頭領だったが大妃様は推薦する者が辺首会から目を付けられると怯えたためカウンを候補にあげました。
しかし大妃様と候補者全員の茶に毒が盛られ次々と倒れます。メチャンはまだ飲んでいなかったカウンに犯人だと疑われてしまうから飲むよう言いました。
応急処置を得て全員が助かるが辺首会は妃選びの主導者たちが怖気付き辞退したため損をするかたちとなります。
それによりファグンや頭領たちは主導権を得るための大妃様の自作自演だと気付きます。またファグンが頭領の命を奪わない条件で後継になったと知り頭領は自分を狙ったのはテモクではなく犯人しか知らぬ事を知っていた大妃様だと分かります。