「 彼女がその名を知らない鳥たち 」< ネタバレ あらすじ > 男を忘れられないクズな生活をする女!そんな彼女を愛しすぎる男!

 

 

彼女がその名を知らない鳥たち

 

監督=白石和彌

原作=沼田まほかる

 

北原十和子(蒼井優)

佐野陣治(阿部サダヲ)

水島真(松坂桃李)

黒崎俊一(竹野内豊)

国枝カヨ(村川絵梨)

野々山美鈴(赤澤ムック)

 

< ネタバレ あらすじ >

彼女がその名を知らない鳥たち

 

欲求不満を抱えながら毎日ダラダラと過ごす北原十和子は修理に出した時計が部品がなく直せないと連絡を受け責任者を出せと要求するが不在と言われたので「またかける」と電話を切ります。

そして見ていた映画が途中で止まってしまったのでレンタルDVD店に行き「映画を途中まで見た私の時間をどうしてくれるのか!」とクレームを言います。

その時、8年前に別れた黒崎が店の前を通った気がして急いで出て行くが見間違いでした。

家事も仕事もしない十和子は恋人の佐野陣治と一緒に暮らしているが今でも黒崎の事を引きずっています。

また陣治は肉体労働して稼ぎはあまりなく不潔な男だが十和子にボロクソ言われても笑って受け止め懸命に尽くします。

 

陣治はいつものように十和子にマッサージをしてあげるが「たまにはいいだろう」と服に手を突っ込むが十和子は激怒して「種なしの真っ黒なドジョウ野郎が!!男らしいとこ1つもない」と罵声を浴びせ出て行けと言い放ちます。

子供が2人いる姉の美鈴は「いつまでダラダラしてんの!陣治さん優しくて良い人じゃない。年が離れてるの気にして生命保険にも入ったんでしょう。……あんな酷い怪我を負わされたのにまさかまだ黒崎のこと思ってるの?」と怒られます。

「まぁ〜最近は黒崎から貰ったダイヤのピアスはしてないけどさ」

姉から言われた十和子は家に帰りダイヤのピアスを探すがありませんでした。帰宅した陣治に「あんた私の部屋に入ったでしょ」と怒ります。

 

修理に出した時計屋の責任者・水島真から電話があり十和子は「こちらから電話かけるって言ったのに!」と怒ります。

修理できないので同等の商品を選び持って行くと言われた十和子は店を除くと水島がイケメンだったので家に帰り急いで掃除します。

水島は商品をいくつか持って来たが販売業者が選んだと知り「全部好みじゃないし持って帰って!思い出の大事な時計なのに!」と言い放ち号泣してしまいます。

すると髪の毛を撫でられキスされたので十和子は受け入れキスを返します。

「帰ります。来週までに考えといてください」

「何を?」と聞くと「僕にも分かりません」と言い帰ってしまいます。

その夜、陣治からマッサージされた十和子は気分が高まり指で満足させてもらうと、陣治は俺は自分で処理するからと言い十和子に布団をかけてあげます。

 

十和子は水島を訪ねると自分が選んで購入したと時計を渡されます。

2人はそのままホテルに行き情熱的に身体を重ねます。

一人旅が趣味だと言う水島はタッキリマカン(無限の死滅)砂漠にある座禅用の穴に入ったとき孤独を感じたと言います。

「地中の子宮に抱かれていると孤独を思い知る。あなたも孤独でしょ」と話す水島を十和子は幸せ感たっぷりで見つめます。

帰宅すると帰りが遅い十和子を心配して陣治は美鈴に連絡していました。美鈴は説教を始め「黒崎さんと会ってたんでしょ?」と聞くと十和子は黙り込みます。陣治は「それはないです。それだけは絶対にないですって」と言いました。

 

十和子は黒崎が気になり電話をかけるがワン切りして横になります。十和子は黒崎と幸せ絶頂だった頃の夢を見ます。

帰宅した陣治は十和子が黒崎との思い出のDVDを付けっぱなしで寝ていたので消し「たまには外食しよう」と十和子を起こします。

食事の帰り電車にギリギリ乗り込むと後から駆け込み乗車してきた男が陣治を突き飛ばしました。イケメンで背が高い男は陣治に謝罪はなく十和子に微笑みました。

十和子が男を見上げてうっとりしているのを見て陣治はドアが閉まる直前男をホームに突き飛ばしました。

 

警察が訪ねてきて黒崎に電話したかと聞かれた十和子は認めるが8年前に別れて会ってないと伝えました。

すると黒崎は5年前に失踪していて現在行方不明だと知らされます。

 

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十和子は動揺しお小遣いを握りしめて出て行こうとすると陣治に「行ったらあかん!あんまりな事したら恐ろしい事がおきる!」と必死に止められます。

十和子は陣治を突き飛ばして出て行きホテルで水島と激しく体を重ねます。しかしタクシーで帰ろうとすると陣治に尾行されている事に気付きます。

十和子は姉の家に行き「相手は黒崎じゃないけと浮気したら陣治に尾行された」と告げます。黒崎は5年前から失踪したらしい話すと美鈴は「陣治さんは知ってたわよね。この間"絶対それはないです"と断言していたし…」と言いました。

迎えにきた陣治は「相手が誰でもいいですけど聞きたくないです。でも幸せにできるのは僕だけですし十和子のためならなんでもします」と言いました。

 

十和子は黒崎の妻、国枝カヨを訪ね失踪するまで何かなかったのか聞くと「仕事がうまくいかず借金取りは来るしいろいろあった」と言いました。

カヨは几帳面な黒崎が車を斜めに止めていなくなった事で「もう死んでいると思う」と言いました。

その時、カヨの祖父に呼び止められ「久しぶりやな。覚えてるぞお前の肌を……。なんであの日来なかった。お前は黒崎と一緒にいた」と責められ十和子は逃げ出すが黒崎と別れた日を思い出します。

実力者である国枝の後ろ盾が必要だと言われた十和子は「相手をしろ」と頼まれ、黒崎のためならと受け入れました。

しかし黒崎のもとへ戻ると国枝の姪と結婚が決まってるから別れると言われ激怒した十和子は「すべてバラしてやる」と言い放つと車を降ろされ暴力を受けます。そして黒崎は「ヤッた時のDVDをネットに流すなんて事はさせないでくれ」と去って行きました。

 

十和子は帰宅すると陣治が「職場で佐藤に殴られてな」と血の付いた作業服を洗っていました。

「なぁ〜陣治、前にもこんな事あった?」と十和子は聞くと陣治は手を止め「なんでや?」と聞いてきました。

十和子は「なんとなくや」と答え部屋に入ります。

 

水島は郵便受けにオトナのオモチャが入れられ妻に浮気を疑われたり顧客データーが盗まれたりします。

「あなたの同居人の仕業じゃないかな。しばらく様子みたいから距離を置こう」と水島に言われ電話を切られた十和子はどうしても会いたくて店の前で待っていると彼は女性を連れて楽しく飲みに行きました。

水島が1人になるのを待っている間に自分がプレゼントされた時計が中国製で3千円だと知ります。

彼が1人になった時に十和子は「なんか不安になって…会いたかっただけなの」と声を掛けると橋の下で口で処理させられました。

 

夜遅く帰ると陣治から声を掛けられます。

「いつも私の事尾行してんか!あんた水島さんに変なオモチャ送ったろ」

陣治はあっさりオモチャの事は認めたがデーターの事は知りませんでした。

「お前の事が心配なんや。どうせ甘い言葉言われてうっとりしたんだろ。騙されてるぞ、あいつは絶対に離婚なんかしない」

十和子は「水島さんは私とタッキリマカンに行くんだ。家族が仲良く見えたのは水島さんの演技や」と言い放ちます。

 

「今のうちに手を切らなければ"また"えらい事になるで!」

 

「また…って何?黒崎さんの事言ってるの?」

先に帰宅した十和子は陣治の貯金箱からダイヤのピアスを発見し「私から取り上げて、そんなに黒崎さんの事が憎かった?」と訴えます。

 

「十和子を弄ぶ奴は許さん、憎いねん!。あの男は土に埋めた」と陣治は認めました。

 

「なんでそんな事した、あんたが死ねば良かったんや」と泣き叫ぶと陣治は「お前に恨まれるなら本望や。けどな十和子だけには知られたくなかった」と言いました。

 

翌朝、十和子は仕事に出る陣治に「終わったら一緒にご飯食べよう」と告げ、「いろんな事に手付きそうだから安心して」と姉に電話しナイフを買いに行きます。

水島から「データー見つかった?もうマスコミにバレてヤバイかもしれない」と電話があります。

十和子は「どうしても今日中に会いたい。これで最後になるかもしれん。自分でも何するか分からん」と訴えます。

水島が夕方抜け出して時間をとってくれると言うので十和子は時間潰しに本屋に行くと「タクラマカン」の本を見つけ、彼が言っていたのはすべて本に書かれている事だと分かります。

水島に会い大丈夫なのか聞くと「データーは職場の女性が持ってたんだよ」と笑いました。

「なんで…言ってくれないの」

その時、今まで失っていた記憶がフラッシュバックし水島も黒崎と同じように自分を騙しているのだと気付いた十和子はナイフでぶっ刺しました。

尾行していた陣治が駆け寄り「いいか水島、刺したのは俺だからな」と言い逃しました。

 

ナイフを手に震える十和子は「黒崎さんをやったのは私だ」と口にします。

頷きながら陣治はナイフを奪い取り「そうや、誰もいない駐車場や。全部思い出したんか」と涙しながら抱きしめます。

8年前に黒崎と別れた十和子は5年前に陣治と付き合いました。黒崎に呼び出され喜んで会いに行くと楽しい会話で盛り上がるが夜になると仕事で困ってるから助けてほしいと言われます。

とりあえず一千万必要だからもう一度だけ国枝に会ってくれと頼まれた十和子はまた騙そうとしているのかと激怒し持っていたナイフでメッタ刺しにしました。

十和子は陣治に電話したあと記憶を失いました。

陣治は死体を処理し十和子を連れて帰ると彼女はすぐに眠ってしまいました。陣治は血の付いた作業服を洗っていると起きてきた十和子に「何してんの?」と聞かれ記憶を失ったのだと気付きます。

陣治は「記憶を失ってて良かった」と思い眠りについた十和子からダイヤのピアスを取り外し「神様、記憶が戻りませんように」と願いました。

 

「これからは思い出した事全部抱えて生きていくんや。十和子が思い出した事全部俺が持っていく」

 

タバコを吸いながら陣治は歩き出します。

「おまえ子供産め、俺は種なしだけとお前の腹の中に入れる」

高台からダイヤのピアスを放り投げた陣治は鉄柵に登り「幸せになって俺を産んで可愛がってくれ」と言い飛び降りました。

 

十和子は黒崎に酷い暴力を受け事務員として働き始めるが明るい性格の陣治に話しかけられ傷付いた心が少しずつ治っていった事を思い出します。

怒ったり笑ったり出来るようになったのもすべて陣治が深い愛情で包んでくれたからだ。

 

陣治が飛び降り驚いて立ち上がった十和子だが下から一羽の鳥が舞い上がり見上げるとやがて群れとなり去っていきました。

「陣治、たった1人の私の恋人」

 

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