階伯(ケベク)全36話ネタバレあらすじを最終話の結末まで/三国時代の百済の英雄

作品情報/階伯ケベク

実在した三国時代の百済の英雄ケベク将軍は武力だけでなく人格、知略に優れ少ない兵で大軍に勝利を重ねた人物。

新羅の武将キム・ユシン率いる5万の大軍にたいしてケベク将軍は5千の兵で迎え撃ち4度闘い4度勝利したが5度目の闘いで敗れ戦死、独裁者のウィジャ王のせいで百済も滅びた。

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重要人物・キャスト

階伯ケベク将軍(イ・ソジン少年期イ・ヒョヌ)
父親ムジンの死後、新羅軍の捕虜となりウィジャ王子に復讐するため闘う。父親の死の真相を知り復讐心を捨て初恋のウンゴや義兄弟の契りを交わしたウィジャ達と朝廷を牛耳るサテク妃を追い出す。そして民のための新しい国作りを改革しようとするが・・・

義慈ウィジャ(チョ・ジェヒョン幼年期チェ・ウォノン少年期ノ・ヨンハク)
百済の最後の王。新羅出身だった母親(王妃)が朝廷を牛耳るサテク妃に殺され復讐するために情けないフリして機会を待つ。義兄弟と共にサテク妃を追いだした後、ケベクと両思いのウンゴを奪い王になると英雄扱いするケベクを追いだし独裁者となる。

サテク妃(オ・ヨンス)
武王の側室、第二妃。圧倒的な権力を持ち朝廷を牛耳る。愛するケベクの父親ムジンと王妃(ウィジャの母親)ウンゴの一族を死に追いやる。情けないフリをするウィジャに警戒心を持つ。

ウンゴ(ソン・ジヒョ幼年期チョン・ミンソ少年期パク・ウンビン)
一族がサテク妃によって死に追いやられる。商団に引き取られ育ち復讐のために機会を待つ。復讐を終え愛するケベクと生活するのを夢見るがウィジャの策略にはまる。賢明だったお嬢様は憎んでいたサテク妃のように徐々に変わっていく。独裁者ウィジャを操り王妃となると息子の太子擁立を認めさせるために・・・

チョヨン(ヒョミン少女期ハン・ボベ)
ウンゴの護衛。ケベクを守るよう言われてからケベクのために力を尽くす。ケベクの妻となり2人の子供を授かる

フンス(キム・ユソク)
義兄弟の1人。民のための豊かな国作りを夢見る。優れた知略家

ソンチュン(チョン・ノミン)
義兄弟の1人。新羅の捕虜の時にケベクと出会う。優れた策士。フンスと共に民のための国作りを夢見る
武王(チェ・ジョンファン)
ウィジャの父親。30代王。新羅出身ソンファと結婚した事で貴族や大臣たちがサテク側に付いてしまう。王権をサテク妃が握るなかなんとか王の座を守りウィジャに譲る。英雄扱いするケベクの存在が王の立場に脅威を与える場合は消さなくてはならないと遺言を託す。

ムジン(チェ・インピョ)
ケベクの父。サテク妃が愛する人。武王の剣術の師匠であり義弟。ソンファ王妃とウィジャの護衛。サテク妃の策略でソンファが自ら命を絶ってしまい残るウィジャ王子を守る。密偵の濡れ衣を着せられ逃走するが妻はケベクを産んで亡くなってしまう。ケベクを育てながら復讐を誓っていたがウィジャ王と息子ケベクを守るためサテクの前でウィジャに自分を殺させた。
 

 

全話ネタバレあらすじ

 

名だけの王

西暦612年泗沘城(百済の王都)。

武王が巡察に出たのでムジン徳率(百済における16官位の4番目)は着替えるため妊娠中の妻ミョンジュに会いに行きます。王妃様と私が溺れたらどちらを先に助けますかと聞かれムジンは「泳げない」と冗談で切り返し「そなたは私だけの王妃だ」と告げます。

善花ソンファ王妃は新羅出身なためにクイウン首領率いる偽済団(百済のために働く暗殺団)に命を狙われるがムジンがしっかり守ります。武王は駆け付け息子のウィジャを慰めたあと司軍部(軍事業務を司る官庁)のペギョン将軍を呼び出し3度も宮殿に忍び込まれ偽済団の手がかりすら掴めていない事で責任を取らせ首を刎ねます。

沙宅”サテク”妃は新羅人であるソンファ王妃やその息子ウィジャが王族であるのが民は納得しないのだと進言するが武王はウィジャ王子を太子にしたいと重臣たちに伝えます。

反対するチョクトク大佐平(百済の最高官職)の官職を解き領地を取り下げて流刑にせよと命じるがサテク妃の説得により護衛官は王命に従いませんでした。

武王は即位して12年経つが兵も動かす力もない名だけの王だと思うのです。王様を哀れだと思ったサテク妃は近衛兵の総率県を与えるよう指示し、王様の分別と洞察力を鈍らせているソンファ王妃とウィジャ王子を亡き者にしようとします。

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ケベクの誕生

ソンファ王妃とウィジャはお参りに出かけるが新羅と内通している罪を被せられ捕らわれてしまいます。同行していたムジンはこれは陰謀だとして立ち向かおうとするが王妃に止められます。

サテク妃は高句麗の密偵を捕らえ、命を助ける変わりに王妃と内通している新羅の密偵になるよう話を持ち込んだのです。

ムジンを慕っていたサテク妃は、打ち首と決まった王妃とウィジャの命を助ける方法は馬車で逃してあげるしかないと告げます。武王の許可を得たムジンは妻も連れて王妃に追い付き馬車を走らせるがサテク妃とクイウン首領に追い付かれます。

新羅に逃げては百済に戻れなくなり密偵だと認めてしまう事に気付いた王妃は「ウィジャを新羅に行かせてはならない」とムジンに伝え自ら首を斬りました。

宮殿に戻ったウィジャは王になって復讐すると誓い、王妃の遺品を受け取ったムジンは必ず生き延びると約束するが追い詰められミョンジュと共に崖から落下してしまいます。

2人はウルニョに助けられるがミョンジュは「階伯 ケベク」を出産し亡くなってしまいます。

 

14年後

ウィジャ王子は自分は無能で子供のような存在だとアピールして暮らし武王とサテク妃の間に生まれたキョギ王子が王を継ぐと言いふらしていました。

長い年月子供が爪を隠して生きるとは考えられないと重臣たちから言われるがサテク妃は警戒します。

ムジンはウルリョと暮らし互いの息子は兄弟のように育ちます。ムジンはいつも酒を飲み酔っ払っていたが偽済団に潜り込むため刺客として密かに活動していました。

ケベクは義兄ムングンと共に酒場で働き呑んだくれのムジンの世話をします。正義感が強く町のゴロツキにも容赦なくかみつき敵が複数なら罠を仕掛けて懲らしめていました。

ヨンミョ商団のお嬢様・恩古(ウンゴ)はサテク妃の誕生日にお祝いの品を持って行くが刺客に気付き遮ったため腕を斬られてしまいます。

酒場で酔い潰れたウィジャ王子を介抱したケベクは側近からサテク妃の誕生日に変装して参加してほしいと頼まれていたために刺客と間違われ拷問を受けてしまいます。

ウィジャにも見捨てられ誰からも信用されないケベクだがサテク妃に近付くことができたウンゴによって牢獄から出されます。薬代だと高額な金を渡されたケベクは「自分の気持ちに比べたら安すぎる」と言い受け取りませんでした。

 

爪を隠すウィジャ王子

ソンファが眠る神聖な宮南苑を刺客により血で染めてしまったサテク妃は王子を連れて供養に行きたいと王様の許可を得るがウィジャは母親ソンファの位牌はただの木片にすぎないと口にして燃やしてしまいます。

保身のためにここまで出来るのかと驚くサテク妃は偽済団に暗殺を命じていたため先に帰るようウィジャに命じます。

ウィジャを目撃して後をつけたケベクは小屋で寝てしまい外に出ると偽済団から暗殺を命じられた父親ムジンを目撃します。初めてみるムジンの姿が怖くなりケベクは尾行し馬に乗るものを殺そうとしたので止めに入ります。そして命を狙われたものがウィジャ王子だったので驚きます。

ケベクの言葉に驚いたムジンは覆面を外すとウィジャは「ムジン将軍!!」と驚き14年振りの再会を果たします。

 

王様にも本心を隠して生きていたウィジャは「王になり復讐しなければならない」と初めて本心を口にしました。

ムジンはウィジャの偽物の首を持って偽済団に行くとそこでサテク妃と再会し人質にして逃げ出します。サテク妃にとっては愛するムジンが生きていた事に喜び人質に取られても怖くはありませんでした。

朝になってもムジンが戻らないことでケベクはウンゴの力を借りてウィジャ王子の手紙を武王に届けさせます。

護衛総管を連れてウンゴの商団にやってきた王様はウィジャの本心、そしてムジンが生きていることを知り「ムジンは助けるから心配ない」とケベクに告げ信頼できる充忠(ユンチュン)の屋敷に向かいます。

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命と引き換えに王子を守る

サテク妃の父親であるチョクトクはサテク妃を犠牲にしてでもムジンに盗まれた殺生簿を取り返せと命じていました。またムジンを偽済団に紹介したトッケ(殺人請負業者)は酒場でムングンを捕まえ自宅に案内させます。

ムジンはサテク妃を人質にとり宮南苑で王様を待っていると偽済団がムジン一家を連れてきました。

殺生簿を返さないと家族の命はないと脅されムジンは応じないでいるとウルリョは斬られてしまうが王様が駆け付けたことで偽済団は去りました。ムジンは王様に殺生簿を渡すが傷を負っており倒れてしまいます。

ムジンは宮殿で治療を受け、ウルリョとムングンと血が繋がっていない事を知ったケベクだが育ててくれた事に感謝しウンゴの力を借りて最後は絹の服を着せ美しい姿にして葬りました。

ウンゴの父親はサテク妃から密偵の濡れ衣を着せられ殺されていました。父親からムジンは真の忠臣だと聞かされていた事をウンゴは思い出していました。

殺生簿を王様に預けたムジンは宮殿を去る事に決めケベクに武術を伝授し始めます。

殺生簿を受け取った王様はソンファだけでなく先の王2人も殺されたのだと知るが、疑われるサテク妃は貴族会議を解散し生殺与奪の権を握ろうとするはずだと読み先手を打って貴族たちを抱き込み王様から賜った王妃擁立勅書と王妃璽綬を返しました。

王様は貴族たちを皆殺しにしては国が成り立たないため仕方なくムジンが命懸けで手に入れた殺生簿を皆の前で燃やしました。

しかし、サテク妃の要求はそれだけでは終わらず貴族を納得させるため首謀者であるウィジャとムジンを差し出せと要求します。

何も知らないムジンとケベクは牢獄され王様は謝罪しに行きます。ウィジャだけでも生きなければならないと思ったムジンはサテク妃を狙うから自分を殺すよう伝えました。

王様から聞かされたウィジャは無理だと訴えるがムジンが許しを請いたいとサテク妃の前に現れ兵士から剣を奪い襲い始めます。

サテク妃が斬られそうになりウィジャは泣きながらムジンを短刀で突き刺しました。

流刑となったケベクが新羅軍に襲われ亡くなった報せが届きウィジャはサテク妃を毒香で殺そうとするが、サテク妃と一緒にいたウンゴがそれに気付きうまくすり替えました。

邪魔したウンゴに「おまえは何者なのか」と問い詰めると「ムジン将軍を救おうとして無残にしんだハンビョクの娘だ」と答えました。

ウンゴは「サテク妃を殺すだけでは一族は滅びない。必ず王となって連中を残らず始末するのです」と涙を流しながら言いました。

 

最終話まで

 

②義兄弟の契り/朝廷を牛耳るサテク妃を一掃する

父親の真相を知ったケベクはサテク妃の懐に潜り込むため護衛官となります。妻を守るためにすべてを捨てて出家したウィジャの元に集結し義兄弟の契りを交わすと謀反を返り討ちにしてサテク妃を宮殿から追い出すことに成功。

③ウィジャ王の幼稚な嫉妬/百済の英雄ケベク

ウィジャは嫉妬から罠を仕掛けウンゴをものにする。戦に没頭するようになったケベクは7年後には39の城を攻略し百済の英雄として称えられている事で王の嫉妬はますばかり。そんな中王位継承者争いも勃発していた。

④最終話まで。百済への忠誠を守った英雄ケベク将軍

百済に命を捧げる覚悟で闘い民の英雄となったケベクだが王の嫉妬が強まるばかりなので都を去る。独裁者ウィジャ王のせいで7年後に新羅と唐を敵に回し国が滅びる危機に。助けを求められたケベクはどう戦うのか。