「鬼谷子」1話~3話ネタバレ感想&全52話あらすじ一覧を最終話まで

作品情報/鬼谷子ー聖なる謀ー

中国では伝説的な人物として知られる鬼谷子を描いた本格歴史大作

 

あらすじは?

魏国の宰相・王錯は奴隷廃止の変法を進めていたが逆恨みする者の悪計により一族が滅ぼされてしまう。

生まれたばかりの王錯の息子・王禅は侍女・鍾萍によって助け出され母子として生活していると10年後に王錯の友人・史太皓が現れ故郷である魏の都・大梁へ移り住む。

孫子兵法の研究を深めながら成長する王禅は魏王に認められ政策を助言する存在になっていく。周辺国との騙し合いで一触即発の攻防を繰り広げるなか民のため乱世を治めるべく動き出す。

スポンサーリンク

 

キャスト/ドアン・イーホン主演

王禅(ドアン・イーホン)

魏の宰相・王錯の遺児、侍女・鍾萍と母子として生活し優れた智謀と弁舌は魏王に認められ民のため乱世を治めるべく動き出す

今淑(チー・ウェイ)

韓王の妹で幼い頃から魅術を学ぶ、国政を試みない兄に幻滅し才能ある王禅を利用しようとする

姮娥(シュー・チーウェン)

史太皓の娘で王禅とは兄妹のように育つ、自らを犠牲にできるほど王禅を一途に愛する

建于(ズー・フォン)

王禅とは同学の兄弟分で姮娥とは腹心の友。武将として兵も率いる善良で思慮深い書生だが別の一面を隠しもつ

楚王(ニー・ダーホン)

楚国の王、傲慢で残忍で強い野心を持っており天下を支配すると宣言

魏王(ファン・ズービン)

魏国の王、王禅を重用するが次第に野心が膨らんでいく

 

 

ネタバレ感想/鬼谷子

 

第1話・兵法の子

中国戦国時代、世は秩序を失い周王朝は衰退の途にあった。楚、魏、など各国の諸侯が続々と台頭し中原で覇王を競う争いが始まるなか、乱世において文武に通じた正義感を持つ魏の宰相・王錯は民のために奴隷廃止の変法を進め諸国の奴隷や庶民から敬愛されていました。

しかし王侯貴族からは憎まれてしまい雇われた悪の陣営・刈首営に一族を虐殺されてしまい命を奪われてしまいました。

刈首営は王錯が赤子に兵法書を託した事まで突き止めていたが赤子だった遺児・王禅は侍女・鍾萍に助けられ生き延びました。

 

周の天子が狩りに出ると付き従う各国の諸侯の中で残忍で強い野心を持つ楚王は奴隷を獲物に望み放ちました。楚王の権勢を恐れる諸侯たちは従うしかなく奴隷たちは自由の身になるので必死に逃げ出します。この場面は4話で出てきます・王禅が大人になってから。
スポンサーリンク

 

10年後~

鍾萍と王禅は母子として暮らしていたが刈首営は残党を追い詰めついに王禅が塩城にいることを突き止めました。

王錯の友人・史太皓が訪ねてきたので鍾萍は顔に傷を作っておくべきだったと後悔するが刈首営より先に来たことを喜べと言われます。

「父の仇も遺志も教えないつもりか、王錯夫妻の思いを裏切るのか」

鍾萍は兵法書を渡すから見逃してくれと訴えるが「母さんを苛めるな」と王禅が押し入ってきてしまい「自分が何者かも分からない子供が母親は守れるのか」と史太皓は言い放ちます。

「奴隷解放と民の自由を求め戦った英雄・王錯はお前の父親だ」

 

史太皓に説得された鍾萍は心を鬼にして涙ながらに金貨でお前を売ったと告げます。兵法書を渡された王禅は怒って飛び出すが出立するときに挨拶だけはしたいと戻ると金貨を置いたまま姿がありませんでした。

売られたわけではないのだと気付き母親を捜すが刈首営の姫呈に捕らわれていました。王禅は兵法書を記憶しており史太皓の前でたき火の中に放り投げ母親を救うために出て行きます。

(鍾萍はわざわざ手放さなくても共に行けばいいのに・・・。10歳なのに賢いですね、自分が出て行けば史太皓も助けるしかありません。狩りの場でなんとか生き延びた奴隷がいたけどあれは史太皓の配下の1人かしら?)

 

第2話・悪たれ才子

王禅は兵法書を暗唱するから母親・鍾萍を解放しろと告げると刈首営の姫呈は受け入れます。

史太皓は配下の子布に仲間を集めるよう命じ「まだ塩城にいる」と噂を流すと予想通り刈首営に包囲されます。史太皓はこの場を子布に任せ王禅を救いに行くが鍾萍を拘束している鎖が頑丈で外せません。

「必ず王禅を守って」と史太皓と約束した鍾萍は舌を嚙んで自害し、史太皓は泣き叫ぶ王禅を抱えて逃げ出し魏の都・大梁に移り住みます。

 

数年後、史太皓は学堂を開いて国の安定と強化の策を授け続けました。

王禅は史太皓を父と呼び史太皓の娘・姮娥とは兄妹として育つが不遜で勝手気ままに生活していました。

名家に姮娥を嫁がせようとする史太皓だったが娘が頑なに嫌がるので頭痛の種となっていました。お見合いを壊して欲しいと頼まれた王禅は癖のある名家の者を3人選び笑いを取るが今度の見合いに向けて史太皓が自ら人選しだしたので姮娥は困惑します。

王禅は道学の兄弟分・建于たちと協力し「ここの娘は気が荒くすぐ手を出してくるので恐ろしい」と偽ると求婚者たちは引き返していきます

 

魏王は国策を支える賢能の士を招くため「工業を退き絹工芸に転じた者に褒美を取らす」と誹謗の木(政治に不満のある者は苦情を書きこめる)を立てました。

魏は奴隷を廃止して民は豊かになり絹製品の交易が栄え財も潤沢となるが楚王は魏への生糸供給を独占し交易と経済の命脈を手中に収めようとしていました。

韓の公主・今淑は「魏王は治国に励み楚王は覇を狙っているのに妓楼で遊んで飲んで浮かれている場合ではない」と兄である韓王に言い放ちます。

(史太皓は固い性格かと思ったが急に王禅と姮娥に振り回されキャラが変わってませんかw中国戦国時代(魏・韓・楚・周、秦、斉、燕、趙)だが魏、楚、韓、周を中心に描かれるっぽいですね。秦が統一するまではなさそうね)

 

第3話・生糸の攻防

楚王は生糸の品薄を偽って価格を倍につり上げ魏を窮地に追い込もうとします。

楚の生糸がなければ織物も刺繍も生まれないのでこのままでは魏の商人は自滅してしまいます。王禅は対抗して救う方法があると嘯公を呼び出し楚と内通した裏切り者がいると教えます。

「誰だ、処罰する」と言われた王禅は「あんたでしょ」と告げます。

学堂を抜け出しては楚の駅館に潜んでいた王禅は楚の生糸使節団と内通していた証拠を掴んでいたのです。

「生糸は保管が難しいので大量に運ばせて買わなければ値決めの主導権は魏に移る、魏を欺いていたのは楚なんで問題ない」と告げると魏王にバレたら命はないので嘯公は従います。

楚が売らなかったらどうしていたんだと建于に言われた王禅は「その時は周の洛邑貴族、斉の生糸交易を牛耳る一族、秦の生糸を残らず集められる者から届くよう手配していた」と告げます。

姮娥への縁談相手で王禅が連れてきた3人であり史太皓まで騙すとは大したもんだと称えられます。

スポンサーリンク

 

魏王に宴に招待された楚王は呉起将軍を参内させます。各国の使節と魏の学徒も招待され韓の公主・今淑や王禅たちも参内します。

友好の証として魏王は絹工芸の技法を伝授するが奴隷制廃止を説いているのに楚から10人の奴隷が贈られます。対決させ生き残った5人が贈物だと言われ魏王は断るが楚王の命令で10人を始末することになると脅されます。

王禅は酔ったフリをして楚への贈物である絹を汚して燃やし絹工芸の技法を「10分割して奴隷に授けたので1人欠けても意味を成さないので使節団にお渡しします」と告げます。

見事な知恵だと王禅を気に入った今淑は呉起将軍が引き下がらないので宴の席なので弓で勝負したらどうかと援護します。

(王禅は不遜で勝手気ままに育っているわけではなさそうね。にしても楚王は酷い奴だ。こんな国と誰も同盟結びたくないでしょ。今淑は独特な個性・雰囲気をお持ちでいらっしゃる、なんか目がいってしまいますね)

 

全52話あらすじ一覧/鬼谷子

 

1話~3話

1話2話3話(ページ内にジャンプします)

物乞い生活する王禅は10年前に奴隷廃止の変法を進め一族を惨殺された魏の宰相の息子で母親だと思っていた鍾萍は侍女だと知ります。王錯の親友・史太皓を父と呼び魏の都・大梁に移り住むが不遜で勝手気ままにそだつ。

4話~17話

4話・5話・6話・7話・8話

密かに復讐計画を企てていた王禅は敵を目の前にするが駆け付けた史太皓に止められてしまいます。刈首営の首領は姫呈ではなく姫元伯という人物!!その正体はまさかの学友の建于であり一番近い場所で兵法書を狙っていた

9話・10話・11話・12話

王禅が会盟開催地を予測したおかげで見事に勝利を収めた魏王は権丈を手にするが刈首営の姫元伯を突き止めていないことで不安を抱える。史太皓の屋敷が襲撃され驚く王禅は自分が生まれた時から密かに守ってきた義士を紹介され立ち上がるべき時が来たと言われる

13話・14話・15話・16話・17話

史太皓は娘・姮娥を助けるために義士たちを売る。姫呈と取引して泮宮の司史となり兵書の在処を探すが仲間が犠牲になった事で恨まれる。一方、牢獄されている王禅は于謙の一言から姫元伯だったのかと気付き策を練って仲間を釈放させる

18話~22話

18話・19話・20話・21話・22話

王禅たちは脱出に成功するが史太皓が命を落とす事に。姮娥に避けられている事に気付くが今淑と誓った事を知り雷など打たれないと証明して彼女を連れ戻す。虎賁将軍となった姫元伯は幼い頃の少女・知児にそっくりな女性と出会う

23話・24話・25話・26話

3年後、正式に宰相の座に付いた王禅は新法を守るために魏王の恩人の首を刎ねる。財産を奪われると警戒した王族達に唆された太子は帰還して反対だと訴えるが王禅は王命が書かれた竹簡を読まずに燃やし太子を罰する

27話・28話・29話・30話・31話

許弋が新法を守るために自ら処刑を受け入れてしまう。助けると約束していた王禅は姮娥から責められるなか貴族の妨害で進められないので楚の呉起将軍を始末する策を練る。しかし今淑の提案により魏王は姮娥を娶ることになり・・・

32話~48話

32話・33話・34話・35話・36話・37話

楚太子の精鋭部隊を返り討ちにする事で王禅は呉起将軍の信頼を得ることに成功するが変法の条項に署名させようとすると姫元伯が現われ邪魔される。魏王は王禅の命は自分が握っているのだと脅し強引に姮娥の体をうばう。

38話・39話・40話・41話・42話

呉起を殺害して仮面を付けて成り代わる王禅は自分が暗殺に失敗して亡くなったことにする。魏王に辱めを受けた姮娥と楚王に辱めを受けた今淑は復讐を誓うが直前で王禅だと分かる。楚で新法の発布に成功するが・・・

43話・44話・45話・46話・47話・48話

楚王に捕らわれた王禅は今淑と姮娥を選べと強いられ姮娥を選ぶ。今淑は男たちの餌食にされ楚王の首に簪を突き刺し愛が恨みに変り魏を滅ぼすために周と盟を結ぶ。また魏に戻る姮娥は王命に背いたことで奴隷にされ捨てられる

49話~最終話(52話)

49話・50話・51話・52話

魏王は禅譲と王鼎下賜のために周天子を大梁に招いて暗殺を試みるが・・・結果が予想出来る王禅は三国の連携を崩すために楚と韓に義士たちを送り「爵位改革、奴隷制禁止、土地を民に、」と同志を集め魏王宮に攻め込む。