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「告白小説、その結末」<ネタバレ・あらすじ>スランプに陥る人気女性作家に謎の美女が接近(感想・キャスト)

ミステリーサスペンス-映画

 

 「戦場のピアニスト」など名作を送り込んできたロマン・ポランスキー監督が妻エマニュエル・セニエをヒロインにフランスの作家デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガンの小説を映画化。

自ら命を絶った母親を題材にした小説がベストセラーになり人気女性作家となったデルフィーヌだがスランプに陥ります。ある日、謎の美女エルと出会いスランプから脱出するが同居生活を始めると・・・・

◆デルフィーヌ(エマニュエル・セニエ)◆エル(エヴァ・グリーン)◆フランソワ(ヴァンサン・ベレーズ)◆カリーナ(ジョゼ・ダヤン)◆オリアーヌ(カミーユ・シャムー)

<ネタバレ・あらすじ>

告白小説、その結末

心を病んで自ら命を絶ってしまった母親を題材にした小説がベストセラーになり一躍人気女性作家となったデルフィーヌだがサイン会ではファンが途切れる事はなく倒れそうなほど疲れてしまいスタッフに目で訴えます。

中断して解放されるが今度は有名書店や海外の出版社が集まるパーティーに顔を出すよう言われてしまいます。酒を飲みながらなんとか乗り切るがサインを断ってしまった美人女性エルがいたので先ほどはゴメンと謝罪しサインしてあげます。

子供も独立し自由の身となったデルフィーヌだが資料集めばかりだっため新作でも書き始めたらどうかと夫に言われます。

急に有名になってしまったデルフィーヌは戸惑いながら生活を送っており送られてくる手紙にはファンだけでなく「母親を売った代償は大きい」や「実話を書いて小説と言うつもりか」など文句もあったためスランプに陥っていました。

 

差出人不明の文句の手紙に苦しんでいたデルフィーヌはパーティーの時に話した自分の熱狂的なファンで聡明で美しいエルから電話をもらい店で待ち合わせします。

パーティーの時に自分の話を熱心に聞いてくれたのでエルの話を聞きたいと告げると「他人の人生を変わりに書いている」と言いました。エルは代筆屋ゴーストライダーでありイビサ島の別荘に取材に行きテレビ司会者への長時間のインタビューを本にまとめる予定だと言いました。

夫が他界し子供がいない事を知ったデルフィーヌは「うちは自由を尊重しているから別々に住んでいる。息子はベルギーの芸術学校に行き娘は航空業界を目指している」と話します。

帰宅するデルフィーヌだが鞄に穴が開いていて仕事のために記録していたノートがないことに気付きます。登場人物や話のネタ、題名など思ったことはすべて記録していたのでショックを受けます。

 

エル Elle=彼女 

誕生日のエルが向かいのマンションに住んでいる事が分かりデルフィーヌはプレゼントを持って行きます。差出人不明の手紙を見せると「前作のその後に何が起きたか書いたら」と言われます。

エルは自分が誕生日であると一斉にメールしたが「どうせ誰も来ないから2人で飲みましょう」とワインを開けます。夫が亡くなってから誰も返信さえしてくれないらしくデルフィーヌは理由が気になったがエルは話したくない様子でした。

デルフィーヌは帰り際に新しい小説の要約を渡し読み終わったら意見を聞かせて欲しいとお願いしました。

翌朝、緊急事態でボイスレコーダーがあったら貸して欲しいとエルから連絡を受け渡しに行くと「要約は退屈、面白くないしあなたらしくない」と正直に言われます。

辛口ではあるが腹割って話せるエルといれば新作が書けるのではないかとデルフィーヌは思うが3週間の出張に出る夫は彼女の存在が精神を不安定にさせるのではないかと心配します。

 

差出人不明の手紙が届き心が傷付くデルフィーヌはエルに電話で伝えるとすぐに来てくれました。

エルはフェイスブックで成りすましのアカウントが立ち上がって適当にコメントして炎上していると言います。デルフィーヌのパソコンを立ち上げたエルは中傷は手紙よりも危険だと言い彼女の様子を見て精神安定剤を渡します。

仕事の依頼が山ほどメールで来ているのを見てエルは「私がなんとなする」と対処します。献身的に支えてくれるエルに信頼を寄せるデルフィーヌは新居を捜している彼女を居候させ共同生活を始めます。

ラジオの取材を受けたデルフィーヌは「あなたの才能を知っているのは私だけ、取材は時間の無駄よ」とエルに言われます。エルはスランプである事は暴露してはダメだと言い「仕事の依頼が多くて今はパリにいない」とメールに返答していました。

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エルは不可解な言動でたまにヒステリックになるが彼女との会話は心が安まり秘書的な仕事もすべてしてくれるのでデルフィーヌは受け入れていました。しかしが告白小説はアクが強く不安を煽るだけなのでフィクションを書こうとしているがエルは過去と向き合うべきと執拗に言われます。

エルは本のために静寂と孤独が必要だと無断でデルフィーヌの会社関係や友人達に集中したいので連絡しないようメールを送り付けました。

その事を知ったデルフィーヌは「私がいれば十分でしょ」と言われ怒ると彼女はホテルに戻ってしまいます。

しかしデルフィーヌが階段から転落し脛骨粗面骨折の怪我を負うと「一緒に田舎に来ない」とエルが誘ってくれます。

 

結末・光が見えたデルフィーヌ

「山岳ガイドをしていた彼はカラコルムにも登頂したが事故に遭って廃業しその後は使い走りやバーテンをして古道具店を開くと言い出した」

田舎に向かう車の中でエルの世間話を聞いていたデルフィーヌはガソリンスタンドに到着すると出張中の夫に電話をかけ「私の人生にエルが現れたのは彼女の人生を書くためだ」と伝えると危険だから止めるよう言われます。

「用心して彼女の心を開かせる」と返し電話を切ると偶然通りかかった高校の司書に話しかけられます。講演を代理でエルに行ってもらったが「ドタキャンして謝罪もなかった、あなたの本は生徒に勧めません」と言われてしまいます。

会計から戻ってきたエルに誰なのか聞かれるがデルフィーヌはただのファンだと言いました。

「治療中の彼を誘いアルプスの山小屋で過ごしたが嵐が来ると読書ばかりでやる事がなく風の音で気が狂いそうになった。嵐がやんで外に出て森を散策している時に彼は銃で自らの命を絶ったの」

エルは母親が亡くなったあと孤独になり空想の親友キキと逃避行を夢見ていたと話します。

田舎の別荘に到着するとデルフィーヌは「何も疑われずにエルの心の内を聞き出すことに成功した」と夫に電話を掛けます。

新作を書き始めている、告白小説だと伝えるとエルは嬉しそうな表情を見せます。

エルは自分の母親も4歳の時に自ら命を絶った事を打ち明けるが地下室のネズミを見て怯えます。母親が亡くなってから父親は乱暴者で怖くて地下室に逃げ込んでいたので思い出してしまうのです。

全焼した火事で父親が亡くなってから自由になれた気がしたとエルは言います。

 

執筆を再開させたデルフィーヌだが食中毒で高熱に魘され動けなくなりエルに看病してもらいます。エルが作った物を口に出来ずどんどん悪くなっていくデルフィーヌはメモ見ると破られていました。

夜中、別荘を抜け出したデルフィーヌは雨の中彷徨い誰かに助けを求めようとしたが溝に転落して気を失います。

翌朝、道路工事の人に発見されて通報してくれたため意識が戻ると防湿のベッドにいて前の前には夫がいました。

「硫酸タリウムが検出された、なぜ命を絶とうとしたんだ」

有毒な殺鼠剤と言われネズミを駆除するためにエルが買ってきた事を思い出します。魘されているときに夫から電話がかかってきた気がしていたデルフィーヌは「エルと会話して何かおかしいと思わなかった」と聞くと誰とも話していないと言われます。

出版社から「最高の作品だ」と連絡があるがデルフィーヌは買いてもいないし原稿を送ってもいませんでした。

エルが書いたのだと告げるがデルフィーヌの新作も大ヒットとなりデルフィーヌはサイン会に追われます。サインをしながらエルを見た気がするがファンの喜ぶ顔を満足そうに見つめるのでした。

 

感想

好む人も当然いるが答えがない、曖昧で気持ち悪い終わり方。

名前がエル(Elle彼女)だし彼女は誰とも話していないので存在していないのではとすぐに頭をよぎりました。パソコンのパスワードや商売道具でもある日記を普通は見せません。

エルが話していたのは自分の過去であり思い出したくない、向き合いたくない出来事だったのでしょう。デルフィーヌは空想の人物エルを作り上げ「他人の人生」と思う事で自分の過去と向き合えたのか。

母親を亡くした事を題材にした自己嫌悪から鬱と同時にスランプに陥ったがこの路線で書きたいとデルフィーヌは強く思っていたのでしょう。

面倒な事などはすべてエルがやり執筆に専念したかった。連絡しないでとメールを送るのも申し訳ない気持ちからエルを使ったのかな。

 

 

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