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「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」ネタバレ・あらすじ(感想・キャスト)

実話映画

 

作品情報・キャスト

重度の筋ジストロフィー患者の鹿野靖明を取材した渡辺一史のノンフィクションを大泉洋を主演に三浦春馬、高畑充希らの共演で映画化。

首と手しか動かせない体で夢を追い続けた鹿野。

医大生の彼に会いたいがために鹿野の家を訪ねた美咲は成り行きでそのままボランティアに参加することになり鹿野のわがままに振り回される。衝突しながらも徐々に関係を築いていく。

監督=前田哲

鹿野靖明(大泉洋)安堂美咲(高畑充希)田中久(三浦春馬)高村大助(萩原聖人)鹿野清(竜雷太)鹿野光枝(綾野智恵)田中猛(佐藤浩市)野原博子(原田美枝子)

 

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ネタバレ・あらすじ

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

 

筋ジストロフィー患者

 

1994年、札幌。

幼い頃から徐々に筋力が衰えていき34歳の現在、首と手しか動かすことが出来ない重度の筋ジストロフィー患者・鹿野靖明は主治医の反対を押し切って入院はせずボラ(ボランティア)を集めてケア付き住宅で自立生活を送る道を選びました。

美咲は医大生の恋人・田中久と会いたいがために鹿野を訪ねると5人のボラが体を洗っていました。

「あれ、新しいボラの人?」

美咲は戸惑ってると田中が買物から戻ってきて「要領悪いよ、もっと早く買物済ませてくれないと」と言われていました。

美咲がいるのに驚いた田中は「今日は夕方までだから美味しいものでも食べに行こう」と伝えるが夜担当のボラからキャンセルがあり「一人では寝返りもできない」と怒っていました。

「今の会話聞いてたよね、医者の卵が見捨てていいのか、今日の泊まり頼むよ」

田中は承諾し美咲は戸惑っていると「君も一緒にどう」と誘われ成り行きでそのまま泊まる事になってしまいます。

鹿野は病院や家族を頼らない自分の生き方は障害者に希望をもたらしているんだと話すがボラに興味がない美咲は眠くてウトウトします。

田中はもう夜中2時なんで寝ましょうと勧めると鹿野は「不眠症で寝れないから大丈夫、それよりバナナ食べたいから買ってきて」と言いました。

驚きながらも田中は財布を持つと美咲は二人っきりにされたらたまったもんじゃないと自分が買いに行くと言い出て行きます。ところが近くのスーパーは売り切れ、夜中なので閉まっている店がほとんど、走らされる羽目になりました。

 

ボランティア

 

鹿野が勝手にシフトに入れていたためボラに来てくれないかと田中に頼まれた美咲はデートする時間がないとぼやきます。

「鹿野は二十歳までには生きられないと宣告されていたが病院を出て34歳まで生き抜いてるんだからすごいよね~」

不満を持ちながらも彼に会えるのはボラしかないので成り行きで美咲は参加する事になるが指示された食事を口に運ばなければならずウンザリします。

体位交換のやり方、薬は間違いないように一週間ごとに朝昼晩と分けておく、・・・

いろいろ教わっていくがなんせ鹿野はわがままでずうずうしく、よくしゃべり何でも命じてくるので元々やる気がなかった美咲は「障害者ってそんなに偉いの?障害者だから何言ってもいいの?ボラだって世話しに来てやってんだよ」と怒りが爆発し出て行きます。

泊まりで世話する事になった田中はエロビデ鑑賞まで付き合わされるといきなり「ペンと便せん」と言われます。

田中は美咲に謝罪の手紙を書くのだと知り驚きます。

 

手紙を受け取った美咲は鹿野にデートに誘われるが「自分の彼女を差し出すのがボランティアなの」と田中に不満をぶつけます。

「鹿野さんが喜ぶからお願い」と田中に言われ美咲は今ここでキスしてくれる条件で受け入れました。

キャンプに行くと鹿野は「美咲ちゃーん」と喜びます。

鹿野は結婚していたが結局浮気されダメになってから夢を追うことにしたと明るく話します。

鹿野の最大の夢はアメリカにいる障害者活動家に会いに行くことでした。

バンドが始まり美咲は好きな歌だったので踊り始めると鹿野もリズムに乗ってきて車椅子をクルクルまわします。しかしお腹が急にゴロゴロとなり美咲は慌てて車椅子を押してトイレを探すが間に合いませんでした。

落ち込む鹿野を見て美咲は大学入試の時に漏らしながら受けていたと伝え場を和ませました。

 

命の責任・夢

 

拡張型心筋症で心臓の力が弱まっているため入院を主治医から勧められるが鹿野は断り英語の勉強します。

美咲は鹿野のわがままにも慣れてきてボラを続けていると馬鹿息子がお世話になっていますと母親がやってきました。

母親は差し入れを持ってきたが「帰れくそばばぁ」と鹿野に言われ帰ります。「えっ、本当に帰るの」と驚き美咲は母親を送っていきます。

本当は母親に甘えたいんでしょと伝えると「親には親の人生があるし、障害者の面倒を家族が見るのは当たり前だというおかしな常識をぶち壊したい」と鹿野は言いました。

 

美咲は教育大生を名乗って合コンで田中と知り合い交際するようになったが実はフリーターでした。

田中の両親に会うことになり実はフリーターなんだと正直に話すと田中は自分が両親に嘘付いていたことになるため怒ります。

美咲の反省する姿を見て許そうとは思うが両親に会わせる話がなかったらずっと嘘を付き続けていたのかとモヤモヤしていると「許すの怒るのどっちなの」と開き直って聞かれます。

嘘を付いた本人が苛立つのはおかしいと告げると美咲は両親に会う話はなしと言いその場を去ります。

美咲は恋人が田中だとは知らない鹿野に世話をしながら相談すると「好きになって貰うための嘘だろ、後ろめたいのなら嘘を本当にしちゃえばいい」とアドバイスされます。

先生になりたいと思ったのは本当だったため大学に落ちただけで諦めていた事に気付かされます。

美咲は早速勉強を始め初詣で合格しますようにとお願いすると鹿野は喜びます。

田中は驚き美咲のために教材を集めて持っていくがボラの人たちから既に集められていました。父親から「お前にとって一番大事なことは病院を継ぐために学ぶことだ」と言われている田中はボラで疲れ切って身に入らなくなります。

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鹿野がベッドから転落して救急車で運ばれます。知らせを受けた美咲は駆け付けると「最後のお願い・・・おっぱい触らせて」と言われ本気で心配していたので怒ります。

集まったボラの人たちはこれまでにも不死身伝説がたくさんあるからこれぐらいなら大丈夫だと笑います。

しかし、二酸化炭素の数値が高すぎるため退院は出来ないと主治医は言いました。心臓の負担を減らして呼吸を楽にさせるため人工呼吸器をつけることを勧められるが鹿野は断ります。

このままでは自由が奪われてしまうと思った田中は父親に病院で引き受けて欲しいとお願いしました。父親との関係がうまくいっていない田中は初めて自分の意見が通ったと話すと「俺のおかげだな」と鹿野は満足そうに言いました。

 

一日が勝負

 

英検二級の試験日に外出許可が下りなかった鹿野は怒りいつものように机の上にあったコップを下に落とそうとするがその力も残っていませんでした。

「試験もアメリカ行きも諦めろって事か!!」

田中はボラの人たちが勝手に退院させたと知り家に駆け付けるが急に体調が悪化したらしく前の病院に連絡していました。勝手に抜け出したから今更病院に戻れないのが理由でした。

田中は怒りたい気持ち押さえ呼吸が苦しい鹿野に近付くと「アイラブユー」と言われ笑ってしまいます。

病院に運ばれると主治医は「人工呼吸器をつけないともう無理」と訴え緊急手術となりました。

術後目を覚ました鹿野は話すことが出来ず母親から手を握られ涙を流します。

 

人工呼吸器は気管に詰まったら最後なのでナースが24時間待機しているがボラの人たちが交代で寝泊まりします。

人工呼吸器を付けていても空気を調整して声が出せるようになった記事を読んだ美咲は雑誌を持って駆け付けると鹿野は「やりたい」と口を動かします。

何かあったらどうするんだと話し合うが鹿野の性格上やらないと怒るだろうと分かり試してみるが早速ピーピー鳴りナースが来てしまいます。

 

患者と向き合う自信をなくした田中は医者になる夢を諦めようとするが美咲に「田中君みたいな優しいお医者さんがいたらいいなと思ってた」と言われます。

自分を偽善者なんだと思う田中は前に「邪魔がなければ美咲ちゃんとベッドインだったのになぁ」と鹿野に言われた事をずっと心の中で気にしており「同情すればなんでもやっちゃうの」と口にしてしまいます。

美咲に「同情じゃないかもしれないじゃん、好きになるかも知れないじゃん」と言われゴメンと残してその場を去ります。

 

結末

 

病室で勉強していた美咲はいつの間にか寝ていて「おはよう」と起こされます。

鹿野は声を出す方法をマスターしており美咲は喜んで褒めてあげたあとおっぱいを触らせてあげます。

鹿野が退院すると言いだすがタンが詰まればアウトでありタン吸引は医療行為であり例外が認められているのは家族だけなので主治医はダメだと言います。

「ボラの人たちは俺の家族。家族のせいで終わっても文句は言わない。家に帰りたい」

ボラの人たちは手分けしてボランティアを募集し、いつでも24時間体制で誰かがいれるようにし吸引の研修も受けさせます。

自立生活に戻った鹿野は取材を受け始めるが田中がボラ辞めると聞かされ会いに行きます。

「僕がここに来たのは患者と向き合える医者になるためと初めて来たとき言ってたぞ」

本音で話せ、正直に生きろ、と訴えるが田中は振り回される身にもなってくださいと走り去ってしまいます。

 

「最初は喧嘩ばかりだったが本音でぶつかったから自分のことを理解してもらえたと思うし知る事が出来た。徐々に関係を築いていきこうして僕が生きてこれたのは皆さんのおかげです。ありがとう」

退院祝いの席で鹿野は感謝を伝えました。

そして美咲に指輪をプレゼントし「君とずっと一緒にいたい」とプロポーズしました。

美咲は自分にとって大きな存在だが受け取れないと断り好きな人がいる事を正直に伝えると鹿野は満足そうに微笑みました。

 

鹿野の言葉がずっと引っかかっていた田中とバイト中の美咲は旅行先で鹿野が倒れたと知らせをボラから受け駆け付けるが「良く来てくれたね」と元気に鹿野に言われます。

怒りたい気持ちとほっとした気持ちの狭間で感情がよく分からなくなり田中は泣きながら怒り美咲はほっとしてしゃがみこみます。

二人の仲を取り戻してあげたい鹿野の演技だったのです。

田中は医者になる事をもう一度目指すことを決心すると美咲は喜びます。

二人は数年後に結婚し田中は患者と向き合う医者となり美咲は先生となりました。

 

2002年、のべ500人を超えるボラに支えられていた鹿野靖明は42歳で生涯を終えました。

最後まで夢を追い続けて生き抜いた人生でした。

 

感想

 

最後まで夢を追い続ける姿は素晴らしいですね。コメディっぽく描かれているので見てる方も受け止めやすい。

ボランティアを集めて自立生活、恥ずかしながらこのような方法もあるのだと初めて知りました。

また知れ渡れば良いなと思いました。

これは介護経験がある人なら分かると思うが家族だけでは365日何処にも行かれず自分のタイミングで近所に買物すら行かれない。

「解放されたい気持ち」、「ほっとくことができない気持ち」の狭間でとてつもないストレスがたまるものです。残念ながらその苦労に気付けない介護される者もいます。

人が多ければシフトを立てて自分の時間も作れるわけですからね。またボラの人たちは積極的に協力してくれるわけですから・・・ボラの人たちには頭が下がります。

家族だけで看病するのは家族側がどれだけストレスが溜まり大変なのかも序でに描いて欲しかったなと正直思います。

 

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