監督=アリッツ・ズビリャガ
アマンダ(パオラ・ボンテンピ)
運転手(ラモン・モロ)
リムジン LIMOUSINE
女優アマンダは授賞式会場に向かうためリムジンに乗り込むが夫サウルは台風の影響で飛行機が飛ばず、また撮影が長引いている事で会場に来られない事を知ります。
用意されていたシャンパンを口にするとモニターに20年前の出世作であるシーンが流れ、静かに飲みたいアマンダは消してくれと運転手に伝えるが応答がありません。
時計を見て既に到着してるはずだと気付くアマンダは運転手に聞くがまた応答がありませんでした。
周辺が暗くなり不気味に感じたので携帯を取り出すと「無駄だよ、電波は遮断されている」とボイスチェンジャーを通じて車内に響きました。
ドアと窓はロックされるが夫のイタズラだと思い「助けて、まだやり残した事がある」と演技したあと「さっさと花束持って出てきて」と笑いながら言います。
「背けば壮絶な苦しみを味わう。服を脱げ」
アマンダは断るといきなり顔を黒い布でぐるぐる巻きにした者が乗り込んできて殴られます。
抵抗するなら更にやると言われ「分かった」と返事すると運転手は降りて行きました。
アマンダはシャンパンのボトルで窓ガラスを割り逃げようとするが強化ガラスなので逆にボトルが割れ破片で背中に傷を負います。
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「これまでに経験した事がない映画のオーディションだ。お前はヤク中毒で何がなんでも合格したいと思っている、さぁはじめろ」
本当に用意されており言いなりとなってしまったアマンダはヤクを吸い、言われた通りに服を脱ぎ自分のハイヒールを喉奥までくわえます。
「なぜこんな事になってるのかまだ分からないのか?すべては必然だ」
身に覚えがないアマンダだが「ここでの出来事は外に漏れないから大丈夫だ。女同士の約束だ」と口を滑らせた事を聞き逃さず相手は女だと分かります。
「女が女によくもこんな事ができるわね」
アマンダは言い放つと「本当の辛さはこんなものじゃない、」と言われます。
しかし、相手は「確かにやりすぎだ。ただ私は準備するまで相当の時間をかけ多くを犠牲にした。途中で投げ出さないで」と言いアマンダに鎮痛剤がある事を教えました。
アマンダは身体の痛みに耐えられなくなり信用して薬を打つが不良品で苦しみます。
犯人は「映画にも駄作があるように薬も同じ。よければ救急箱にあるAEDキッドを使って」と言いました。
アマンダは自分でAEDを使い解析中に心停止となるが電気ショックが起こり助かります。
「女優なら経験ないことにチャレンジするべき」
アマンダは出世作の取材で自分が言った言葉だと思い出し相手は自分の前に内定していた女優だと気付きます。
モニターに映し出された映像は自分と似ている犯人がリムジンの中で6人の男に弄ばれていました。
犯人はアマンダに似ている事でパロディ版に出演させられたので、続編を撮影してやろうと思い運転手を1人雇っていたのです。
アマンダは「エージェントの紹介で役を受けただけで非はない、制作側のミスでしょ」と訴えます。
しかし台本を手にしたアマンダが興味なかったくせに取材で「台本に出会った瞬間恋に落ちました」と発言しているのを見て復讐を決意したのです。
アマンダは運転手におそわれるが割れたボトルで反撃に出て何度も突き刺さしました。
運転手が持っていた装置を押すとロックが外れたのでアマンダは脱出するとそこは出世作を撮影した湖畔でした。
そこに病を患い髪の毛がすべで抜けた犯人が杖をつきながら現れ「これでクライマックスだ」と言いました。
アマンダは鎮静剤を打たれて眠らされ意識を失い、気付いた時には車内に拘束され目の前には犯人が座っていました。
必死に助けを求めるが犯人は余命を宣告されていて覚悟がありました。既にリムジンは湖に落とされており徐々に浸水してきました。
アマンダは役を盗んだこと、偽りのうちに20年過ごしたこと、善人を装ったことを罪と感じるがそれでも行き続けたいと言いました。
犯人は笑顔で沈んでいきアマンダはなんとか脱出し水面に上がりました。
(暗くてよく分からないが犯人が最後に手錠を外したように見える)