映画「クヒオ大佐」ネタバレあらすじと結末/なんだか憎めない実在した詐欺師

 

作品情報キャストの紹介

実在した詐欺師を描いた吉田和正の小説「結婚詐欺師 クヒオ大佐」を堺雅人を主演に吉田大八監督が映画化。

カメハメハ大王の末裔である米軍パイロットでジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐と偽るただの日本人は何人もの女性を騙す結婚詐欺師だったが徐々に暴かれ追い込まれていく。

実際・鈴木和弘は1970年代から90年代にかけて「アメリカ空軍パイロットでカメハメハ大王やエリザベス女王の親類」と名乗り結婚話を交際女性に持ちかけ約1億円を騙し取った実在の結婚詐欺師で自称を「ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐」と名乗った日本人。約20年にわたり結婚詐欺を続け1億を騙し取る。逮捕された時にはワイドショーなどで報道された

ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐(堺雅人)◆永野しのぶ(松雪泰子)◆浅岡春(満島ひかり)◆須藤未知子(中村優子)◆永野達也(新井浩文)

 

 

ネタバレあらすじ

 

クヒオ大佐

アメリカ軍特殊部隊パイロットのジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。

クヒオはハワイ生まれでありエリザベス女王と血縁関係で鼻筋が高く日本語がうまい。それもそのはずクヒオはただの日本人ですから。

元自衛官の日本人は鼻が高いことから髪の毛を染め片言の日本語を話して「偽軍人」を名乗るようになり何人もの女性を騙していました。

宅配弁当屋社長の永野しのぶはクヒオの任務が終えてから結婚する予定であり、入籍すれば軍から支度金5千万貰えパーティーに呼ばれる事も多くなるので英語の勉強に励んでいました。

そんな永野からクヒオはお金を貰い秘密任務の送り迎いをさせていました。

 

女に接近

永野と宿泊している近くの森林を散歩していたクレオは自然科学館に勤める浅岡春に「本当は子供嫌いでしょ」と話しかけ微笑みます。

後日、科学館を訪れると浅岡に「本当に見えるの?」と聞かれ、「冗談です、何も見えません」と微笑み謝罪したあと自己紹介しました。

骨董品売り場で「迷っているなら買うべきです」と須藤未知子に声をかけるクヒオ。

未知子が帰るとき300万の品を買いますと店員に伝えると未知子は自分が働くクラブの名刺を渡してきました。

彼女が店を出るとすぐに店員にキャンセルを告げ、その日の夜に店に行き「本当は仕事嫌いでしょ」と話し始め自己紹介します。

こうしていつも軍服を着ているクヒオは永野を騙しながら浅岡と未知子、2人の女性にも近付いていきます。

クヒオは永野に送り迎えさせる時もタクシーで帰るときも、必ず米軍基地の前で降り周囲を確認してから自分の部屋に歩いて帰る徹底振り。

しかし科学館に行っても浅岡には相手にされず未知子の店に行っても1人の客としか見られていませんでした。

 

英語が苦手

クヒオは自分の部屋から永野に電話をかけ、今イスラエル上空にいて日本に戻ったら秘密会議があるから車の用意を頼む!と告げると相手は永野しのぶの弟、達也でした。

英語が話せる達也はクヒオが日本人だとあっさり見抜きます。

「おまえ嘘ついてたら殺すぞ」

「NO  don’t kill you」

「そこはkill meだろ」

達也に呼び出されたクヒオは「姉貴の金は俺の金だから明後日までにとりあえず100万用意しろ」と要求されます。

クヒオは永野に電話して「今イスラエル上空で……」と話し始めるが、相手は達也であり「相手を確かめろ、俺に払う金を姉貴から奪うつもりか」と読まれてしまいます。

 

クヒオは未知子の店に行くが、どう計算して話しても相手の方が上手でからかわれるだけでした。

未知子は渡された名刺のスペルが3箇所も間違えていることから偽物だと分かっているのです。

ターゲットを浅岡に変え一目惚れしたと近付き告白するがうまくいきませんでした。

翌日、達也がいないことを確認し永野を尾行してウェディングドレスを作る前金100万を貰うことに成功します。

達也からは「お弁当を必死で作ってる奴から金を奪うのではなく汚い金持ってる奴から奪えよ」と言われます。

達也は100万を手にして戻ると永野が渡す給料がなく従業員から文句を言われていました。この100万は姉貴から奪ったものだと達也は気付きます。

 

結末

世界平和のために働いているクヒオに惹かれ一夜を過ごした浅岡だが、ある時、クヒオと同じ軍服を着た人を尾行するとアメリカ軍服などが売っている店にたどり着きます。

クヒオは浅岡から海に呼び出されると、なんで金持ってない自分を狙ったんだと問い詰められます。

もみ合っているうちに海に落ちてしまった浅岡を助けようとすると急に現れた永野に腕を掴まれ引っ張られる方向へと走り出します。

また海に落ちた浅岡は駆け付けた達也に助けられ2時間クヒオと姉貴が話をするからその間は動くなと言われます。

最後の晩餐に2人で永野の会社弁当を食べます。

北海道生まれ。海沿いの小さな街、庭に薔薇があったから近所から薔薇屋敷と言われていた。両親は人に仕事を任せていたからいつも家にいて遊んで貰っていたと説明するが、実際は家庭内暴力のひどい中で生活し正座をするのが癖にまでなっていました。

死ねばすべてが本当になるから2人で死のうと永野は言い、承諾したクヒオは拳銃を取り出すがそれは偽物だから死ねないと言い当てられます。

永野は自分が持ってきた弁当にニガクリ茸を入れたから何もしなくても死ぬから大丈夫だと告げました。

浅岡が部屋に入ってきて庭から逃げ出すクヒオ。浅岡にニガクリ茸は苦いから騙して食べさせる事は不可能だと言われ、前にクヒオが説明していたニガクリ茸は普通の茸だったのかと気付きます。

永野は「あなたの事が本当に好きだからクヒオは嘘をついたのよ」と伝え毒を食べたと思い込んでるクヒオを追います。

クヒオは結婚詐欺師として警察に捕まるが、パトカーの中で特殊部隊パイロットの自分の姿を妄想していました。

 

 

邦画
スポンサーリンク
鑑賞感想