映画「ミリオンダラー・ベイビー」ネタバレあらすじと感想結末/ボクサーを育てる映画かと思ったら衝撃的な結末

 

作品情報とキャストの紹介

クリント・イーストウッド監督主演映画。

アカデミー賞で自身2度目の作品賞・監督賞を含む4部門を制し、ヒラリー・スワンクに2度目の主演女優賞、モーガン・フリーマンに初の助演男優賞を与えた傑作映画。

衝撃的な結末。

ボクシング慎重派トレーナーのフランクはあまりに選手を大事にするため早くチャンピオンになりたい者は次々と去ってしまう。そんななか成り行きで女性マギーの専属となってしまい互いに親子の絆が芽生え快進撃を続けるが、ファイトマネーが大幅にアップした頃、反則行為で選手生命が絶たれてしまう。

そして衝撃的な結末を迎えるわけだがフランクの決断に注目です

 

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フランキー・ダン(クリント・イーストウッド)マギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク) エディ・”スクラップ・アイアン”・デュプリス(モーガン・フリーマン)デンシャー(ジェイ・バルチェル)ビッグ・ウィリー(マイク・コルター)

 

 

ネタバレあらすじ/ミリオンダラー・ベイビー

 

止血係からトレーナーになったフランキーは試合後にマギーから専属のトレーナーになってほしいと声をかけられるが女性のスポーツじゃないと拒否します。

タイトル戦は一発勝負であり負けたら終わりと考えるフランキーは急がず慎重に試合を組んでいくトレーナー、そのため優秀なボクサーは早くチャンピオンになりたいと離れていってしまいます。

誤解される性格は家族からも愛情がないと思われ娘のケイティーに毎日送る手紙は返送と書かれて戻ってきてしまいます。

マギーは、ただ1人自分を可愛がってくれていた父親が死んでから家族からの愛情を受けることはなく貧乏に育ってきました。世界チャンピオンを夢見て17年前からフランキーが経営するヒットピットジムの門をたたき、ファミレスでアルバイトしながら客が残した食べ物を銀紙に包んで持ち帰り生活していまいsた。

 

トレーナー

フランキーはマギーがひたすらサンドバックを叩いている姿を目撃します。許可した覚えはなく調べてみると雑用係のエディが6ヶ月分の会費を受け取っていました。

みんなが帰ったあともひたすらサンドバックを叩いているので、棒立ちで殴らないでバックを人間だと思い常に動いてバランスを保ちながら殴れとアドバイスします。

フランキーはタイトル戦を控えるまで慎重に育ててきたウィリーが他の人と組むと去ってしまいます。話が来るようになってから2年もタイトル戦を断り続けエディからは過保護過ぎると責められます。

ウィリーが新チャンピオンになる姿をテレビで見たフランキーは予想とは反対の結果に驚き、今日で32歳の誕生日を迎えたマギーに女性だという事を忘れすべてを教えるがその後はマネージャーに預けるという事を納得してもらいトレーナーになります。

 

親子のような絆

マギーはアルバイトする時もステップを練習しジムでは基礎を繰り返し急速に進歩していきます。試合に出られると考えたフランキーは名選手を育てたサリーに預けるがマギーのデビュー戦を見に行くと的確な指示はなく相手を勝たせるための捨て試合だとエディから知らされリング側まで近寄ります。レフリーに注意されるがマギーは私の選手だと説得しサリーを追い出し指示するとマギーは見事にKOで勝利しました。

マギーは本格的にフランキーがトレーナーとなり勝利を重ねていきます。しかしすべて1Rで倒してしまうため対戦相手がいなくなり自腹をきって相手のマネージャーに渡していました。こんな事を続けていても仕方ないと考え慎重派のフランキーだが階級を1つ上げる危険な賭けにでます。

階級を上げても勝ち続けるマギーだが鼻を骨折するようになってからいつの間にかフランキーは娘のように心配している自分に気付きます。

12回連続KOしたマギーに次々とタイトル戦や有名ボクサーから試合の依頼があるがマギーのディフェンスが下手なためフランキーは断るようになります。

 

モ・クシュラ

エディは37歳まで戦い続けた元プロボクサー。片目がやられた最後になる試合の止血係を担当していたフランキーは傷を心配するが止める権利がなかったことを23年間悔やんでいました。フランキーは金を稼いでもすぐに無くなるものだから大事に使うよう助言しタイトルマッチに挑戦することを決め背中に「モ・クシュラ」と書かれた緑色のガウンをマギーにプレゼントします。

マギーは愛情を受けないで育っていたがファイトマネーで母親に家をプレゼントします。しかし「生活保護が打ち切られる!!家ではなく金を送れ!!女プロボクサーなんて」と馬鹿にされてしまいます。

帰りにマギーは父親とよく一緒に行った店にフランキーを連れて行き最高のレモンパイをご馳走しました。

「モ・クシュラ」がマギーの代名詞となりだした頃、ファイトマネー100万ドルのビックタイトルマッチが決まりフランキーはエディにセコンドにつくように伝えます。

対戦相手は反則ボクサーとして有名な王者ビリーであるが優勢に試合を運ぶマギー。しかし反則を続けられゴングが鳴ったあとにレフリーが見てないところでパンチをもらい休憩用のためにフランキーが出した椅子に頭を強打し意識を失ってしまします。

 

結末

マギーは病院のベットの上で目を覚ますとフランキーのヒゲが伸びていました。頚椎が折れ神経も切れたから死ぬまで麻痺した状態だと医者から知らされます。

もともと女性にボクシングを教えることを反対していたフランキーは押しつけたエディを責めます。

フランキーは治せる医師を必死に探しながらマギーの世話を毎日していました。最高のリハビリ施設に移動させてからやっと家族はお見舞いに来たがあきらかに旅行で遊びに行った帰りであり話の内容は金の話ばかりでした。

必死に生まれた子だと父親から聞いていたマギーは死ぬ時も同じだと考え、観客の声援を覚えているうちに死にたいとフランキーに願い出ます。

断ったフランキーだが真夜中にマギーが舌を噛んで自殺未遂を起こしてしまい、手を貸すことは罪だと分かるが生かすのも残酷であり解決方法が分からないでいました。

「最後にどう思うか思われるかが大事だ」とエディに言われフランキーは病院に行きマギーの願い(安楽死)を叶えます。

「モ・クシュラ」は「君は私のすべて」という意味だと教えるとマギーは笑顔を見せ息を引き取りました。

エディはジムでフランキーを待っていたが戻ってくることはありませんでした。

 

感想

いや~、びっくりしました。ただ女性ボクサーを育てる映画だと思っていたので衝撃的な結末に驚きました。

それにしてもマギーはどんな環境で育ったのでしょうか。父親からの愛情しかなく母親や兄弟ははっきりいって最低な人間でした。それでもマギーは憎まずファイトマネーでなんとか助けようとしていたのでなんとも心が痛い。

フランキーは自分の判断が遅れ、しかも止める権利はなかった理由でエディの片目を見えなくさせてしまった負い目から慎重に育てていた。いつのまにか娘のように想うマギーに、いつか彼女にも危険が迫るのではないかと恐れながらも今までの「過保護すぎる」から脱するために勇気を持ってタイトル戦に挑んだがわけだがかなり自分と葛藤したでしょう。

しかも結果は寝たきり、自分で終わらせたいと頼まれるフランキーは娘を失いたくない一心で否定していたが彼女が舌を噛んだのを見て「彼女の気持ち」だけを考えたのでしょう。

悲しみが重くのしかかるが彼女のためにフランキーは決断しジムに戻ることはなかった。この先、悲しみを背負いながら生活するのだと想うとフランキーがかわいそうでならない。

 

 

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