作品情報キャストの紹介
韓国映画「超能力者」を「リング」を手掛けた中田秀夫監督が映画化。
他人を自由に操れる超能力を持つ男はその能力ゆえに孤独と絶望の人生を歩んできた。
ある日自分の能力が一切通じない田中終一を目撃し動揺のあまり誤って終一の大切な人を殺してしまう。
復讐を果たそうと決めた終一と自分の秘密を知る唯一の人間を狙う男が壮絶な戦いを繰り広げていく。
ネタバレあらすじ/MONSTERZ モンスターズ
特殊な能力を持つ少年は父親から化け物だと恐れられ捨てられそうなるが母親に助けられます。
目隠しをされながら静かに暮らしていると居場所を突き止めた父親がやってきて母親に暴力を振るい連れて行ってしまいます。
少年は目隠しを外し睨みつけると父親は自分の首をへし折り死んでしまいます。母親に首を絞められた少年は睨みつけるが母親が泣いていたので途中で止めて姿を消しました。
少年は人間を意のままに操ることが出来るのです。
「俺はなぜ、生まれてきたのか?」
そう思いながら生き続けてきた男は20年経ち人を操りながら金を手に入れ人間のいない世界で孤独に静かに暮らしていました。
操られない男
ある日、公園で少年の頃から母親に貰い大事に持っている漫画を読み終わった男は視界に入る人間を全員ストップさせ食事を摂りいろんな人を操ります。
しかし能力を使う事によって身体は少しづつ腐り始め現在片足は義足脚となっていました。
視界に入る人間を全員操るが引越し業者の田中終一が普通に仕事してました。
操られない人間は初めてであり戸惑う男だが終一が車に轢かれ事故に遭ったのを目撃しどうせ死んだから気にする必要はないと思います。
終一は目を覚ますと病院にいました。友人の晃とゲイのジュンに引越し業者をクビになった事を知らされます。
地図マニアの終一はツイッターを活用しており「荒川区に荒川はない」とツイートするとリツイートが増え喜んでいました。
実は終一もある意味化け物であり恐ろしいほど早く回復する特殊能力を持っていました。少年の頃に両親と弟が交通事故で亡くなるが終一だけは助かっていました。
今回の事故も全治5ヶ月だったが三日で退院しドクターや友人も驚きます。
終一は昔から身体だけは頑丈なんですと特殊能力の事は伏せていました。
邪魔な存在は消す
終一は加害者である雲井繁が経営するギターの修理屋ユートピアでアルバイトを始めます。
繁の娘・叶絵も地図マニアであり自己出版するために「地図と結婚したい女」を書き上げていました。
終一と叶絵は意気投合し遊びに来た晃とジュンにも紹介します。繁の誕生日とゆう事もありケーキを用意し祝うが操られない終一が生きている事に驚いた男がやってきます。
終一はみんなの動きが停止し驚いていると背後に男が現れます。操られた晃とジュンが掴みかかってきたため振りほどき原因は男だと咄嗟に思い掴み掛かります。
男は操って繁を窓の前に立たせ叶絵が突き飛ばします。繁は落下して走ってきた車に轢かれ亡くなり終一は叶絵に刺されます。
意識が戻った終一は病院にいて繁が亡くなった事を知ります。
刑事の柴本と押切がやってくるが柴本は少年の頃に両親を亡くした事故現場に駆け付けた人であり終一の特殊能力に気付いていました。
事情聴取された終一は叶絵を庇うために「男に操られて飛び降りた」と言いました。
終一は店に戻ると繁の誕生日を撮るためタブレットが録画状態である事に気付き晃とジュンに見せます。
叶絵が突き飛ばした場面だけ編集し警察に届けるため柴本に電話を掛けるが男が格闘家2人を操り襲ってきました。
咄嗟に物を投げると男の目にあたり能力が途切れたため格闘家は何をしていたんだと戸惑います。終一は逃げた男を追うと眩しい光に弱い事を知ります。
「操れない人間は俺の世界で邪魔だ」と言い残し男は走り去ります。
操る代償
柴本は男を捕らえ頭に黒い布を被せます。
終一は押切刑事に特殊能力の事を話していると男を監禁していた刑事が布を取ってしまい操られて銃で襲ってきます。
押切も操られ終一は手錠を掛けられるが銃を突き付ける男は撃つことが出来ません。自分で殺す事には抵抗があるのかと気付いた終一は隙を突いて電気を消しました。
終一は逃げた男を追うが操られた大勢の人間に襲われます。しかし能力を使い過ぎた男は指が腐り始めていきます。
操られた母親が赤ん坊を放り投げたため終一は飛び付いて抱き締め自分が下敷きになるよう落下します。
赤ん坊は無事だったが大勢の人が巨大な植木鉢を放り投げてきたため赤ん坊を安全な位置に移し自分は押し潰されてしまいます。
その頃、監視カメラの映像を見た押切は最初から男の能力に気付いていたのかと聞くと終一の能力を知っていた柴本は操る特殊能力を持つ者がいてもおかしくはないと思い文化人類学に遺伝子工学を専攻していた押切を協力を仰いでいたのです。
自分で手を下す事はできない
操る者と唯一操られない者が同時に現れたのは危険だとして田中終一と30歳前後の男を指名手配しました。
男は部屋に戻ると大勢の刑事が家宅捜査していたので操って母親から貰った大事な漫画を取り返します。無線機で終一の目撃情報が多数入ったと流れまだ死んでいないのだと知ります。
その頃、叶絵の家に女性が訪ねてきました。あなたの父親を殺したのは私の息子ですと謝罪され終一が戻ってきたら連絡取りたいとメモを残し帰っていきました。
家に入ると終一が寝ていたので毛布を被せました。
終一が目覚めると叶絵がタブレットの映像を見ていました。
父親を突き落としたのが自分だと知り叶絵はパニック状態に陥ります。終一は必ず自分が守るからと約束し落ち着かせました。
男は実家にいる母親を訪ねるが警察が踏み込んできます。警察を止め「息子を売ったのか?」と問い詰めます。
男は何回か母親を殺すため家に帰ってきた事を告げ銃を突き付けます。
「父親を操った日に俺が死んでいれば良かったとあんたも思っているのか?」
男は泣きながら銃を降ろして立ち去り、母親は自殺しました。
男を止めるために生まれてきたのだと思った終一は誰も死なせはしないと決心し男の母親に連絡するが電話には男が出ました。
終一が約束場所である日本文化会館ホールに着くが男は姿を見せず「おまえがいなければ誰も死なずに苦しまずに済んだんだ」と二階にいる観客を次々と自殺させます。
駆け付けた柴本が背後から男に銃を突き付けるが男は割れたガラスを利用して操り飛び降りさせました。それにより居場所を突き止めた終一は駆け付けます。
結末
男は大勢を操ったせいで身体が腐り始め逃げ出します。駆け付けた叶絵は柴本が持っていた銃を突き付け母親を操って殺したんだろうと聞くが母親を愛していた男は殺せるわけがないだろうと叫びます。
叶絵は操られ螺旋階段を降りていきます。終一は操られた観客を振り切りながら後を追います。
男が手に持っていた漫画には名前が書かれていました。追いつかれた終一は「おまえにも名前があるじゃないか」と言います。
男は自分は化け物じゃないと躊躇するが身体が完全に破壊しており血を吐いて螺旋階段の中央から落ちそうになります。
「誰も死なせない、おまえも生きろ」と終一は男の手を必死に掴みました。
限界がきた終一は身を呈して自分が下敷きになるよう一緒に落下していきました。
男は閉鎖病棟で目隠しをされて監禁されます。
終一は自分の能力を隠して生きてきたがそれは男にとって同じでした。男は能力を隠し1人静かに暮らしていたが自分には名前があり存在を認めて欲しかったのです。
始めて自分の気持ちを理解してくれた終一と出会い拘束されていた男は二度と出れないが初めての友達ができたと満足し涙を流します。
叶絵は出版した本をフリーマーケットで売り晃やジュンも手伝います。その後ろで終一は男が大事に持っていた漫画を読んでいました。